バスケ初心者の方がまず取り組むべき3つのこと完全解説
○本記事について
こんにちは、プロバスケットボールコーチの安部瑞基です。
2022年7月にプロバスケットボール選手を引退し、
2022年8月からプロバスケットボールコーチとして、個別指導やチームクリニック、U15クラブチーム、バスケスクールをしております。
初心者からプロバスケットボール選手まで全てのカテゴリーの指導をしており、現在までで1000人以上の指導にあたりました。
その中で、初心者の方から多くのお悩み相談を受けることがありますが、特に多いのが、
「何からしたらいいかわかりません」
「保護者である私も初心者のため、これが合っているのかどうかわかりません」
という内容です。
数多くのコーチが、オンラインやSNSなどでスキルや練習方法について紹介していますが、
「結局どれが合ってるの?」
と初心者の方は判断が付きにくいと感じています。
そこで本記事では、
『バスケ初心者のためのまず取り組むべき3つのこと』を分かりやすく徹底的に解説します。
①姿勢を作る
まず始めに、
初心者が取り組むべきことの最優先として、
『良い姿勢』を覚えることです。
その理由は、「良い姿勢」すなわち「良い土台」を最初に覚えることで、後々技術や動きの習得をする際にスムーズに身につけることができるようになるからです。
反対に、最初の姿勢が崩れてしまっているとその修正から入ることになり、技術や動きの習得が遅くなってしまいます。
では、一体どのような姿勢を取ることが必要なのかというと、ディフェンスやオフェンスで最も基本的な姿勢として、『アスレチックポジション』があります。
上記画像のような、股関節から腰を落とし、膝がつま先より前に出ない位置で、お尻の力が使える状態の姿勢のことを言います。
この姿勢を取ることで、反応や動きがよくなり、相手にぶつかられたとしても崩れにくくなり、
パスやシュート、アタック、コンタクトといったバスケの基礎に繋がっていきます。
まずはこの姿勢が瞬時に取れるように、最初は意識的に取り組み、何度も反復して無意識レベルになるまで身体に落とし込みましょう。
②ピボットを覚える
次に、良い姿勢が取れるようになれば、『ピボット』を覚えましょう。
ピボットとは、例えば右→左足という順番で止まった或いはボールをもらった時に、ボールを保持するプレーヤーが片足を軸足として固定し、もう片方の足を動かすステップのことを言います。
ピボットを次に覚える理由として、
バスケットボールは、ボールを持った状態で軸足が動いたらトラベリングというルールが存在するため、ピボットがきっちりと踏めるようになるだけで、バスケットボールが一気にやりやすくなるからです。
また、ピボットを踏めるようになることで周りを見る余裕にもつながり、相手DFに距離を詰められたとしても簡単にミスをしたり取られにくくなったりします。
バスケットボールの初心者が最初につまずくポイントとして、トラベリングというルールですぐに相手ボールになったり、相手が経験のある選手であればすぐにボールを取られたりして、全くバスケットボールが面白くないという状態になってしまいます。
そうならないために、ピボットを姿勢の次に覚えるようにしましょう。
③ワンハンドプッシュパスを身につける
3つ目は、『ワンハンドプッシュパス』を身につけることです。
ワンハンドプッシュパスとは、片手で押し出してパスを出すことを言います。
イメージがつかない方はYouTubeなどでたくさんありますので、そちらをご参照ください。
なぜ、ワンハンドプッシュパスを身につける事が良いかというと、パス、シュート、ドリブルといった基礎的な動きに繋がってくるからです。
ドリブルやシュートはパスの延長線と考える事ができ、ワンハンドプッシュパスが強くはやく、正確にで出せるようになれば、他の動作も合わせて上手くする事ができるようになります。
また、ワンハンドプッシュパスをすることで正対する習慣を減らす事ができ、良い身体の使い方を身につけられます。
今後繋がってくる鋭いアタックやロングシュート、ジャブなど、他の動きをスムーズに身につけられるようになるため、男女関係なく全員が覚えて欲しいパスです。
良い姿勢をとり、ピボットが踏めるようになり、ワンハンドプッシュパスが出来るようになれば、
バスケットボールの楽しさが何倍にも感じられるようになるでしょう。
○まとめ
以上、初心者の方がまず始めに取り組むべき3つのことについてまとめました。
良い姿勢をつくる
↓
ピボットを踏めるようになる
↓
ワンハンドプッシュパスを覚える
この順番でまずは取り組んでみてください。
周りを見る余裕ができ、簡単に取られないようになり、シュートやアタックといった技術の習得にもスムーズに繋がってきます。
ドリブルの方法やスキルトレーニングは、今の時代SNSを見ればどこでも情報を得る事が出来ますので、自主練などで取り組んでみてください。
その中でも最も大切な3点を伝えさせて頂きました。
バスケットボールを始めた皆様が、バスケットボールを楽しく、夢中になり、渡邊雄太選手や八村塁選手のようなNBA選手が出てくる事を心より願っております。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
一般社団法人GRANDIR
代表 安部瑞基
頂いたサポート支援金は、バスケで困っている子どもたちのサポートをするために使わせて頂きます。