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エントリークラスの製品で音楽を楽しく聴く。ケンブリッジ・オーディオ TOPAZ AM10とCD10

 オーディオについては、ここ数年「断捨離」「軽小短薄」の流れを志向してきました。そのつもりでした。が……アンプとCDプレーヤーを新規で導入しました。

 一体型のネットワークCDレシーバー、DENON RCD-N9との入れ替えです。RCD-N9はこちらの記事の通り、別用途に回しました。

◯TOPAZ AM10とCD10

 アンプ「TOPAZ AM10」とCDプレーヤー「TOPAZ CD10」は、イギリスのオーディオメーカー、ケンブリッジ・オーディオの製品です。

 どちらも、メーカーの製品ラインナップの中で最も安価なエントリーモデルの位置付けです。これをメインというのもおこがましいのですが……

◯音 質

 でも、ネットで検索すると良い音質との評価が目につきます。躍動感がある。音場再現が巧みである、など。

 これは、ヨーロッパ製オーディオによく見られる特徴と言われます。

 国産製品の生真面目さや性能データ重視の製作手法と対照的な、実音を聴きながらトライアンドエラーで作り込んでいく手法と聞きます。

 エントリークラスということで、高級オーディオと単純比較すれば細かい音が出なかったりいろいろと劣る面はあるでしょう。

 しかし、コストパーフォーマンスで比較すればまた違うというものです。

◯価 格

 新品当時でそれぞれが実売5万円弱だったと思います。現在中古でそれぞれが1〜3万円台の製品。今回中古を購入しましたが、合わせても4万円程度でした。高コストパーフォーマンスに驚きです。

◯いいところ

 コスパもですが、コンパクトなのも良いんです。CD10を下にして、上にAM10を載せています(好ましいとは言えませんがスペースの関係で)。

 幅こそ標準オーディオの43センチですが、重ねた高さが15センチほど。国産ではエントリーモデルとはいえ厚めの製品が多いのでこうは行きません。

 筐体は厚めの金属製でしっかりした作りです。前面のパネルも、エントリークラスで最近多いプラスチックではなく5ミリ厚のアルミ製で、高級感すら感じられます。

 なぜか、下位機種であるTOPAZ CD5が今、中古市場で高騰しています。TOPAZ兄弟の音質は良いとの評価で、さらに10の方が高価なDCコンバーター(Wolfson 8761)を積んでいるというのですが……

◯欠 点

 今やオーディオ界の標準ともなってきた、Wi-FiやUSBオーディオには対応していません。

 ネットオーディオ、Blue tooth、ハイレゾなどはこの組み合わせでは聴くことができません。CD専用となりますがそれでよしとします。

 また、このCDプレーヤーは音飛びが発生するという書き込みが散見されます。

 それは、機器の特性(マイコン制御)のためとのことです。実際、購入後音飛びがありました。

 音質を選ぶか、音飛びを嫌厭するか。それによってこの機種の評価は明暗はっきり分かれているようです。

 幸い音飛びの頻度は少ないし、音質の良さとの天秤で、私はさほど気にしないこととします。

◯楽しみかた

 これを居室に設えて、スピーカーDALI TOWARを鳴らしていきます。

 今まで聴いてきた、DENONのRCD-N9もいいアンプで気に入っていました。ただ、価格なりなので仕方ないことですが、CDメカの限界性を感じてもいたのです。

 ネット上で「ドンシャリではなく、楽器一つ一つくっきりと、特に女性ボーカルが良い」との意見もありました。

 好きな曲を聴いた中で、さまざまな楽音を聴ける『戴冠式ミサ曲』K.317はどうだったでしょうか。

 オルガンやオーケストラの弦・管・ティンパニなど各楽器が躍動感のある鳴り方で、響きが楽しかったです。

 ソプラノ、アルト、テノール、バスの各独唱、合唱も美しく、音楽を楽しく聴くことができました。

○まとめ

 今回、エントリーモデルとはいいながら、アンプとプレーヤーを分割したことのメリットはあったのか。

 音飛びの欠点もありながら、CD10がどこまで頑張ってくれるのか。これから聴いていく中でのお楽しみです。



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