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仕事にかこつけて海外旅行してきた話1<出発~1日目>

発端

僕こと腹筋が務めている会社の親会社はヨーロッパのとある国にある。僕が務めているとある部署もとある国のとある部署が統括している。身バレを避けるために濁して書くが、とある国のとある部署だ。
ある日、グループ親会社から、1年以内にとある部署に加わった世界中のメンバーはとある国に研修に来るように、との命令が下った。これは!!!有給をくっつけて海外旅行する千載一遇のチャンスだ!としか思わなかった。研修はなんとでもなるだろう。
トルコだ。トルコしかない。僕はずっとトルコに行きたかったのだ。トルコ航空で航空券を手配して、イスタンブールでストップオーバーするのだ。これで決まりだ、うん。
さらに、とある国は美術館が充実している。とある国の人も「日本は遠いよね?大変だから早く来てもいいよ」って言ってくれている。前乗りしてとある国も満喫してやろう。というのが今回の旅行のあらましだ。

旅行の準備

有給は3日取ることにした。前泊に1日、後泊に2日。日本の帰着日を日曜にしてしまうと航空券の価格が10万円くらい跳ね上がってしまう。土曜の夜到着にすれば予算的にも問題なしだ。
問題はトルコの滞在日数だ。できれば3日過ごしたかったが上記の事情で2日間になる。しかも、トルコに深夜明け方到着、1泊して深夜出発という大学生かよというスケジュールにせざるを得ない。しょうがない、会社の規程に照らしてもこれが最大限なのだ。頑張ってやろうじゃないか。

予定した日程はこんな感じだ。
0日目:仕事が終わった後で夜の便に乗る。
1日目:早朝トランジット、朝とある国N着、首都Aを観光及び美術館をはしごして夜に研修が行われる街Hへ移動。ここから街Hに5泊する
2日目:街Hで美術館をはしごと観光。
3日目:街Hでブラブラ。研修にそなえて体力温存。
4~5日目:お仕事
6日目:首都Aに移動して観光。夜の便で出発。
7日目:明け方イスタンブール到着。史跡めぐりと観光。イスタンブール泊
8日目:イスタンブール史跡めぐりと観光。深夜の便で出発。
9日目:夜に日本着
飛行機が全て夜に出発して朝に到着する無駄のない(=体力的にはしんどい)スケジュールだ。

旅行の準備として機内持ち込みできるスーツケースを買った。荷物を預けてロストバゲージのリスクを増やしてくないし、何より到着後即観光という無茶スケジュールを組んでいる。時間は無駄にできない。
あとは電源プラグと芯を抜いたトイレットペーパー、歯ブラシセット、モバイルバッテリーがあれば問題ないだろう。
研修目的なので多少かっちり目の服が必要なのは面倒だが、これが主目的なので仕方ない。Yシャツとチノパンを入れた。残りはTシャツ。
いつも当日の深夜に荷造りするがさすがに仕事もあるし前日までにある程度は仕上げた。仕事してからPCとか入れなきゃいけないからね。いざPCとかを全部入れたらスーツケースじゃない方のリュックが異様に重くなった。これ持って歩きたくねーってレベル。観光する時はPCをスーツケースに入れ替えよう。

いざ出発

仕事を早めに切り上げて荷物の最終チェックをしたら羽田空港に向かう。今回ラッキーだったのは成田じゃなくて羽田だったこと。移動時間が減るのは嬉しい。
羽田なら国内線でちょこちょこ使うから余裕だよねと調子に乗っていたら、いきなり電車の乗り換えで反対方向に乗ってしまった。なんでだ!?僕は確実に「空港」って電光掲示板で確かめてから乗った。が、ここに罠があった。この時乗った京急線は「成田空港」行きと「羽田空港」行き両方の電車が同じホームからそれぞれ反対側に向かって走っている。そう、僕は成田空港行きの電車に乗ってしまったのだ。
しかし僕はしっかりと余裕を持って出発していた。まだ慌てる時間じゃない。次の駅で降りて反対側の電車に乗ったらしっかりと当初乗ろうと思ってた電車だった。ふう。

