気になる人から大好きな人へ
毎日連絡をとるのが習慣になっていき、
学校でも席が隣なのでよく話す仲に。
そして彼は医師、私は当時薬剤師を志しており。たまたま同じ医療系、理系だったこともあり
選択科目はほとんど同じ。
基本的にすべての授業をともにしていたのだ。
部活動も同じ体育館でしていたため、学校にいる間は一日中近くにいる存在だった。
必然的に恋心も芽生えてきて、気づけば彼を目で追うようになっていた。
今までちゃんと見たことなかったけどルックスもかっこいいし、内面もかっこよく、時には可愛い一面もある人だった。
さぁ、ここまできたら私の恋心は止まらない。なんてたって恋愛体質なのだから。
恋はしないって話していた自分はどこに行ってしまったのやら。
自分でも呆れてしまう。
私はこの時点で自分流の恋愛テクニックを持っていた。
あたりまえであるが、会っていない時間にいかに相手に私のことを思い出させるかがキーなのである。
その方法としてひたすら連絡を取り続けることだ。
対面して話せないのであれば、最新の技術SNSを利用しまくるのである。
当時ラインが流行りだしてまだ3年くらいの時期であった。
そしてラインには無料通話機能もある。学生にはそれが大きな味方となった。
その自論をもとになんとか彼との電話までたどり着いていた。
文字打つの疲れた、電話にしない?って言ってみたり
もしよかったら、今日夜電話しない?と可愛くお願いしてみたり。
いろんな方法をとって長時間の電話にもちこんだ。
そのうち電話の中で好きな人がいるという話をして、相手にハラハラしてもらおうと試みたり。
お互いに恋人がほしいねと話したり。
もうそこまで行ったらお互いに勘付くもんだ。
そして、二人きりの時間も作らないとと思い、
わざと勉強を教えてほしいと言い、朝早く二人で教室に集合し勉強を教わったり。
連休の間もずっと連絡を取り続け、お互いに早く学校行きたいねと言ってみたり。そのあと会ったら目を合わすのも緊張して大変だったが、その感覚も楽しくて。
そんなことをしていたら10月中旬に差し掛かった。
修学旅行まであと1週間を切ったのだ。
お互い、修学旅行に恋人がいたらな、と話していた。
私は決意したのだ。修学旅行までにこの想いを伝えなければならないと。
私の青春時代。
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