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食べ物とデザインの「おいしい関係」


『あなたはあなたの食べたもので生きている』
というコピーを聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?

身体の奥深くにしっとりと染み入る素晴らしいコピーだなぁと感じます。

私の祖母は、生前よく食事の際に小さな私たちに向かって
魔法のことば
「おいしいおいしいと言いながら食べると栄養になるよ」
を言ってくれました。

「食物の命」をいただいている。

決して料理上手な祖母ではありませんでしたが、
「何を食べるか」
「誰と食べるか」
「どこで食べるか」

という食のあり方を大切にしてくれていました。


食べ物とデザインの「おいしい関係」はどう結びつくの?


私はよく受講生さんに
デザインを想像していただくときに、食べ物の話で置き換えて使うんです。
これは、デザイナーの卵だけでなく、誰でも「おもしろーい♪」と思うので、今日はこのお話をお伝えしたいと思います。

食のあり方は、デザインのあり方と通じるところがある

デザインも、
何を食べるか→何を伝えるか

誰と食べるか→誰に伝えるか

どこで食べるか→どこで見られるか

これを意識して作っています^^

デザインは、下書きがとても大事なのですが、
受講生さんに下書きが大切なことをお伝えするのに、
「下書きは、お弁当箱だと思ってね」と伝えます。
そして、中に入れるおかずやご飯が文字だったり、色だったり、写真だったりするんだよ、と。

そして、
そのお弁当箱に何をどこにどの割合で入れるか
色合いはどうするかなどは
「買って欲しい人」によって変えるんです。

お弁当箱に、しっかりこれらが決まってたら
必要な人に届きます^^


明日から楽しめる!お弁当屋さんでのデザインの楽しみ方

これはお弁当屋さんに行ったときの楽しみ方なんですが、
ガテン系男子が好きなご飯モリモリ、揚げ物たっっぷりお弁当は
ご飯の割合がわざと多くて、トンカツやコロッケがバーーーン!!
一見デザイン的にはバランスは取れてないかもですが、
必要な素材が良いバランスで入っているんです。
食べて欲しい人には、これは「美味しそーー!!」
と心わし掴みにされちゃいます笑
それは、わざと合わせて作っている
「昼からもガッツリ働く人のために!」
って言葉なども、美味しさを引き立たせる素材の一つです。

何を伝えるか→美味しいことを伝える
誰に伝えるか→ご飯と揚げ物をガッツリ食べたい人に
どこで見られるか→お弁当屋さんの平置きの場所で上から正面全体が見える

この条件で、デザインされているんです。
今度お弁当コーナーにいかれたら、楽しんでみてください^^

自然の摂理でデザインされている野菜


そう考えると、人参もピーマンも
美味しそうでしょ!食べられそうでしょ!
と色や形で「私食べられますしかもおしいしいです」アピールしています。

誰に教わるでもなく自然の摂理でデザインされていることに感動します。

毒のあるキノコは美しかったりするのも、わかりやすく伝える表現方法だな〜と思います笑
わかりにくいと、食べちゃってお腹壊したり大変なことに。
キノコはそういう種類が多いから、キノコ狩りは専門家と一緒にと聞きますね^^デザイナーも、そういうために存在しているところが、あるかもしれません笑


明日からデザインが少し身近になって貰えたら嬉しいです。
そしてそんなデザイナーに相談したいな、と思って貰えたら
いつでもお声掛けください^^


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