内田百閒著『第一阿房列車』の「標幟」(ひょうし)について。
『第一阿房列車』を読んでいて【標幟】という知らない言葉が出てきたので調べました。字面で見当は付くのですが……
本書第二話「区間阿房列車」は国府津、御殿場線、沼津、由比、興津、静岡をめぐる旅。
といっても特に目的のない旅です。これは第一話「特別阿房列車」と同じです。東京大阪間の往復でしたが、大阪が目的地というわけではありませんでした。行って帰るだけ。
百閒さんの旅。強いて言えば目的は、◯時◯分の列車。その列車に乗ること。列車の勇姿を愛でること。鉄道のあれやこれやを楽