「青少年指導員(通称:青指/せいし)」って?
皆さんこんにちは、あべのまちセンです!
この記事では、地域の青少年を見守るボランティア・阿倍野青少年指導員についてご紹介していきます。
今回は、阿倍野青少年指導員の二家さん、山口さんにお話を伺いました。二家さん、山口さん、ありがとうございました!
青少年指導員って?
青少年指導員(通称: 青指)は、地域の青少年の健全な育成と非行防止のために活動する地域ボランティアです。主に地域や町会から推薦を受けた担当地域在住・在勤の成人が、大阪市長から委嘱を受けて活動しています。
大阪市では主に、子ども達が犯罪に巻き込まれないようにするための啓発・研修活動や、学校・PTA・警察などと連携し、スポーツや文化などと触れ合う事業、また、毎月25日に青少年指導員が地域の夜間巡視を行う指導ルーム、といった活動が行われています。
阿倍野区の青指って?
それでは、阿倍野区の青少年指導委員について、もう少し詳しく見ていきましょう。
どんな人がやってるの?
阿倍野区では、2024年4月1日現在、約110名の皆さまが阿倍野青少年指導員として活動されています。
上記地図と同様に、阿倍野区には、10地域それぞれに青少年指導員協議会があり、各地域の青指が独自の事業を実施したり、連携しながら活動しています。
また、10地域の「青少年指導員協議会」は、合同で「阿倍野区の青少年指導員連絡協議会」を結成していて、阿倍野区や、複数の区がより集まったブロック(大阪市内24区を5つの管轄に分けた単位。阿倍野区、住之江区、住吉区、東住吉区、平野区、西成区の6つで南ブロックを形成しています)、大阪市の青指の事業にも参画しています。
どんな活動をしてるの?
続いて、阿倍野区青少年指導員の活動内容を紹介していきます。活動内容は、防災研修やレクリエーションなど多岐にわたります。
啓発活動:
青少年指導員の活動PRや、学校やPTA、警察と連携して、犯罪防止や防災のための研修、事業などを行います。また、成人式の企画運営も行っています。
指導ルーム:
毎月25日に夜間巡視・見回りを行い、夜間に出歩いている青少年の帰宅指導をします。阿倍野区役所・市民協働化の「ちいき見守り隊」やPTAとも協働して活動しています。
地域の特性や青少年の在住数などによって見回りルートがいくつかあり、「Aコース(高松・常盤・文の里地域合同)」、「Bコース(金塚・王子・丸山地域合同)」、「阿倍野」、「長池」、「晴明丘」、「阪南」の6つのルートを、それぞれ見回っています。各地域、夏祭りなどの行事の際には、地域判断で25日以外に実施されることもあります。
体験活動:
キャンプ、木工教室、アイススケート体験などの自然体験活動、宿泊行事などを実施しています。
こちらは、地域活動協議会の中で青少年に向けた事業を運営する「青少年部会」に青指が入り、実施することも多いそうです。
ユースリーダー育成:
将来の青少年指導員となったり、地域活動の核となるような次世代の青少年リーダーの育成を行います。
阿倍野区では例年、小学生向けに、雪山研修として兵庫県の兎和野高原野外教育センターで一泊二日の宿泊研修を行っています。研修の際、小学生をまとめるリーダー役、少し年の近い遊び役として、中学生~30代程度までのユースリーダー候補がともに参加します。小学生として雪山研修を受けた参加者が、数年後にユースリーダーとして研修をサポートし、将来的には青少年指導員になる、といったこともあるそうです。
ただし、こちらの雪山研修に関しては、コロナ渦の影響もあり、4年ほど実施できていない状況だそうです。令和6年度も開催は未定ですが、阿倍野区青指では、昨今の不安定な降雪状況も鑑みて、代替案への変更も含めて検討を進めています。
健全育成活動:
スポーツや文化活動を通じて青少年の健全育成に貢献しています。
具体的には、阿倍野区子ども会育成連合協議会と共同で、学童のソフトボール大会を実施したり、阿倍野区PTA協議会と共同で、中学生の駅伝大会、小学生のドッジボール大会を実施しています。
文化事業としては絵画写真コンクールを開催し、入選作品は阿倍野区役所一階エントランスにある「阿倍野区民ギャラリー」で展示を行うほか、毎年10月に開催される「あべのカーニバル(阿倍野区民祭り)」内で表彰を行っています。
阿倍野区青少年指導員はこれらの活動を通じて、地域の青少年の健全な育成を行っています。(※地域のニーズに応じて活動が変化することもあるため、地域ごとに活動内容は異なることもあります。)
青指に興味をもったら?
ここまで記事を読んで下さり、青少年指導員に興味を持ってくださった方もいらっしゃるかもしれません。
青少年指導員として活動できるのは、基本的には担当地域在住・在勤の成人です。ただし、厳密には隣の区に住んでいるものの、お子さんが阿倍野区に通っている、といった場合は、その限りではありません。
また、活動期間は50歳までです。ですが、場合によっては数年間の延長が行われることもあり、さらに、定年後も青少年に関わる指導やボランティアを継続する仕組み・組織として「青少年福祉委員(通称:青福/せいふく)」という兄弟組織があり、青指と青福が連携して活動することも多くあります。
青少年指導員は原則として、各町会から推薦を受けた1名が活動しています。しかし、集合住宅の増加による町会未加入者や、高齢化によって青指の活動年齢外の方が増加してきたこともあり、現在では、地域活動の担い手やや青少年指導員が一次窓口となり、その方々から町会長に推薦を行う、といった流れになることも多いそうです。
まずは地域活動協議会や町会、PTAなどの行事に参加する、ボランティアを行うといった形で青指の方と繋がり、そのうえで参加の意思があればぜひ、青少年指導員として活動したい旨をお近くの青指、地域活動協議会、町会の方々にお伝えください。
「第一歩目が分からない……」という方については、ぜひ、あべのまちセンにもお問合せください。青指の担当者の方や、地域のボランティア活動を仲介させていただきます。
今回は、阿倍野区で青少年の健全な育成・非行防止のために活動するボランティア、青少年指導員についてご紹介しました。
最後までお読みくださりありがとうございました。
本記事内の写真はすべて、
阿倍野区青少年指導員連絡協議会Facebook
阿倍野区青少年指導員連絡協議会・阿倍野区青少年福祉委員協議会
より引用しました。
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