いつもの癖で国内線ターミナルに行ってしまうこともなく、予定通り出発2時間ちょっと前に羽田の国際線ターミナルに無事到着。15年ぶりくらいの羽田国際線なので施設について何も覚えてない。
最後の晩餐にラーメンを食いたいと思っていたのだが、目星をつけていたせたが屋はやたらと並んでいる。そこで保安検査後のエリアに六厘舎があったためそちらを狙う。日本の保安検査はデバイスを鞄の外に出す必要がないのでとても楽ちん。これで油断してたら他の空港で面倒な目に合うこと請け合い。特に問題なくパスできたので、六厘舎へ。

そこそこ広いフードコートエリアがあり、店舗で買ったものが準備できたらブザーで呼び出されるシステムだ。六厘舎では餃子と特製つけ麺「大盛」を頼んだ。僕のnote読んでる方ならご存知であろうが、僕は今絶賛ダイエット中である。大盛を頼むなんてあるまじき行為。すでに旅行に浮かれて気が緩んでいる。
ところが、提供されたつけ麺は並盛であった。できる店員が僕の意を汲んで見事注文を間違えてくれていた。実際並盛で十分だったし、大盛食べたらきっと後悔していたので幸先よいと言うべきだろう。

トルコ航空の旅

ターキッシュエアラインズを使うのは初めての経験だ。ヨーロッパへ行くときはなぜかいつもKLMだった。まず飛行機の中がそこはかとなくエスニックな匂いで満たされている。すでに旅情がある。この匂い好きだ。
席には国際線特有の薄っぺらいイヤホンと毛布と小さめのポーチが置いてあった。このポーチを開けてみると、靴下、スリッパ、アイマスク、耳栓、歯ブラシが入っていた。なんて粋なことをしてくれるんだ!このスリッパが後々大活躍することになる。
機内食も普通に美味しかった。ただ22時くらいの出発だったのですぐには食事は出ないかなと思ってたらわりとすぐに出てきてびっくりした。多分0:30とかじゃなかったかな、最初の機内食。本当に六厘舎が並盛でよかった。
飲み物のところにサワーチェリージュースという見慣れないジュースを見かけたので朝食のときに頼んでみたらこれが非常に美味しくてハマった。この後、3回飛行機に乗るが毎回このジュースを飲んでいた。

フムス、チキン、赤ワイン

今回、チェックイン時に割り当てられた座席以外を選ぶには自腹で16ドルくらい払わないといけないシステムだったのでケチって座席指定しなかったら、行きは見事にずっと窓際だった。僕は膀胱弱弱の民だが耐えられるか!?
これでもかと事前にトイレは行っておいた。最初の機内食の後しばらくしても問題はない。窓側の椅子は3列なので僕からすいませんと切り出すのは気が引ける。隣か通路側の人どっちかが席を立った時がチャンスなんだが、この人たち全然席を立たない。
いや、実を言うと最初の方は隣の人が頻繁に立っていた。というか最初に座った男の人はしばらくして女の人と交代、その後そのまま行くのかと思いきや3時間後くらいにまた最初の男の人が戻ってきた。女の人は文句を言っていたっぽいが何せトルコ語(多分)なので内容はさっぱり分からない。まだフライト前半戦だったのでこの時はトイレに行くのを見送ってしまった。
再び隣に来た男の人はあぐらをかいたり、全身をこっち側に向けたりアクロバティックな寝方を色々と試すせいでモゾモゾしててとにかく寝づらい。視線を合わせたくなくてひたすら窓の外を眺めながらウトウトした。
朝食も食べた。オムレツだったのがトマトが添えられててとても美味い。僕はトマトオムレツ大好き君。ここで件のチェリージュースを飲んだ。トイレはまぁまだ平気。

