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全人類にお知らせするタバサ・トワイニングの魅力について


はじめに

このnoteはFANZAGAMESの提供するブラウザゲーム「Deep One 虚無と夢幻のフラグメント」に登場するヒロインキャラのひとり、タバサ・トワイニングの魅力をお伝えするためのものである。
18禁のエロソシャゲなのでその点ご注意。(全年齢版がDMMGAMESからリリースされてるよ!)

この作品は、外界から隔絶された海底施設「ルルイエ」と、そこから行き来できる異空間「幻夢境」を舞台に繰り広げられる現代ベースのオカルト伝奇である。
登場ヒロインは基本的には幻夢境を調査・攻略する任を帯びた魔術士か、もしくはもともと幻夢境に存在する亜人であり、描かれるエピソードも魔術社会に関わるものや幻夢境という未知の空間についてのものが多い。

本項で解説するタバサ・トワイニングも、魔術士として幻夢境の攻略に参加している。

キャラ概要

ではさっそくタバサのキャラ紹介をざっくりと。


特徴的にはオーソドックスなロリ体型の金髪美少女である。背後の棺が存在感を放っているがそれは後述する。
戦闘装束(幻夢境では衣装が勝手に変化する)はどうかしてんじゃねえのかってくらいに覚悟ガンギマリのボンテージファッション。

タバサは代々続く魔術の名門に生まれるが、一般的な魔術を扱うのが難しい体質だったため独自の魔術体系を独学で開発した才媛である。さらっと書かれてるがとんでもないことである。
しかしタバサの卓越した才能は周囲に理解されず、それどころか深い確執のもととなった。
先祖代々の魔術を継承できず、またタバサ独自の魔術も一代限りのものであるため家門の断絶が決定的になったことで一族内から激しく敵視されたのである。

唯一の理解者である兄も病弱ゆえに魔術士になれずに同じく冷遇されており、敵意に囲まれた家庭環境で兄妹ふたりぼっちで支え合って生きていた。
兄の夭逝に接したとき、タバサはその亡骸を棺に封じて自分専用の魔導書(グリモワール → 作中におけるマジックアイテムの一種)に仕立て上げ、常に持ち歩くようになる。

タバサはこの棺のなかの「兄様」は今なお意思を宿し生きていると信じており、日々親しげに声をかけ語らっている。
それどころか、他の人と会話している最中でも唐突に「兄様」の声に耳を傾け、「兄様」の忠告を受けてさっきまでの意見を変えるなど、某ドッピオのような振る舞いがしばしば描かれている。
「兄様」の声については作中ではすべてタバサの自己申告としてのみ扱われ、実際になにかの思念が宿ってるだとか、他のものが「兄様」の存在を感じるだとか、そういった具体的な描写は一切ない

ここだけ見ると完全なサイコさんだが、タバサはそれを客観的に俯瞰しており「他の誰に理解されなくても構わない」と寂しげに割り切っている。
タバサの目標は「この世界に自分を認めさせること」であり、「兄様」が言ってくれた「タバサはすごい」という称賛を真実たらしめることである。

また、同情や冷やかし抜きで「兄様」の存在を信じてくれた主人公のことは強く信頼しており、その一方で彼への思慕が高まるにつれ「兄様」の声が遠ざかっていくような感覚があることに得体のしれない不安を感じている。

……と、ここまで読んでどうだろう。
タバサの人物像とは「薄ぼんやりとした狂気に身を浸しつつも自分の居場所を探し求める孤高の天才」あたりだと感じたのではないだろうか。
少なくとも筆者はそう受け取ったし、作中で示されるタバサのストーリーとは主人公や仲間たちに触れて少しずつ周囲に心を開き、いつか「兄離れ」をする──そんな道筋を想像した。

結論から言うと、その想像はおおむね間違ってはなかったがタバサというキャラのほんの一側面でしかなかったし、イベントストーリーから繰り出される彼女の真の魅力はこんなもんじゃなかった。
なかった!!!

すごいよ!タバサさん!

扱いが難しいメンヘラ系のゴスロリというような導入に反して、その後のタバサのポジションを一言でいうと、圧倒的な真人間という評に尽きる。

  • たゆまぬ努力とブレない信念をもって正道を踏み、目的へ邁進する健全な向上心

  • フリーダムな仲間たちがわちゃわちゃやってる場を仕切って整える委員長気質

  • 困ってる人や迷ってる人をほっとけず、最初はグチグチ言いながらも親身に寄り添い解決に力を貸す世話焼き姉御肌

  • 悪意や諦めや怠惰に堕することを嫌い、暗黒面に陥りそうなものがいればきっぱりと否定して誤ちを正そうとする高潔な道徳観

作品の特徴として悩んだり迷ったり拗らせたり諦めたりするキャラが多いなか、タバサは地に足ついた常識人として首を突っ込みグイグイ迫って叱咤激励を飛ばす。年上相手だろうが忖度一切なし。まさにルルイエの説教番長

傷つき迷う者たちの懊悩が作品の魅力のコアだからこそ、タバサのような芯の強いキャラの支えが安定剤として働き、「克服」のカタルシスが得られるのである。

この立ち位置にいるキャラは他にもいるが、人間性の完成度はタバサが頭一つ抜きん出てると筆者は見ているし、そこがとても推せるのである。

そういうわけでここからはタバサの魅力を個別解説していく!

