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【バアニャンお達者通信】お別れ

9月5日12時24分、夫からLINEで「ナナンの呼吸が遅くなってきた」という連絡がきました。

これは一体どっちなのだろう? 落ち着いてきたのだろうか、それとも……。

急いで会社を早退し、電車に乗ったところで、また夫からLINE。「逝ってしまったような気がする」「まだ脈があるような気もするが、もうかれこれ15分くらいこんな感じ」「目に見えて呼吸が止まっている」

ーーウソでしょ! まだ脈あるんじゃないの?

しかし、さらに数分後、またLINEで「脚がかたくなっている」と連絡が。ここでようやく、逝ってしまったのだと分かりました。

……間に合わなかった、全然間に合わなかった!

電車に乗っている間、いろいろなことが頭を駆け巡りました。ようやく最寄り駅に着いて、まだ残暑の厳しいなか汗だくで家にたどり着くと、朝敷いてあげた小さいお布団の上で、すでに硬くなったナナンが横たわっていました。お腹をなでると、まだほんのり温かいのですが、脚はもう曲げられないほど冷たく硬くなっていました。

ーーよく頑張ったねえ、えらかったねえ、今までありがとうね。

色々な言葉をかけて、泣きました。しかし予想外に早かったためまだ心が追いつかず、実感できなくて、号泣するようなことはありませんでした。ただ、じわじわと悲しい、そんな感じでした。

さて、ナナンの遺体をいつまでもこのままにしておくわけにはいかないので、ダンボール箱に新聞、保冷剤、バスタオルを敷いてナナンを寝かせ、上からまたバスタオルをかけて、棺を作りました。そしてお花を買ってきて準備していたところへ、ちょうど学校から息子が帰ってきたので、家族みんなでナナンの棺にお花を入れてあげました。

このあとペット霊園に連絡して葬儀の手配をしたのですが、その話はまた今度。

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