トマトオムレツ、ポテト、チーズ、フルーツ盛り合わせ

窓の外が濃い藍色の中地平線が赤白んでとても綺麗だ。到着まで1時間半ほど、ついに膀胱が悲鳴をあげ始めた。これは到着まで持たないぞと悟ったところで通路側の人が席を立った。このチャンスを逃すわけにはいかない。すかさずトイレへ向かったら通路側の人が順番を待っているトイレへ行ってしまった。なんとなく気まずい。なんて思ってたのは僕だけだったようで、「Look! Sky is crazy!!」って空の綺麗さを教えてくれた。気さくないい奴じゃないか。
無事トイレに入れたのだが、そこはかとなく大きい方の気配もある。これはやっておくべきかという思いを空のトイレットペーパー入れが打ち砕く。まあすぐ空港に着くしね。

本当に空がきれい
途中のどこかの国
きれいだね
窓際の特権

トランジットするイスタンブール空港には朝5時すぎに着いた。何よりも先にまずは催したものを処理させて頂く。トイレットペーパーかてえ。
ゲート表示が出てないのでアホみたいに待ってたのだが、後から考えたら保安検査通った後でチェックすればいいだけだった。

俺はなんであんな無駄な時間を…

トルコ人のパスポートコントロールはガラッガラだったがそれ以外の国籍用はかなり混んでいる。保安検査もデバイスは全て出せ、ポケットは完全に空にしろ、ベルトも外せ、とかなり厳しめ。しかもお兄ちゃんが無表情で怖い。羽田でPCをスーツケースに移し替えないでおいてよかった。
朝日が眩しい中端っこの端っこのゲートに辿り着くとそこからさらにバスで移動。日本人は全然いなくてとある国人だらけだった。この人たちは知らない人同士でもめちゃくちゃ話している。そういう文化なのかな?

飛行場の中に博物館あるらしい

飛行機は1時間ほど遅れて出発。だった3時間のフライトでもしっかりと機内食は出た。10時過ぎに目的地に到着。ここのパスポートコントロールがとにかく行列で待たされた。こっちは早く観光に向かいたくてウズウズしてるのに。ようやくたどり着いた係官の簡単な質問が聞き取れなかった。「How long will you stay?」の「ハウロング」を「オウロン」みたいに言うから、君のところH発音する国だよね?でもここでこの癖に気付いたおかげで後々かなり聞き取りやすくなった。

トマトオムレツ、ほうれん草パイ、ヨーグルト、チェリージュース
目的地に遅れて到着

こうして飛行機の遅れと長蛇の列で観光開始は予定の1時間半遅れでスタートすることになった。まずはユーロをATMで下さなければ。いくら下ろすか迷ったけど300ユーロにする。ここで大失敗。なんとATMの換算レートが1ユーロ200円もする???え、今170円くらいでしょ?しかもATMの指示がイマイチ何言ってるか分からずうっかり300ユーロを指定したまま最後まで処理してしまった。30円×300ユーロ=9千円くらいの損がいきなり発生した。ショックすぎる。
今後ユーロ使ったときの換算は170円で行う。200円なんて直視できない。

※旅行中はこう思ってかなり引きずっていたのだが、日本に戻ってからカードの明細を見ると1ユーロ170円で請求されていた。あの時の表示はなんだったんだろう、ひょっとしたら手数料2.00%取るよってことだったのかも…
なんならクレカで直接切ったものは大体175円くらいで請求されてたのでこのATMでたくさん引き下ろしたのはむしろ正解だった。分からないものだねぇ。

空港から首都へ向かうのだが、クレカでピッってすれば電車に乗れると聞いていたもののピッする場所が分からない。空港から改札なしで電車のホームに降りれてしまう。ホームに降りる、もう一度上がる、ポールみたいなピッするやつを見つけてまたホームに降りる。ふう、これであと15分ほどで街に着ける。

1日目: 首都A

N国首都A駅に降り立った瞬間の感想は「牧場の匂いがする、牛糞くせえ」だった。いや、本当に。駅の外に出ても同じ臭いがしたから間違いない。天気はどんよりと曇り空。元々雨予報だったので降ってないだけでも全然いいのだが。

