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パタゴニア神戸店 訪問記

久々にパタゴニア神戸店を訪問しました、エリナです。
というのも私が大学時代に神戸で環境運動を行っていたとき、
パタゴニア神戸店様には大変お世話になっていたのです。

そういった話も交えつつ、able sustain.として意見交換させていただいた報告をしていきます。

■打合せスペースへ移動する。エレベーターのドアには「VOTE OUR PLANET」のステッカー。

出勤日、自分の荷物を事務所へ置いて、接客スペースへ移動するとき。ランチを終えて、午後から仕事を再開するとき。従業員の方々の目に飛び込んでくるのがこのステッカーです。

2019年の参議院選挙の投開票日に、パタゴニア日本支社は全直営店を閉店しました。

私たちは、まずパタゴニアの従業員が家族や友人などの身近な人と、日本の政治、選挙、そして私たちの地球の未来について話すきっかけと時間をもつこと、そのうえで、投票に行きたい従業員が行きやすい機会を提供することが大切だと考えたからです。

閉店実施の公式発表があったのが、投開票日の3週間前。
店舗として閉店日を予め伝えることはごく自然なこと。会計時のスタッフと客のコミュニケーションの中で、選挙の日が迫っていることを来店客に認識させ、投票の行動につなげるという訳です。

■海を守るグローバルコミュニティの一員になってください。

現在、パタゴニアは「海」に関する発信に力を入れています。

1950年代末、創業者のイヴォン・シュイナードがスキー、サーフィン、クライミング用のギアの設計・製造・販売を始めたのがパタゴニアのはじまり。

私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む(We're in business to save our home planet)

2018年12月、刷新されたパタゴニアのミッション

健全な地球がなければ、ビジネスも暮らしもままならないという考えを持ち、環境に与える悪影響を最小限に抑えると共に、環境再生型の農業や漁業に関わる食品も販売している会社ですが、ミッションへの意識は店舗スタッフの方々と話す中でも伝わってきます。

スタッフの皆さんに「ワタシのミライ*に欲しいのは?」という問いを投げたところ

・外で全力でスポーツができる環境
・適度な温度でサーフィンできる海
・いつまでも遊べる美しい山、川、海と雪
などと、アウトドアスポーツを続けるために地球環境を維持したいという考えを持つ方が多かった!

*パタゴニア日本支社は、再生可能エネルギー100%と公正な社会を目指す「ワタシのミライ」キャンペーンの賛同団体です。

実は今年の夏、和歌山の磯の浦という海岸で初めてサーフィンに挑戦してきました。サーファーたちと一直線に並んで大きな波を待つ時間が印象に残っています。

後悔したのは、夏だ、海だと張り切って水着でボードに乗ったこと。
結局、肌を見せないラッシュガードがおすすめですね。

全身にサンゴ礁など海の環境に優しい(コーラルフレンドリー)日焼け止めを塗ったのですが、じりじり照りつける太陽には叶いませんでした。

日焼けに加えて、ワックスを塗ったボードとの肌擦れにも注意です。
グリップ力を高めるためにワックスを塗るのが一般的で、その日レンタルしたボードには予め塗られていました。

ただし、多くのワックスは石油由来。
それに対して、パタゴニアに置いてあった写真の商品は、生分解性に優れた大豆(遺伝子組み換えではない)を主な原料としているオーガニックワックスでした。

環境負荷を気にせず、純粋にスポーツを楽しむために、こういった商品が手に取りやすいようになってほしいですね。


ここからはアキトモへバトンタッチ!

■神戸のストリートダンスコミュニティとの接続点は?

実は僕もエリナと一緒に訪問してました。
パタゴニア神戸店のスタッフ様2名へ、顔合わせのご挨拶がてら、私たちS(C)hinatown.(シャイナタウン)の説明、able sustain.(エイブルサステイン)の説明をさせて頂きました。

そして、シャイナタウン始まりの地、兵庫県神戸市のストリートダンスコミュニティーと天然資源管理/環境保護のアクティビティをどのように接続できるかなどを、ざっくり話しました。

10分未満の交流。短時間でも非常にフラットに真剣に耳を傾けて頂き光栄でした。
結論から述べると、経済性と公共性のバランスへの意識が個人的に強まりました。

パタゴニア神戸店の前にて

ストリートダンスのコミュニティーと地域社会に関する質問に対して、
パタゴニア神戸店のスタッフ様とは以下のような会話をしました:

パタゴニアはアウトドアブランドだが、神戸ストアにはダンスやスケートボードを楽しんでいるスタッフがいる。気候変動などの課題をより多くの方に届けるためには、新しい視点が必要だと感じている。そのためには、既存の枠組みにとらわれず、様々な世代やコミュニティと協力していく必要がある。多様性の観点から、アウトドアとストリートダンスがお互いに行き来するような繋がりを持てたら良いと考えている。

able sustian.はローンチしたばかり。(名称は)わざと文法的におかしい言葉にしている。理由は、シャイナタウンがプロダクションとして日本とアメリカの中国カルチャーを発信していることに関係する。アメリカという国の中で移民同士が母国語じゃない英語をしゃべる時に使用する、ピジン英語という通用語にインスパイアされて、シャイナタウンらしい感じでネーミングをした。持続可能性ということに対して、気候変動とか地球環境だけでなく、移民として、移民のカルチャーやルーツを移住国でも持ち続けること。色んな人がいてOKという考え方を、当たり前だけど大人になればなるほど皆忘れがち。私たちは、利益を前提とした営利組織ですが、利他精神に振り切った活動や運動をしたかったので、able sustain.を発足した。

現時点はプログラムの骨組みだけ作った段階で、今後肉付けしていく。もしご一緒できるのであれば、パタゴニアさんにアラインしていく形を考えている。根底にあるストリートダンスファッションには縛られすぎずに、柔軟に様々な有識者や専門団体と協力していきたい。
コミュニケーションコンセプトが3つあり、その中の一つに「ローカルもまたグローバル」っていう考え方がある。例えば、パタゴニア神戸店/神戸から何か始まった事象が、日本全国的なムーブメントになるとか、一つの先進事例になる可能性がある。

何か一緒にできそうな予感がしている。

以上、パタゴニア神戸店の訪問記でした!!


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