2023/1/2
LMYKの「0 」が好きで、定期的に聴く。
ヴァニタスの手記は一応全話観たけれどそこまで好みではなく、それならチェンソーマンの方が断然面白いと思うけれど、それはそれとしてこの歌が好きだ。MVも、全体的に白と水色と黒という感じでエモいし、何より歌手の声が好きだ。囁くような歌声で、この音楽を聴きながら暖かくてフワフワの布団でぐっすり眠りたくなる。
これを書きながら、「0」は、死んだ友人が好きだったアニメの歌だから、彼女に引っ張られているんだろうかと思って、少し嬉しくなった。
この歌は、どちらかと言えばEnglishバージョンの方が好きだけれど、正直歌詞の意味は全く分からない。リスニングが苦手だから耳コピで歌詞を覚えるような真似もできない。けれど、音が素敵だ。声すら楽器の一部のようで聞いていて心地よい。
だから歌詞の意味を調べたり、さらには歌おうと練習するような無粋な真似はしないつもりだ。私は哺乳類だから、楽器に憧れるのは流石に無茶な話なのだ。そのうえ私はドレミも読めない(これは比喩や謙遜ではなくて、本当に読めない)身なのだから心地よい音を読解と言う形で分解してしまうのは、あまりにも乱暴だ。
いろんな歌を聴いていると、例えば「好き」という歌詞があったとして、それが「何かを好ましく思うこと」という意味を持つ言葉として耳に入ってくる場合と「すき」という音そのものとして耳に入ってくる場合がある。
私は後者の歌の方が好きだ。
だから、ぱっと見(ぱっと聴き?)では歌詞の意味が伝わってこない歌が好きだ。外国の歌も好きだ。私は英語すらまともにわからないから、その発音たちを純粋な音として楽しめる。
もちろん歌詞の意味を考えて読解するのも好きだし、歌を歌うことも好きだ。だから、声が楽器でないのなら、歌詞だけを引き抜いたときそれが文章作品としてしっかり重さを持つ歌が好きだ。とくに平沢進は、これらを両方兼ね備えているのでとてもいいと思う。