『人間の建設』No.37 無明の達人 №1〈再び、ドストエフスキー〉
いまドストエフスキーの「白痴」の、全四巻中第三巻の前の方を読んでいます。主人公のムイシキン公爵は絵にかいたような善人のイメージで、ロゴージンという登場人物が対極の悪人。絶世の美女、ナスターシャをめぐる関係が描かれていきます。
ところで、登場人物のだれかが長広舌をふるう場面があるのですが、その多弁がまるで洪水のようで語彙の過剰に圧倒されそうなのです。ドストエフスキーの小説を読むときの独特の感覚かもしれません。
ともあれ、まだ完読してこそいませんので感覚ですが「白痴」は