〜歯学部の生活〜解剖の思い出編

この記事を読むとわかること

1:歯学部の解剖の現実、2:クソofクソの乗り越え方、3:試行錯誤の上、編み出した勉強法

※この記事はフィクションです


先に書きます!ヘビー級に長いので、全文読むと疲れます!

結論だけ読みたい方は、

1番下の「まとめ」

だけをお読みください。


では、いきまひょか。


大惨事世界大戦の1年生をくぐり抜けて、2年次に上がりました。「2年は臨床っぽいことするんかなぁ」と期待していた、私トシちゃん。

ところがどっこい。あるのは生理学、生化学、解剖学、組織学...etc.

関係ありそうなこと〜なさそうなことまで、やたらめったら習いました。

今日はその中でも最も印象深い解剖学の思ひ出。



1:歯学部の解剖の現実

解剖学は前期の月曜1/2限、前期30回授業。それに加え、解剖実習は月/火/水の3/4限。前期で確か90回の授業だったはず。


解剖学の献体のお話しします?笑

献体となる方は生前に、自身の意思で「某桜花会」に入会するんです。死後、その会が家族の確認・同意のもと、ご遺体を引き取ってホルマリン固定するのですね。

そして、桜花会と提携している医学部歯学部薬学部へとランダムに振られるハズです。希望すれば母校の献体になれるのかなど、その辺は入会してないのでわかりませんw


ちなみに、ご遺族の方々に引き渡されるのは、骨になってからです。学校側(解剖学講座)でまとめて火葬場に送り、お骨を引き取って遺族に引き渡ししています。

そのため、2月に亡くなる→5-7月に解剖実習がある→9月に骨の引き渡しといったスケジュールになります。(多分、学校によって違う)


もちろん、ご遺体本人に関する内容は守秘義務があります。が、この物語はフィクションなので。

ご遺体は一班に1人で、一班6人程度。頭の先から足の先まで解剖します。

神経、筋、血管と同定しつつ、表層から深部まで解剖していきますね〜。


最近は献体も減っているので、今後はどうなることでしょうかね。

ちなみに、私の得意分野は鼠蹊部です。(キリッ)


やっべ、話がそれた。


解剖学講座どう?と周りに聞くと、99%の方がこう答えます。

同級生は「あの授業はクソ」

先輩は「あのテストはクソ」

他の講座の先生まで「あの講座はオカしい」


断っておきますが、ご遺体に関してではありませんよ。

解剖学講座

がそう言われるんです。


そう言われてもおかしくない理由が多数あって、

テストは毎年、毎回過去問とほぼ違う問題。

GW明けに中間テストを行い、それが6割を占める。

解剖実習もペーパーあり。それも過去問から殆ど違うオリヂナル問題。実習は内再試制度はあるが、再試はなし。口頭試問なんてない。内再試もオリジナル問題。

実習は不合格なら、即留年。

(実習はウチの学校は落ちるとその時点で留年になります。再試がないから)

例年、解剖実習で10人弱落としてますね。意味不明。


それなのに、授業は朗読マン。

小梅太夫のボケの方がオチあるぞってくらい内容と抑揚のない講義。


そして、範囲。

スクリーンショット 2020-09-03 21.07.58


グレイ一冊❤️



待て待て、歯学部って、頭頸部領域の構造を知るための解剖だよね?

なんで座学も実習も全身範囲なんだよwww

ワルダイエル(脳底動脈の辺)はまだわかる。

腸腰筋とか大伏在静脈とかを覚える意味がわからんぞwww

私の大好きなのはナットクラッカー現象(くるみ割り現象)でしたがw


しかもこれ、

900ページとか

あるんですよね。

辞書じゃんwww


ちなみに、見開きはこんな感じ。

画像2

うーん、あっそうw
(ネットからの拾い画。出版社さん、売り上げに貢献してるから訴えないでw)

ここで、認定されます。

This is a real "kuso of kuso", f**kin' s**t!!!


でも、受からんことには進級しないですからね。勉強しますか。

こういうSHITには、戦略を練りましょう。


2:クソofクソの乗り越え方


まず、私の取った対策、

「授業を聞く」。


「あ?なんでクソ認定してんのに授業聞いてんだよ、ゴミじゃん、ドMかよ」と思いましたね。

そうです、ドMです!

