山への連れ去り事件のこと。― 後編 ―
――― 続き。
不安ながらも出社した。彼の方には支店長から厳重注意をしたそうで、遠巻きに視線を感じたものの話しかけられることはなかった。心配は消えないけれど、その日を無事に乗り切ることができた。
終わって駐車場まで歩く小道は、当面支店長か副支店長が付き添ってくれることになった。申し訳ないけれど、ありがたい…。そのうち何事もなく、また普通の日々に戻れるかな?と思ったけれど、数日後に淡い期待は打ち砕かれることになる。
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