1、シンプルに強い

こんなコテコテの窮地フラグ立てておいて何事もなくケロッと戻ってくるとかそんな展開あるんすね。
てっきり「一人で突っ張っても限界がある、ときには仲間を頼ることも必要」みたいな話に持っていくと思ったがタバサにそんな固定観念は通用しないことを理解(わか)らされた。

\タバサはすごい/


2、慈悲深い

あるイベントで、「兄様」が存命だった頃のタバサの過去が少しだけ語られるのだが、兄妹を疎んじる一族の誰かによって暗殺者を差し向けられたというクソみたいなエピソードだった。(この作品の魔術社会の倫理は完全に終わっており、シリアスなイベントだとたいてい界隈の胸糞っぷりがフィーチャーされる)

もちろんタバサに暗殺などという姑息な手が通じるはずもなく、暗殺者は返り討ちに遭い惨たらしく殺される。

世界の全てと言っても過言ではない「兄様」を殺めようとしたのだからタバサの怒りは推して知るべし、八つ裂きにされるのも致し方ない。

──ご安心ください、脅しです。

菩薩か?


3、守護(まも)りし者

他人に甘えを許さず辛辣な言葉を向けることの多いタバサだが、薄っぺらい正義マウントを取っているわけではなく、善を為さんとする強い覚悟に裏打ちされていることをここで指摘しておきたい。

先述のとおり、ルルイエにはいろいろ拗らせてる女子がごろごろいるため、けっこうな頻度で情念が暴走したトラブルが起こる。そうしたアクシデントのなかでタバサは他の年長者に混じって事態の収拾に奔走することも多い。

基本的には各人の気の迷いだったり心のしこりが原因なので大事に至らずに終わるが、たまに後に禍根を残しそうな厄エンドもあり、ライン超えスレスレの仲間にタバサの警告が下されることもある。

自分自身だけではなく仲間を率先して守ることも力強く宣言しており、細い肩に負う責任感が見て取れる。

長男か?


4、不撓不屈

この作品の序盤期においては、ノルンちゃんとかいうエッッッグいVハイレグの美少女の暗躍に翻弄されるのがストーリーの基本形式となっている。
主人公たちが調査に赴いた幻夢境の領域に出没してはその場に居合わせたルルイエ女子の胸の裡に潜む闇を暴いて心を折ろうとするという、メンタル通り魔とでも言うべきめちゃくちゃ嫌な感じの襲撃が幾度となく繰り返されており、タバサがターゲットにされたことも一度や二度ではない。

が、タバサは折れない。他のルルイエ女子がノルンのチクチク言葉で曇ったり惑わされそうになっていてもタバサはブレない

【力】へのいざないにも……
惑わす声にも……
動揺を誘われても……
いつだって迷わない!!

普段なに食ってんのってくらいにカッチカチの鋼鉄メンタルによって言葉の刃をすべて跳ね返すタバサなのであった。

\タバサはすごい/


5、導く者

当作品の主人公は諸事情あってラヴクラフト財団というクソみたいな体質の魔術研究組織の管理下に置かれ基本的人権を制限されている。
そのため幻夢境での活動が自由を謳歌できる貴重な機会でもあり、調査そっちのけでエンジョイしてることに注意を受けることもあるのだが……。

このときのタバサはやんわりと妥協をもちかけ、籠の鳥の主人公をいたわるようなことを言う。
ここまでなら厳しい現実と折り合いをつけどうしようもないことは諦めて受け入れる「大人の態度」でしかないのだが、続く言葉が突き抜けている。

例によってひねくれた物言いなので若干の意訳をするが。

本当に自由を望むなら諦めるべきではないし(周りを頼るなど)行動に移すべきだ」という規範を示し、

その「頼るべき相手」の筆頭は自分だし、そのためなら世界的な影響力を持つ巨大組織だって敵に回してみせる、と請け負っているのである。

最初に現実を見せ、次に立ち向かう道を示し、最後にその盾となりその歩みを助けることを誓っている。

長男か?(二度目)


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おわりに

タバサの魅力はまだ語り足りないが、それはいずれ別項でも紹介したい。
(あるいはここに順次追記するかも)

拙い文章ながら最後まで読んでいただきありがとうございました。

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