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運転手とワークビザ

先日、都内でタクシーを利用した際の話。

私は荷物が多かったのでトランクを開けてもらった。
あれ、運転手さんって手伝ってくれないっけ?
まあいい、軽いし。
いや、降りてきた。かなりゆっくりめの歩みで「大丈夫ですか。」
かなりお年は召しており、優しい感じの運転手さんだった。
私の方が力持ちなはずなので頼めるはずはなかった。

(先日までいたマルタでは、通常は任せろって感じで快く出し入れしてくれる。)

 その優しい感じの運転手さんはコロナの話を振ってきた。
ヨーロッパの方ではまた・・・。南アフリカが・・・。オランダなんかでは・・・と海外の話題を振ってくる。
私は全く話す気分ではなかったが、なんだかご縁のような気がしたので「私は先日ヨーロッパから帰ってきたばかりなんですよ。」と告げ、突破口を開いてみた。
予想は的中、お嬢さんが時計職人でスイスに住んでいること、旦那さんはオランダ人、お孫さんが二人、自分もスイスに遊びに行った際の珍道中の話など、嬉しそうに語っていた。

なので運転は遅くほとんどの信号で引っかかった。

会話の中て私が気になった点:然程私と歳の変わらないお嬢さんが、どういう経緯で時計職人になったのか。

運転手さん:当時、手に職をつけるか、何か資格が必要だと言われていた20年前(今でも?)、大学の医学部の受験に失敗し、突如「時計職人になりたい」と言い出したという。
親からすればそれは突如だったかもしれない、しかし本人的には決してそうではなかったに違いない。18歳で自分の本質をよくわかっており、インターネットもほぼない時代に色々調べていたことを考えると、すごいなと思った。
神社の中に時計の学校がある。ということで他県まで見学をし、いろんな事情で躊躇していたところ、ちょうどその年に都内に時計の専門学校ができ一期生で入学したそう。
その後スイスの学校にも行きたいということで、そちらでの暮らしが始まったそうだ。
その道のりはおそらく楽ではなく、ビザの問題で初めの頃は3ヶ月おきに日本に帰って来ていた話や、今回は大手の会社に転職をしたのでようやくビザの手続きが早くなった。という話など、お父さんを介して、彼女の苦労が目に見えるように、鮮明に理解ができた。

時計職人になってスイスに住む。
歯科技工士になってドイツに住む。(←最近よく聞く)
美容師になってイギリスに住む。

海外に住むために必要なもの。ビザ。これは一生付き纏う問題だ。
むしろ日本で必要とされている”手に職”でも”資格”でもない。

VISAなのだ。

国際結婚で海外に住んでいる人は多いと思う。むしろ海外に住みたくて結婚している人も少なくはないはずだ チラッ (゚-|


私は海外で働きたいという人を応援している。
日本で会社員を頑張って疲弊している人。特にアラサー女子におすすめな案件。
未経験でも働きながら専門性を身につけ海外で暮らすことができます。
(なぜ私がこの道を進めるのか。いずれ詳しく書かせていただきたいと思います。)

とにかく20年経って時代の変化とともに出来た仕組み。
10年前にこれがあれば😢と思っても時代的に無理だったし、あと10歳若返りたい。と思うばかりだ。
海外に住むということはその土地のやり方に従うしかない。日本に居てはわからないことだらけだ。

海外に期限付きで滞在をしている人、日本で燻っている人、今の生活を脱却したい方、
何か糸口が欲しい方はお気軽にお問い合わせお待ちしております↓↓


話がだいぶ逸れてしまいましたが、

運転手さん、私の支払いうまくできなかったのに領収書くれたね。
ちゃんと支払い終わったからね。

ありがとう。

お孫さんとの再会がすぐに実現できますように🌈




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