♯1ほろ苦い思い出:あの日のおやつとミュージック♪

毎日の日課であるおやつは、唯一楽しめる、至福のひとときです。

ドリンク、スイーツとともに、その時代を思い出させてくれるなつかしい歌・・・

今流行りのティータイムや曲じゃなく、あの日あの頃に味わった、おやつと歌で楽しみたい!

今日の至福のひとときは、いつの時代をなつかしむのだろうか・・・

~南こうせつとかぐや姫  『神田川』~

東京都新宿区西早稲田、 私の生まれ育った街です。

JR山手線・高田馬場駅を降り、駅前広場の横を通る早稲田通り、

幼少期の私の活動エリアでした。

JR山手線・高田馬場駅 駅前 早稲田通り

街並みはすっかり様変わりしましたが、

駅前広場の横にある、稲門ビル 2階の喫茶『ロマン』は、今も健在でした。

あの日、まだ幼かった頃、喫茶店で少し背伸びをしたかったのか、

「チョコレートパフェにしたら・・・」と、優しい母の助言を無視し、

隣に座る兄と同じ、コーヒーゼリーを注文したのです・・・

そして、出されたコーヒーゼリーは、想像をはるかに超える大きさと、ほろ苦さ!

結局全部食べ切れず、素直にパフェにしておけばよかった・・・

後悔したことが、まだ昨日のことのようです。

お店の入口の前の、ゆるやかな坂道を下りたところには、神田川が流れています。

さらに少し歩くと、戸田平橋があり、

この付近に、南こうせつとかぐや姫(後のかぐや姫)の『神田川』の詞にある、

“三畳一間の小さな下宿”の舞台があったそうです。

そのせいか、この頃はよく『神田川』を耳にしました。

東京都豊島区高田・戸田平橋と神田川

歌詞の意味などまったくわからず、とてももの悲しいメロディだなと、子供心に感じていましたが、

大人になった今、もの悲しいのはメロディだけでなく、詞の内容もだと強く感じています。

“私”と“貴方”は今どうしているのか?今も支えあっているのだろうか?

そう考えてしまうと、とてもほろ苦い曲だなと・・・

50年以上も営まれている、喫茶『ロマン』。

“私”と“貴方”も、ここでお茶を楽しんだのだろうか・・・?

そんなことを思いながら、あの日注文できなかったチョコレートパフェを、

今日のおやつに選びました。

よかった・・・ やっとこのチョコレートパフェを味わえて。

そして、ほろ苦い思い出は、名曲『神田川』ではなく、コーヒーゼリーで・・・

私の大切な女(ひと)は、今も私のそばで支えていてくれるから・・・

稲門ビル・喫茶『ロマン』 入口

喫茶『ロマン』 玄関

喫茶『ロマン』 チョコレートパフェ (税込\700)


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