まずはコインロッカーを探さないとなのだが事前にGoogleマップで当たりをつけておいたのに駅構内に見当たらない。またウロウロするが諦めて改札外に出ると構内ではあるが階段を登って降りてしないと行けない位置に発見した。ああんもう。たが、こんなこともあろうかと駅の近くにもう1箇所目星を付けておいたのだ、さすが俺。
駅の外に出て地図が指定するそこは明らかに人気がなくロッカーらしきものもない。ウロウロしてたら他にもロッカーを探してるらしき旅行者がいる。何度か行ったり来たりしていたら、見知らぬおっちゃんが「Locker?」と聞いてくれて案内してくれた。そこは初見じゃ絶対分からないよって入口だった。ここでPCはスーツケースに入れ替えてさようなら、身軽っていいぜ。

ここを入ると地下がロッカー、よくみるとロッカーって書いてあるね

まずは駅近くの教会に行ってみる。Googleマップによると12時オープンで今は12:30、申し分ない。ところが行ってみると12時〜13時は観光目的入場お断りと書いてある。えーいきなり情報が違う。
しょうがないので喉の乾きを潤すべく、飲み物プラスアルファが売ってる小さい売店でコカ・コーラゼロを買う。3.5ユーロくらいだった。何も考えずに買ったけど冷静に考えたら600円じゃないか!500mlペットボトルで!!しかも(多分)世界中で買えるコーラかよ。もっとこの国にしかないもの買えばいいのに。

そんな風に時間をつぶしてたら13時になったので教会に行く。まだミサ的な儀式が続いてるようだが、入口にいた女の人が静かに座るなら入っていいよとのことだったので中の椅子に座る。ミサは丁度終わるところだったが何故かスペイン語で執り行われていた。来てる人々もスペイン系っぽい。曜日によって違ったりするのだろうか?今思えばここはプロテスタントの国なのだが、この教会は明らかにカトリックだった。それでカトリックを信仰しているスペイン系の人々はここに集まるということなのかもしれない。

ここで13時が過ぎているが国立美術館を14:30に予約しているのでそろそろ向かった方がいいだろう。トラムにうまいこと乗れればそんなに時間がかからないのだろうが何せまだ乗り方も何番がどこに行くとかもさっぱり分からない。歩けない距離ではないのでブラブラしながら美術館まで歩くことにする。道中で見たものは大道芸だったり、猫の博物館だったり、歩道のど真ん中に突然現れる地下収納式の立体駐車場だったりだ。

車は地下へ消えていく

国立美術館では基本的には有名な画家の有名な絵画に力点を置いて見たが、絵画についてはほとんど全部回れたはずだ。最大3時間半の鑑賞を見込んでいたのだが、18時閉館と思っていたら17時閉館だった。最後の方は壺とか武器とかのコレクションを見きれなくて早足でざざっと眺めるだけになった。

あとは写真を見てほしいが、ひとつ言えることはやはり絵画は可能ならば実物を見るべきだってこと。図録とかの写真で見てるだけだとそれほど興味をそそられなかった画家の絵でも、実物を見ると好きになることが結構ある。僕のこの手の体験で一番顕著だったのはピカソのゲルニカだ。美術の教科書で見てるときにはむしろ嫌いな絵にカテゴライズしていたのだが、本物を見て一発で大好きな絵になった。今回に関してはフェルメールとレンブラントにそこまで興味がなかったのだが、大変気に入った。あと図書館がとてもよかった。二十云年前にもこの美術館には来ているはずだが、正直ほとんど記憶がない。今回記憶の上書きができて良かった。もうとある国がどこかはバレているとは思うが検索避けとして明記はしないでおく。

はしごする美術館はすぐそこなのに予約まで1時間の隙間ができたしポツポツ雨も降ってきたので、昼ご飯も食べてなかったことだしカフェに行くことにする。薄いパンケーキが美味いという情報を得ていたが、鈴カステラを薄くしたようなパンケーキしかなかった。これはこれで美味かったけど。そしてIPAで喉を潤す。しみる~~~~。

