たまに霊の話

過去日記

本当のことを言うと、何回も霊的な存在は感じたことあるねん。そやけど、そんなことはどうでもいいことやと思っている。
一回は、エッチしているとき、オーガズムの瞬間に忍者カムイみたいなやつが風のようにやってきて、一緒にオーガズムを感じて、また風のように去っていった。なんらかの理由でやつにはそうする必要があるのだ。やつは、そのラブホでいつもしているのか、知らないが、他の人は感じないのかもしれない。だけど、僕にはわかったので、パートナーに「今、カムイ、来た?」と一番先に浮んだ言葉で聞いた。カムイとはアイヌ語で神という意味だ。パートナーは「来たね。草地を吹き抜ける風みたいに」と言った。感覚は一致していた。だけど、そんなこと、どうでもよろしいやん。南無阿弥陀仏といえば、道を開けて、邪魔せえへんさかいに。好きにさしといたり。

もう一回は、瞑想が極まって、僕は歴史の中で何度も虐殺し、虐殺され、レイプし、レイプされてきたとリアルに感じたとき、吐きそうになってきてんやんか。おおおお、吐きそう、吐きそうと思ったら、背後にうじゃうじゃうじゃああああっと、僕に縁のある無数の霊が集ってきて、「とうとうそのときがきたんやなあ。さあ、思い切り吐きなはれ。背中さすっといてあげるさかいに」って言うねん。で、僕は安心して思い切り吐いた。ゲボゲボじゃないねん。胃の中から噴水噴くみたいに、ぴゅーっと高く飛んだ。そのあと、心身が完全にクリアーになって、どんだけ気持ちよかったか。サハスラーラチャクラからクンダリニーが噴水になったときより気持ちよかったかも。なんという深い浄化。霊たちはそのあと、すぐさわさわさわと消えていった。「ども、見守ってくれてありがと。ご苦労さん」と僕は念った。だから、どう? それはそれだけの話。それより、そのときに認識した「僕は歴史の中で何度も虐殺し、虐殺され、レイプし、レイプされてきたというリアル」の方が、大事やと思う。

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