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ABEJA公式マガジン

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#人工知能

AIベンチャーの海外進出。ミス連発の私に上司が教えてくれた「コケて学べ」

社員数十人のベンチャーでも、海外で成功できるのか。私が転職したAIベンチャー企業「ABEJA」は2017年に、初めて海外へ進出しました。国内事業すら安定していない状態で、かつ転職間もない私がまさかの海外法人立ち上げの担当に。 人脈、経験、英語力、全部ゼロ。シンガポールに単身乗り込んだ上司と、東京に残った私で試行錯誤で仲間を増やし、結果を出すまでの2年。ベンチャー企業による海外展開の「リアル」を伝えていきます。 ありえないミスを連発2017年4月には上司で海外担当役員の外木

社会問題にもなったAIのバイアスはなぜ起きる? リサーチャーが解説

人間の勘や経験値に頼っていたことを、AIに任せる動きが広がっています。一方、アルゴリズムによるバイアス(偏り)のせいで、人種、性差別などにつながる事態も起きています。 人間社会のバイアスが、なぜAIにも反映されてしまうのか。 「機械学習は集められたデータセットが『世界』のすべて。集めやすい、すなわちマジョリティのデータが優先されやすい構造になっているのが一因」 AIの研究開発に携わるリサーチャー・白川達也はそう言います。詳しく解説してもらいました。 AIのバイアスがも

人脈・経験・英語力ゼロで、まさかの海外進出担当。AIベンチャーの「泥臭い」リアル

私は今、ディープラーニングを手がけるベンチャー企業、ABEJAで海外事業を担当しています。 ABEJAは2017年、初めてシンガポールに海外進出したのですが、それは上司と、入社間もないヒラ社員の私が2人だけで立ち上げたものでした。この2年間で、数えきれないほどの失敗やドタバタを繰り返す一方で、大きな成果を得ることもできました。 人脈、経験、英語力、いずれもゼロの状態から、上司や仲間とどうやって市場を開拓し、事業・組織を成長させていったのか。私だからこそ伝えられる「リアル

「AIと倫理」は企業の経営課題。 弁護士が強調する意味は

AIが社会にもたらす影響は、法律や政策にとどまらず、倫理規範などにも及びます。AIを開発、実装する企業は、データとどう向き合うべきなのでしょうか。 AI関連のビジネスと法務に詳しい三部裕幸弁護士は、「AIと倫理」の問題に対応していない企業は「抱えるリスクがどんどん大きくなっていく」と警鐘を鳴らします。 国内外の動向を中心に、三部弁護士が解説します。  * きょうは「AIと倫理」というテーマでお話します。ポイントは、次の3つです。 1. 「AIと倫理」=経営課題  2

【AIの作り方、回し方】 いまさら聞けない、でも知りたい。 AIってなんだ?(後編)

「日本はいつの間にかAI後進国になってしまった」—ソフトバンクの孫正義社長が、7月17日の「SoftBank World 2019」でこう発言したことが話題になりました。 AI(人工知能)について“自分とは無縁だ”と感じている人もいるかもしれません。しかし、AIは私たちにとってごく身近な存在です。AIエンジニアたちは「AIの研究は、人間の研究である」といいます。  * 4月25日に開かれたメディアセミナー「いまさら聞けないAI」を2回にわたりお届けしています。後編のテー

【AIの歴史と進化】 いまさら聞けない、でも知りたい。 AIってなんだ?(前編)

ソフトバンクグループの孫正義社長(兼会長)が7月17日の「SoftBank World 2019」で、日本国内のAIの普及状況について、警鐘を鳴らしました。 「日本はいつの間にかAI後進国になってしまった。ついこの間まで、日本は技術で世界最先端の最も進んだ国だったが、この数年間で一番革新が進んだAIの分野で、完璧な発展途上国になってしまった(中略)手遅れではないが、今始めないと手遅れになる」 AI(人工知能)は、これからの社会、経済の発展において欠かせないテクノロジーです