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「自由っていったいなんだ!」~子供の頃の思い出~

こんにちは、ACです。

子どもの頃の自分を思い出して、そうだった、あんなこともあったなぁとか懐かしむ人は多いと思う。私もそんな風に時々思い返すのだけれど、なんかおかしなことばかりが蘇っくる。それをうちの奥さんに話すと笑ってくれる時もあるけど、まじで引かれる時もある。そこで広い世の中だ、子どもの頃に私と似たような経験をしてきた人がいるかもしれないと思い少しづつ書いてみようと思う。

私が小学校生だった頃、頻繁に自主的な休みをとって家で好きなことをしていることが多い子だった。母は美容室を自宅で営んでおり忙しさのせいか「学校に行きなさい」とか「勉強しなさい」などの言葉はなく、小学生の私としてはとても好都合だった。

いつものように自主的休みをとった昼下がり、私は茶の間で一人で過ごし、庭を眺めていた。その頃の庭はまだ作りかけで、庭の土台にするためか2メートルほどの高さの「土の山」があった。それを見てると、なんかこう、もぞもぞするような、ムラムラするようなそんな気分が高まってくるのだ。幼い自分にはそれがなんなのかさっぱり分からず、とにかくは欲望に任せてみようと思った。まずはおもむろに上着のトレーナーを脱ぎ、そして下のズボンも脱ぐ。当然Tシャツも、ももひきも脱ぐ。最後ブリーフに手をかけた時、ふと理性が芽生えて手が止まる。やっぱりすっ裸はダメかな。でもーこのブリーフも思いっきり脱いでしまいたい!自由になりたい!でもー!さながら尾崎豊バリに欲望と戦った。さすがに丸出しはまずいか…。なんとか理性が勝って、渋々ブリーフ1枚の姿で外へ出ることにした。そして庭にある「土の山」へ向かった。

あとはもう欲望の虜である。体を山にこすりながら、ひねりながら、山頂をゆっくり目指す。頭の中では、先日連れて行ってもらった映画「未知との遭遇」の代表的シーンで現れる「デビルスタワー」を勇敢に登る自分を妄想し悦に入っていく。念のため書いておくが、真っ白なブリーフ1枚の小学生である。

「ちょっとあんた、何してるの!」突然の母の声にびっくりした。「隣のお姉ちゃんから電話あったよ。息子さんがパンツ一枚で外にいるよって!」美容室にお客さんを待たせたまま、母は失笑しながら私のところに飛んできた。

マジかよ。せっかくの楽しみを志半ばで断念する悔しさと、隣の家に住んでた高校生くらいのお姉さんに見つかっていた恥かしさが入り乱れて、うつむいてこそこそと家に戻るしかなく、そのまま風呂に入れられた。

まぁこんな思い出である。皆さまもこうした経験がひとつや二つあると思うので、よーく思い出してほしい。共感できる部分があるはずだ。

あーぁ、1度でいいからブリーフを脱ぎ去って、素っ裸で土の山を登ってみたかったー。あ、もちろん子どもの頃にね。…自由っていったいなんだろね?




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