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カブ3個をシンプルに美味しく食べる!『カブの浅漬け風サラダ』と、『カブの葉としめじのガーリックオイル炒め』の作り方

今が旬のカブ3個(当園の一袋分)を、素材の味を活かして食べる方法をご紹介します。
・本体→浅漬け風サラダ
・葉っぱ→カブの葉としめじのガーリックオイル炒め
を作ります。

カブ3つ

カブの本体と葉っぱを切り離します。

私の場合は付け根の緑色の部分が残らないように多めに切ります。

まずは本体の方から。
『カブの浅漬け風サラダ』を作ります。

こちらは非常にシンプル。材料は
・カブ本体3個
・塩 小さじ1/2~1(好みで調節)
・オリーブオイル 少々(最後にかけて食べる)
のみです。


まず、葉っぱと切り離した3つ分のカブ本体の根を切り落として皮をむきます。

根を切って皮をむいたカブ

カブを縦に半分に切ってから、3㎜程度に薄切りにします。お好みで1㎜~5㎜程度の範囲で調節してください。薄いと塩もみしたときによりカブがしなっとして漬物っぽくなり、厚いとカブの甘さが前面に出てサラダっぽくなります。

半分に切ってから薄切りにする。半分に切らずに大きな薄切りにすると、なぜかいまいち美味しくありません。

スライスしたカブをボールに入れ、塩を入れて混ぜ、5分以上置いたら完成です。
ただし、この時に食塩相当量99%以上のいわゆる『食塩』は絶対に使わないでください。あれは海水からもともと持っているミネラル分を全部取り除いて、塩辛い部分だけを精製した物なので、素材の味は活きないし、健康には良くないしで良いことがありません。そもそもそのまま舐めてみると塩辛いだけで美味しくはないです。ちゃんとミネラル分がある塩を使って、カブが持っている素材の味とミネラル分を融合させて下さい。塩を買うときはちゃんと裏表示を見て『食塩相当量』をチェックして、95%(できれば90%)以下の物を選んで下さい。そういう塩は塩だけを舐めても美味しく感じます。

人様にお見せするような手ではなかったので写真は菜箸で混ぜていますが、手でも良いです。手の方がよく混ざります。
塩の成分表示。これはかなり食塩相当量が低くて約86%。100g当たりの表示で86.36gなので。
これくらい低いと海水が本来持っている複雑な味が残っているので、塩だけを舐めても特有の甘味を感じて美味しいです。

話がちょっとそれましたが、料理の味と体の健康にとってとても重要なことなので。食塩をやめた方が良い概念的なお話は、食育通信『砂糖や小麦粉はなぜ白いの?「精製」について学ぶ』をご覧ください。


そして完成。食べる時にオリーブオイルをかけて食べます。
ただし、生で食べるオリーブオイルは遮光ビンに入った(ペットボトルではない物)オイルだけ舐めても美味しいと感じる物を使って下さい。オイルに爽やかなフレッシュ感が無いと、かけても美味しくありません。カブの持っているほのかに土っぽい甘味と、爽やかさを伴ったオイル感を融合させてください。

いくらでも食べられます。

続いて3つ分の葉っぱを使って
『カブの葉としめじのガーリックオイル炒め』を作ります。

材料は
・カブの葉 3つ分
・しめじ 1パック
・ニンニク 2かけ
・オリーブオイル 大さじ3杯
・塩 小さじ1/2~1(好みで調節)
です。
カブの葉は苦みがあるので、苦味を嫌な感じにしないために、同じように苦味があるしめじと一緒にし、苦味を美味しく感じさせてくれるオイルとニンニクをを合わせます。


まず、本体から切り離して洗ったカブの葉を4㎝程度に切ります。

私は4㎝程度が好みですが、食べやすい好きな長さでかまいません。

カットしたカブの葉をサラダスピナーにかけて水分を飛ばします。
サラダスピナーは使わない方もいると思いますが、サラダも炒め物も余分な水分を飛ばすというのはとても重要なので、野菜を美味しく食べたい方はぜひ用意してください。

サラダスピナーで水分を飛ばす

しめじは石づきをとってバラします。出来上がった時にオイルを吸ったしめじが全体に行きわたった方が美味しいので細かくバラした方が良いです。

バラしたしめじ。細かい方が炒め物の全体に行き渡っておいしいです。

フライパンにオリーブオイルと皮をむいて包丁で潰したニンニクを入れて弱火にかけます。油が温まってからニンニクを入れると焦げてしまうので、先にニンニクとオイルを入れてから火をつけて下さい。
ちなみにここで炒める時に使うオリーブオイルは生で食べる物とは違うものでも大丈夫です。生用はやはり値段が高くなるので、うちでは火を通すようと生用とを使い分けてます。『値段は高くともより美味しく』という方は、生用をぜひ使って下さい。

ずっと傾けて持っていると疲れるので、台になるもの(不燃物じゃないとダメ)を置いてます。

しばらく経つと、ニンニクがきつね色に揚がります。これでガーリックオイルが出来上がりです。最終的に出来上がった炒め物の中にニンニクの塊があるのが嫌な場合はここで取り出して下さい。気にならなければそのままでも大丈夫です。私は取り出す派です。
ちなみにオイルとニンニクを火にかけてから出来上がるまで5分以上はかかるので、先に火にかけてから他の調理工程に入っても大丈夫です(その方がよいです)。ただしニンニクが焦げると台無しになるので忘れないように気を付けて下さい。

揚がったニンニクも食べられます。

ニンニクを揚げている間は弱火だった火を強めの中火にし、ガーリックオイルが少し温まったところでカブの葉としめじを入れて炒めます。

山盛りになりますがすぐに減るので大丈夫です。こぼれないように混ぜてください。

ある程度火が通って混ぜやすい量になったら、塩を加えてさらに炒めます。ちなみにしつこいですが『食塩』はやめてください。

最初はフライパンから溢れそうでも、炒めていると問題のない量になります。

完成です。軸の部分は若干塩味が薄目で、しめじがオイルと塩をよく吸うので、一緒に食べるとバランスが取れて美味しくなります。

カブとしめじのガーリックオイル炒め完成

今日作った2品。カブ3個を全部使って、旬の味を楽しめます。

カブとしめじのガーリックオイル炒め(左)    カブの浅漬け風サラダ(右)

食べてみたい気持ちになっていただけましたでしょうか?そして、食塩を使うのをやめようと思っていただけましたでしょうか?

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