きもの KIMONO 2020年8月5日
#特別展 #きもの #KIMONO
#東京国立博物館 #平成館 #2020年8月5日
#事前予約制 #TokyoNationalMuseum
なんと5か月振りの博物館。
新会期:2020年6月30日(火)~8月23日(日)
旧会期:2020年4月14日(火)~6月7日(日)
ということで、旧会期のままだったら中止になっていたであろう展覧会。
新会期を設定してくれてよかった。
博物館入口は厳重だったね。「ピッ!」じゃなくて一旦立ち止まってサーモグラフィーで検温。会場内に入るまで事前予約のスマホ画面を係員に3回見せた。
会場内に入ってしまうと思ったより来場者が多かった。もっとガラガラかと思ったら(人数制限しているのかと思ったら)、かつての金曜日の夜くらいのお客さんがいた。音声ガイドを借りて会場内へ。着物に関して見識ゼロの私にとってはガイドが無ければハードルが高い。
地に足の着いた文化そのものだったと思う。
安土桃山から江戸初期の着物が気に入った。美しいのは勿論だけど、着物自体も制作する(職)人の気持ちも緻密。薄っぺらいところがない。だから(文句の)言いようがない。
そして、図柄がモダン。数100年前にあんな意匠があったなんて。現代だから何でもモダン、というのは誤りだね。時代は関係なし。
当時、あんな着物を着ることができたのは極々一部の人だけだろうし、着ることができた身分の人にとっては当たり前だったのかもしれない。近代に近付くにつれて(庶民もそれなりの着物を着ることができるようになるにつれて)イマイチ感が出てきてしまう。
一つ学んだのは「絵画を纏う」という考え方。洋装はシルエットが命だと思うんだけど、着物は全く違うのね。着物の定義を一つ学んだようで今回の一番の収穫だった。
お気に入りの着物を探そうと思ったけど無理だった。素人の私にとっては歯応えがあり過ぎた。着物は私の日常から余りに縁遠くて実感が湧かなかったと言うべきかな。
・・・そうそう、一つ思ったのは、現代の衣装デザイナーの方々にとっては絶対に参考になる展覧会だと思います。デザイナーの方々は(学校などで)もちろん勉強をしているとは思いますが、百聞は一見に如かず、現物の迫力は凄まじいと改めて感じた次第です。
分厚くて重たい図録を持って帰りました。
5か月振りの博物館、東博には半年振り、でも違和感ありませんでした。
以下は余談です。
平成館のエスカレータを降り、左に曲がって「日本の考古」を一周。相変わらず「盛装女子」が鎮座しています。私は「挂甲の武人」の復帰を首を長~~~くして待っています。
そして本館へ。
11室には私の好きな「菩薩立像」(鎌倉時代、13世紀)が。
1階をグルっと回ってから2階へ。目当ては「納涼図屏風」。
7室には3作品だけ(?)しか展示されておらず、余りに素っ気なくて拍子抜け。でも屏風を近くで観ることができて発見が。
屏風の側面は見ないもんね。こういうタグが付いているんだ。
さて、2階もグルっと回って・・・
ミュージアムショップでちょこっと買い物して・・・
そうか、「ゆりの木」の前に「カフェ ゆりの木」ができたんだっけ!?
と思い出して東洋館の方向に。
・・・あれ? 庭園が開いている!?
・・・通年開くようになったんだっけ!?
ほとんど誰も歩いていない。
池の周囲をグルっと一周。
もう少し涼しければもうちょっと散策したかったね。
JR上野の駅前(公園改札)がガラッと変わっていてビックリ・・・な話はtwitterを引用します。
事前予約制は構わないんだけど金曜夜の開館が無くなってしまって(東博に限らず)、個人的には博物館・美術館に行き難くなってしまった。とすると土日祝の予定を上手く立てる必要があって、なかなか面倒。
フラッと行くと上野公園で何かイベントしていたり、面白いことに出くわすこともあって面白かったんだけど。
暫くの間は我慢するしかないですね。
以下追記します。
TokyoNationalMuseum の本展に係るYouTubeが8月14日に公開されたのでリンクしておきます。展覧会全体の雰囲気が分かると思うので面白いと思います。
最初の方、IKKOさんと小山工芸室長との会話がぎこちないのがよいです。後半、調子が出てきます。英字幕が付く版もあります。
ここで紹介されているものの中では、重要文化財「小袖 黒綸子地波鴛鴦模様」(1領)江戸時代・17世紀、東京国立博物館蔵 がお気に入りです。
丁度上に写っている!! ↑
大胆な構図は迫力があり存在感が圧倒的です。
「こそで くろりんずじなみおしどりもよう」と読みます。舌噛むね。
ぶらぶら美術・博物館では本展のこと取り上げていないですよね。開催時期が変更になったのでタイミングがずれちゃったのかな。日曜美術館ではアートシーンで紹介されただけ(のはず)。
2021年2月25日に公開された記録映像(東京国立博物館)↓
このような記録映像を残して公開してくれるのは嬉しい。