見出し画像

2023/1/1

※自殺についての記述があります。苦手な方はご遠慮ください。




日付が変わる頃、話の流れで、しばらく音信不通だった友人が亡くなったことを知る。フルトニラゼパムを150錠と、追加でいくつかの向精神薬をODしたことで死亡したらしい。
彼女と実際に会ったことはなく、Twitterの相互フォローであるというだけの関係と言えばそれまでだったけれど、ビデオ通話もしたことがあるし、互いの自撮りで顔を知り、荷物のやり取りで本名を知り住所を知り、Twitterの鍵垢での愚痴で家族構成を、家庭環境を知り、悩みを、愚痴を、吐き出し合ってきた仲だった。少なくとも私は、彼女のことを現実での友人と同等か、それ以上の存在として考えていた。報告を受けたあとで静かに泣いて、他に気を許した友人がいるLINEグループに感情をぶちまけ、更に他の友人に「頼むからお前は死なないでくれ」とメッセージを送った。

彼女が死ぬ前、早朝に通話相手を募集していたので、たまたま目が覚めた私はそこに参加し、少しだけ会話をし、彼女の最期の「流石にちょっと寝るわ」というような言葉を聞いた。
住所を知っていたのだから、救急車を呼ぶべきだったのかもしれない。彼女が薬を飲む前に電話でもかけて引き留めるべきだったのかもしれない。普段から「幸せになるためなら自殺でもなんでもしてくれて構わない。ただ君たちが幸せでいてくれさえすれば、それでいい」と各位に言ってはばからない私だけれど、彼女は最後、苦しみによって自殺を選んだ。その先に幸せがあったかどうか、私にはわからない。
幸せになるためなら自殺でも何でもしてくれて構わないと思う。それでも、自殺を選ぶのなら、それによって確実に幸せになれると証明してからにして欲しい。

その後は少しだけ眠って、初日の出を見に行った。
綺麗だったけれど、去年ほど感動しなかった。
心が眠っているみたいだった。

以下、年明け。
お雑煮美味。おせち美味。おみくじは小吉。相変わらず心は眠ったままで、小骨が喉につかえている。すごく彼女と通話がしたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?