休憩して少し楽になったので次はゴッホ美術館へ向かう。ここはゴッホの最初期から死の直前まで順を追ってかなりの点数が展示されている。睡眠不足な上に歩き回って、さらに英語で全部説明を読んでいったのでかなり疲れたものの、それを上回るいい体験だった。耳を切り落としたとかその程度の情報しか知らなかったので、色々な出来事を作品とともに知ることができてよかった。
さらに、気力を振り絞って行った企画展のマシューウォンの絵がとても良かった。嬉しい誤算。

ゴッホ美術館を見終わって時間は21時。見て、この明るさ。よく考えたら夏至を過ぎたばかりだったよ。日本と世界の夏至の時期が同じかどうか分からなかったから調べたら同じだったので納得。そういえばヨーロッパで一番日が長い時は22時過ぎまで日が落ちないんだった。

この明るさ

さすがにお腹が空いた。行列ができていた美味しそうなフライドポテト屋さんが荷物を預けた駅の割とそばにあったので、初トラムに乗っていってみる。どうやら乗るときと降りるときにクレカでピッとするらしい。どのトラムに乗るかはもちろんGoogleマップ先生にお任せ。どの駅で降りるかもマップで現在地を確認しつつ動く。スマホがない時代の旅行って地図見ながら移動してたけど我ながらなんでそんなことができたのかさっぱり分からない。Google先生様々だ。

フライドポテト屋さんはやはりすごい行列ができていた。しかしテイクアウトのみなので回転は速そうだ。マネケンピス=マネケンの小便小僧のポテト屋さんってことなんだけどワッフルだけじゃないんだね(多分ワッフルの店とは全然関係ない)。300ユーロもおろしちゃったからなるべく現金で払いたいが、クレカの機械が前面に置いてあってカードで払え圧がすごい。現金でいいか聞く勇気がなくてカードで払う。あとソースの数がものすごくあったので選びきれず、店の名前を冠したマネケンソースにした。

で、ポテトのお味はあっつあつで美味しい。んだが。正直1/5食ったところで飽きた。Mサイズを頼んだ自分を叱りたい。1人無表情でポテトを黙々とかっこむ。何か細かい石礫みたいなものがバラバラっと僕の顔に当たった。背中側の近くに爆笑していた2人組の女の人がいたのだが、笑いながら離れていったので分かりやすいアジア人蔑視だったのかもしれない。投げられたところを見たわけではないので何が当たったのかもよくわからないのだが、ポテトのイマイチさとこの出来事でこの街の印象はかなりよろしくないことになった。日も落ちかけてるし丁度いい、さっさと今夜泊まる街に移動しよう。

Sサイズにすればよかった

水だけは買いたかったのでスーパーマーケット(と書いてある小さい売店)を探して購入したところ、5.5ユーロだった。水以外はもっと高かったし、深く考えずに買っちゃったけど、ええ?935円ですよ!!水がワインより高いというのはよく言われることなのでスッと買ってしまったが、この後荷物を回収して駅のキオスクを覗いた僕は崩れ落ちた。なんと、水1本1.9ユーロ(323円)。えええええええ、店によって値段違いすぎません??ここで痛い勉強をして大体の物価を掴んだ僕は次からきちんと安い店を探して飲み物を買うことになる。

騙されるな!

N国には乗換案内アプリのような国鉄だけだが出発駅と到着駅と時間を入れると出発時間と何番ホームから出るかを出してくれる便利なアプリがある。こいつで乗換がない電車を検索して宿泊地へ向かう。
僕のひとつ前の男の人がずーっと「ううう…」とか「あああ…」とか言いながらもぞもぞもぞもぞしていて周りの人からも奇異な目で見られていた。まあ危害を加えてくる様子はないしとそのまま席の移動はせずに(他に空いてなかったし)40分ほど電車に乗った。着いたのは23時半くらい、さすがに暗い。人気のない道をガラガラとスーツケース引っ張っていくのは少し怖かったが無事にホテルに到着。ホテルは驚くほど広くて綺麗だったが(さすが親会社持ち)、スリッパがない。トルコ航空偉い!と思いつつ飛行機でもらったスリッパを出す。もう体力の限界だったのでシャワーを浴びつつ服を洗い、それからすぐに寝た。長い1日だった。

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