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僕たちの酒

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『僕たちの酒』の詳細な説明や造りまでのストーリーを記載
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新しいワクワクへ〜柱焼酎仕込〜

柱焼酎仕込のお酒をバシバシ出します!ついに、ようやくこのお話を記載できる時がやってきました。 僕がやりたかった事がまた一つ実現します!! それが、『柱焼酎仕込みの清酒製造』です!! 下記に詳細を記載します。 背景 阿部酒造は昔ながらの槽という搾り機を使って酒を搾っています。 酸化はしますが、発酵中の醪にも負担をかけずに搾れるので酸化がいいように作用してまろやかな酒質になると思ってこの搾りを採用しています。  先代からこの搾りであったこと、酒蔵の数が多い新潟県の中で全量槽

僕たちの酒vol.7

2020-2021BY(製造期)が始まりました。 昨季から温めていた企画品がついに発売になります! 昨年のメンバーも製造に関わっているので、このお酒は 昨年のメンバー と 今季のメンバー のハイブリット 今季も個性豊かなメンバーが入ってきてくれました。 昨季から2名が卒業。新たに4名が加わり製造がスタートしてます。今季は全員業界未経験からの酒造り。痺れます笑!! 個性豊かなメンバーの紹介は時間が空いた時に。 こちらの僕たちのお酒の詳細を記載します。 <<企画

僕たちの酒vol.5

2018-2019年の醸造最後はvol.5です。 この醸造期最後はスパークリングに挑戦しました。 正確には 古代米×スパークリングです。 古代米とはその言葉の通り、古代から存在した野生種の形質を残した米品で、赤米や黒米、紫黒米、緑米などのように色素を含んだ米品種が代表的。 古代米を使った清酒は既に存在をしていて、古代米を清酒に使う主な要素は 色付け つまり、特に着色剤などを使わずに酒自体に色をつける天然色素として使うケースが一般的です。そもそも着色剤を使った時点で清

僕たちの酒vol.4

僕たちの酒 vol.4まできました。 僕たちの酒vol.4も僕たちの酒vol.3同様、 ・矢島 衛 ・穴見 峻平 ・板倉 良太 ・福田 義也 この4人と共に造りを行いました。そして2018-2019BY(H30BY)の阿部酒造のテーマは"本当に今の酸の出し方が当蔵の目指す酸味の答えなのか"です。 vol.4では、vol.1と2に戻ってもう一度生酛造りを行うこととしました。 これは蔵人との話し合いの中で全員一致して生酛を行いたいということから実現したのですが、ただ

僕たちの酒 チームA・チームB

僕たちの酒チームA/B 僕たちの酒シリーズ2019-2020BYはこれから酒蔵を立ち上げていくメンバーと阿部酒造の中核を将来担うメンバーと2名ずついたこと。 今季卒業メンバーが多かったこと、各メンバーの酒の嗜好が見事に別れていたこと。いろんな事が重なり、僕たちの酒はチームAとチームBに別れて酒を仕込みました。 原料米と磨きだけは同じ条件で、使用する酵母、酛の選択、麹の温度経過、発酵管理本当に全てを2チーム別れて行いました。 僕に質問できるのは2回だけ。それ以外は自分たちで

僕たちの酒vol.6

今年もこの季節がやってまいりました。 ひやおろ、、、、当社にはここ数年ひやおろし商品はございません。 ひやおろしを楽しみたい方は他の酒蔵のお酒をぜひお楽しみください。 当社は夏頃〜次の新酒までの時期は ・実験的なお酒 ・蔵人たちのその年の集大成のお酒 などのお酒をリリースいたします。 そして※僕たちの酒もH29BYのメンバーからつないできたバトンも今回のリリースで3回目となります。 ※僕たちの酒とは、、、当蔵は酒造りをしたい、自分で蔵を立ち上げたい、そんなメンバー達と

僕たちの酒vol.3

こんにちは。ようやくvol.3の紹介です。それぞれに想いがあると1記事書くのに体力を使いますねw さて、このvol.3と次のvol.4はH30BYの蔵人によるお酒に変わります! 2018-2019BY(H30BY)は ・矢島 衛 ・穴見 峻平 ・板倉 良太 ・福田 義也 この4人と共に造りを行いました。阿部酒造の今期のテーマは"本当に今の酸の出し方が当蔵の目指す酸味の答えなのか" でした(笑)長いですね。 当社は酸フォーカスを当てた酒造りを始めて4−5年経ちま

僕たちの酒vol.2

さてさて、前回では僕たちの酒の生まれた背景とvol.1の説明をしていました。 今回はvol.2の説明です。 vol.2もvol.1同様H29BYのメンバーで造ったお酒です。 ラベルはこんな感じ。 もう今見直すと恥ずかしいですね(笑) vol.1の記事でも書いた通り、このH29BYのチャレンジが生酛造りでした。vol.2ではそんエッジをより聞かせたのコンセプトである為、蔵人たちも全員変顔でラベルに登場しました。 また、想いやこだわり、阿部酒造として伝えたい事もvol.2は

僕たちの酒vol.1

僕たちの酒2019-2020BY(R1BY)(注1)ではvol.6からスタートです。もう6本目まで来ました。さて僕たちの酒とはなんでしょう。1年目で造ったvol.1の説明と共に書きたいと思います。 注1)BY・・・Brewery Yearの略 日本語言えば醸造年度です。毎年7/1から翌年の6/30までを言います。 一言で言えば、 蔵人の研究発表 です。 うちの酒蔵はポジティブに自分の夢に向かって卒業していくメンバーも多いです。なので、彼らからしたら、卒業制作になりま

僕たちの酒vol.IMADEYA GINZA

直近で発売をしたこのお酒。僕たちの酒というお酒を当蔵は造っています。 蔵人の1年間の振り返って造るいわばその年の卒業制作のような作品です。 そのシリーズでつい先日発売したのがこちらのお酒 ▲僕たちの酒vol.IMADEYA GINZA 商品企画編お世話になっているいまでや様から昨年末に相談をいただきました。 銀座SIXにあります銀座店の3周年を迎えるに当たってオリジナルのお酒を造れないかという内容が、造りの真っ只に来ました(笑) 造り中ほぼ電話に出ず籠もって酒を造って