マガジンのカバー画像

障碍から無碍へ(電動車椅子でGO!ほか)

56
障碍と無碍について考えてきたこと。 電動車椅子ユーザーとなって、見えてきたこと。
運営しているクリエイター

2021年1月の記事一覧

診察拒否の件

車椅子で皮膚科に行ったら、切除のとき、ベッドに移ることは介助者連れてくるからできると言ってるのに、大病院の紹介しかできないと言われた。
別の皮膚科は診てくれて患部の位置により、結局、車椅子に座ったまま、切除でき、完治した。
最初の皮膚科は差別でないかと、法務局人権擁護委員会に経過を話した。
数日後、人権侵害に当たらないと判断し、調査すらしないことに決定したと連絡があった。

戦後障碍者運動の生き証人たち(4)点字パソコン

戦後障碍者運動の生き証人たち(4)点字パソコン

承前

さて、全盲の三上洋さんの取り出した点字パソコンである。

ざっと紹介されただけで、深く理解したわけではないが、わかる範囲で解説してみよう。

なんといっても最大の特徴は、文字入力のキートップが、6つしかない点だ。

それもそのはず、点字は6つの点の凹凸により、すべての発音を表現する文字である。

通常は、点字版で、尖った棒で6つのうちのいずれかに凹みを入れていく。

だからパソコン入力の際

もっとみる
戦後障碍者運動の生き証人たち (3)全盲

戦後障碍者運動の生き証人たち (3)全盲

(承前)

次は全盲の三上洋さん。

ネット上に見つけた紹介記事で、全盲の方の公務員採用の草分けとなった方だとわかる。

非常にコンパクトな点字版をもっておられ、僕の持っていたカードに点字で僕の本名を書いてくださった。
そのスピードはとても速く、視覚文字で書くのと同じ程度か、個人差によっては視覚文字より早いと言えるかもしれない。

この宴会に招いてくださったK・Jさんによると、点字日本一だそうであ

もっとみる
戦後障碍者運動の生き証人たち (2)ポリオ

戦後障碍者運動の生き証人たち (2)ポリオ

(承前)

そして、僕の隣に電動車椅子で座っておられたのが、牧口一二さん。

牧口一二

80歳をゆうに越えているという話だったが、60代ぐらいに見える。
僕は58歳にして40代に見えるといわれることもたまにあるが、80でこの若々しさの牧口さんには負ける。

なにしろ、この方のエピソードは、戦後すぐ、学校の前のプールが進駐軍によって接収されたときのことから始まる。

ポリオによる身体障碍のため体育

もっとみる
戦後障碍者運動の生き証人たち (1)在日コネクションの奇遇

戦後障碍者運動の生き証人たち (1)在日コネクションの奇遇

2019年6月18日の日記


今日の宴会はすごかった。
時間を勘違いして遅れていった僕は二時間ぐらいしかいなかったが、その間に聞いた話は、とても一回では書き切れないと思うので、とりあえず(1)と書いた。

まず、なぜこの宴会に誘われたのか。

一、二年前だったと思うけど、どぼちょんフェスという音楽フェスに参加しているとき、小雨が降ってきた。
僕は電動車椅子のバッテリーを水濡れから守るためにビニ

もっとみる