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じんましんの基本の『き』

よく風邪ひいたあとに、

昔からじんましんが出やすくて、

風呂上がりに真っ赤になった僕を見た

母親がびっくりして、

シッカロールをはたいてくれました。

(シッカロールって知ってる?笑)

・風邪
・風呂上がり
・シッカロール


■じんましんとは

簡単に言うと、

皮膚の深いところの血管が膨らんだ状態

↓こんな感じ

この図の皮膚の上の方を見てください。


hiv_image01 じんましん


じんましんの

この図の大事なポイント

なんだかわかりますか?


皮膚の表面はなんの問題もないのです。


よく病院に

じんましんを主訴に

いらした患者さんで

『朝はあったのに、消えてしまいました』

で、写真を見せてくれる方。


そして今の皮膚はまっさらきれいなのです。


その話だけで、じんましんと分かります。


そう、皮膚の疾患というより、小血管の疾患なのです。



■原因は?


多くは原因が特定できないです。

特に慢性じんましん(6週間以上出現する)

約72%は原因がないからです。

でも、急性じんましんの場合の多くは

感染性じんましんの場合があります。

細菌感染やウイルス感染後のじんましんです。

『ここ2週間以内で、風邪ひきませんでしたか?』

と、よく急性じんましんの患者さんに聞きます。



■治療法は?


皮膚に問題がないので、塗り薬は全く効果ないです。

ひっかいてしまった場合はもちろん別ですが、

じんましんに効く外用薬はないです。

基本的に「抗ヒスタミン薬」内服です。

(すごい悪い慢性じんましんの患者用に

最近は注射製剤も出てきました。ゾレアです。)


そして内服のポイントは

『症状を出さないように、定期的に内服すること』です。

『出てから内服』は遅いです。


特に慢性蕁麻疹の患者さんは注意です。

原因がない=血管が拡張しやすい

簡単に言うと、

癖づいてしまっているということです。


その血管の癖を取り除くために、

『毎日じんましんを出さないこと』が大事で、


一度出てしまうと、

以前と同じような頻度で出てしまう患者さんもいました。

慢性のかたはくれぐれも

飲み忘れがないようにしてくださいね。では。


■まとめ

・急性じんましんは、大半が風邪から
・慢性じんましんは、ほとんど原因がない
・じんましんの治療は基本は内服。
・飲み忘れ注意

■最後に

小さい時風邪ひいた後に、

風呂に入れば、体は温まり、

血管は拡張しやすくなるので、

じんましんが悪化します。

母親はびっくりですよね。

たぶん全身が真っ赤に、

じんましん出ていたんだと思います。

でも、シッカロールは効果はないですよね。

風邪が治って、自然と急性じんましんが

治っただけだったのです。

(発汗が悪化因子でもあるため、

シッカロールが決して悪いわけではないです。)


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僕もかつて軽症アトピー患者でした。









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