そして、これには理由があって、


*「覚える量を減らす」*

ためです。


普段は減らす行動を過去問からしてますが、そんなKUSOテストなので、過去問もあてにならないのですよねw

(ウチの学校は過去問開示されないので、すべて生徒の記憶頼りなのです。どの学校もそうか。)


だから、覚えるために講義を聞く。


抑揚のないお経を、一言一句メモ。



「覚えて」「出すよ」「重要」

これら3点は絶対に聞き漏らさないように集中して聞いてました。

そして、

「覚えて」「出すよ」「重要」、上記3点のみ覚える作戦

をとることに。


上記3点の場所を教科書に付箋で貼り付けたり、直接書き込んだりメモしたりしました。

少しでも覚える量を減らすため、教科書以外の資料は一切見ません。

覚える作業は、青ペン引っ張って赤シートで隠す古典的な方法を使ってました。間違えたものは、呟くなり書き殴るなりしましたね。

私は時間がかかっても書き殴る派でした。


ちなみに、この作戦を取ったことで、皆が悉く落とした、「リスフラン関節」「ショパール関節」を得点にできたことは当方の誇りです。(足の関節です)


次に、

「覚える量を減らす」作戦

と同時並行で行ったことは、

*「重点的にするものを決める」*


テストの過去問分析をし始めると、問題にも傾向があります。

100%出す、80%出す、50%出す、30%未満で出てた

だいたい4つに出題傾向が分けれました。


ここで、私の取った作戦は、下記の通り。

100 -80%は絶対に拾う。50%はそこそことる。30%未満は捨てる。

すると、100-80%の勉強に、時間を重点的に使えるのですよ。

100%出るものを拾わずに、出るかどうかわからん物に時間を使うんですか?時間は有限なのに?w


合格に100点が必要ならそれ完璧に覚えてください。

怠惰な私は、そんなものはPCの仕事と思ってますので、したくありませんw


そのため、触れたくもないKUSO OF KUSOは、触れる時間を短くし、最短で済ますべきかと。

そのために下記の2つを実践しました。

「覚える量を減らす」

「重点的にするものを決める」



3:試行錯誤の上、編み出した勉強法


先ほどとかぶるのですが、

*「優先順位を決める」*

という勉強方法をとりました。

テストで得点源となりやすいところから勉強して取るのですね。

また、筋肉は起始停止があるのですが、それらの覚える作業は捨てました。出ても数問程度と、テストでの優先順位は低かったためです。

そして、次の対策をとりました。


*「無想をする」*

「無想:image」をすれば、記憶が定着しやすいのですね。

だから、筋肉がどのように走行しているかをイメージします。

それに加えて、神経や動静脈の走行を頭の中に思い浮かぶように理解します。そうすれば、何がどんな穴を通るかなんて覚えなくとも無想すれば解けますからね。

先ほどの起始停止だとしても、マルチ(選択肢)問題で出たら、イメージがあれば際どい物以外なら解けますからね。

そうやって、覚えるものを減らしていきます。


*「法則を見つける」*

筋肉にも法則があって、内転する筋と外転する筋の位置には法則があります。神経の分布にも法則があります。

そういう共通点を見ていきます。すると、覚えてなくても解ける問題が増えます。

また、この辺に付く筋肉だから役割はこれだよね。と勘が良くなります。この勘の良さが、合格点以上で戦う人には左右するのかと思ったり思わんかったり。



そして、イメージと並行して行ったこと。

*「楽しく覚える工夫をする」*


例えば、脳神経。脳神経には12神経あるんですよ。

12神経とは、「嗅神経、視神経、動眼神経、滑車神経、三叉神経、外転神経、顔面神経、内耳神経、舌咽神経、迷走神経、副神経、舌下神経」の12個。

巷では、「嗅いでみる...」とかゴロがあるようですが、

そんなストーリー性のないゴロ、覚えれるかい!

と反抗して作ったゴロがこちら。


急死に同感さ、外で顔射ガイジ、淫乱複数セ*クス

(こんなゴロ、強調して書けんわw)


下ネタではありませんよ!(大嘘)

覚えるためのゴロです!(本当)


嗅(きゅう)、視(し)、に、動眼(どう)、滑車(かん)、三叉(さ)、外転(そと)、で、顔面(顔射)、内耳(ガイジ)、舌咽(淫)、迷走(乱)、副(複数)、舌下(セッ*ス)

1発で12個の神経を覚える魔法の言葉です。先ほど言ったように、その様子がイメージできるゴロにすると、覚えやすくなるのですね。

(どんなストーリーになるかは各々に一任しますwww)


オモろない勉強を続けても長期的にはモチベが続かないので、続ける努力も必要と学びました。




まとめ。

1:歯学部の解剖の現実は、色々ある。

2:クソofクソの乗り越え方

「覚える個数を減らす」=人間の脳みそが覚えれる数は有限

「重点的にするところを決める」=取るところで取って合格点を目指す

クソと接する時間を減らすよう思案を巡らすことが重要だった。


3:試行錯誤の上、編み出した勉強法

「優先順位を決める」=出ないところをし続けたら本末転倒

「無想をする」=ストーリー性がある方が知識として定着する

「法則を見つける」=ザックリ全体を俯瞰する目も必要

「楽しくなる工夫をする」=おモロくないモンを続けてもモチベは続かん

勉強は応用に使える道具を増やすための手段にすぎなかった。


大学受験などで難関校に受かる人は、こういうことが自然とできているのかもしれません。

長々とおつきあいありがとうございます。


あとがき

解剖学では、闇雲に全部覚えた文系出身の人がいますが、単純に凄いと思いますね。

読んだ人はなんとなく察しているでしょうけど、私は怠け者なので、全部覚えるなんてやってられませんw

(あと、暗記苦手www)