『愛し愛され喰い喰われ』セルフライナーノーツ2

内容に触れていますので、できれば本編を読了されてから先にお進みください。

https://note.com/aberosio/n/n20e9ee7fcee3

1.タイトル

実は看板に偽りありで、主人公は真治を喰ってはいるが、喰われる描写は少なくとも本文中にはない。当初、付したタイトルは『愛し愛されて生きるのさ』だった。言わずと知れた小沢健二の名曲である。あの爽やかでオシャレな楽曲を冠することで、このどうしようもない物語がより際立つかと思ったのだが、オザケンの力を借りるのは果たしてどうなのかと考え、やめた。でも、今でもふさわしいと思っている。

2.カニバリズム

法月綸太郎の『カニバリズム小論』がなかったら本作は書かなかった。短編集『法月綸太郎の冒険』に収録されているので、是非お読みいただきたい。初読時にとてつもない衝撃を受けたのだが、その衝撃の先に何があるのか、と考えて本作に至った。無理に捻りすぎた感は否めない。

3.真治

めちゃイケに出る前の武田真治をイメージしている。より具体的には、兄さん、頭が痛いよ! と言っている頃の武田真治。

4.トイレ

カニバリズムのその先にスカトロジーを絡ませた本作において、匂わせのために欠かせない伏線。ラストにこれを持ってこれたことで勝利を確信した。(勘違いだった)

5.舞台

法廷のイメージ。検査の結果、真治は病死であることは確定しており、主人公は死体損壊・遺棄罪に問われている。刑法第190条(死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する。)。主人公は決して殺してはいないのだ。愛しているのだから、殺すなんてことはしない。


他にも語りたいことは色々あるのだが、際限なくなって本編よりも長くなってしまいそうなので、この辺で。


是非、4作品とも読んでいただいて、これこそが一番面白い、という作品に投票してみてください。本音のところ、自分が勝ち抜くのは難しいかもしれないけれど、このグループが全体で最多得票のグループになればいいな、と思っています。

どうぞこの後もイグBFC2をお楽しみください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?