Z世代を語るのは難しい?「お菓子×水分摂取量測定プロジェクト」の違和感

最近、お菓子業界から「Z世代」をターゲットにした新たなプロジェクトが話題になっていますね。「お菓子と水分摂取量の関係を調べる実証実験」がその一つ。これ、ぱっと聞くと「なんか未来感あってすごい!」って思うかもしれませんが、個人的にはちょっとモヤッとした部分がありました。今日はその辺りを掘り下げてみたいと思います。


「Z世代」ってそんなに一括りにできるの?

まず最初に思うのは、「Z世代」というカテゴリの曖昧さです。1990年代後半から2010年代前半に生まれた人たちを指すと言われているけれど、これってかなり幅広いですよね。同じ「Z世代」でも、20代後半の社会人と10代の学生では、生活スタイルも価値観もまったく違うはず。

にもかかわらず、「Z世代」と一括りにして、彼ら全員が同じトレンドに乗っかっているような語られ方をするのは正直無理がある気がします。さらに、こうしたプロジェクトで謳われる「Z世代向け」という言葉が、どれだけ彼ら自身に響いているのかも疑問です。当事者にとっては、「また的外れなターゲット設定かよ」と冷めた目で見られている可能性もあるのでは?


水分摂取量を測るのにここまで大掛かりにする?

今回のプロジェクトでは、水分摂取量を測るために「お菓子を食べるシーンでの水分補給を記録・分析する」仕組みを導入しているそうです。これ、確かに技術的にはすごいかもしれません。でも、**水分摂取量を調べるだけならもっと手軽な方法があったんじゃないの?**と思ってしまいました。

例えば、アンケート形式で摂取量を自己申告してもらうだけでも、ざっくりとした傾向はつかめるはずですし、スマホアプリで摂取量を記録する仕組みだって簡単に導入できそうです。それなのに、わざわざセンサーやAI分析を駆使するのは、正直ちょっと大掛かりすぎる感じがしますよね。


「一方ソ連は鉛筆を使った」現象じゃない?

このプロジェクトを見て真っ先に思い出したのが、ネットミームでお馴染みの「一方ソ連は鉛筆を使った」現象。これ、宇宙開発競争の中で、アメリカが無重力でも書けるボールペンを開発したのに対して、ソ連が普通の鉛筆で済ませたという話(実際には都市伝説ですが)。

今回の水分摂取量測定も、それに似たような感じがしませんか?「すごい技術を使いました!」とアピールしたいがために、本来もっとシンプルに解決できる問題に無駄に複雑なアプローチをしているように見えるんですよね。もちろん、話題性やマーケティング効果を狙ってのことだとは思いますが、それが本当にZ世代に響くのかは疑問です。


「Z世代向け」というワードに冷める若者たち

おそらく、プロジェクトを企画した側としては「Z世代」というキーワードを使うことで話題性を狙ったのでしょう。でも、ここで気になるのは、Z世代自身が「Z世代向け」と言われることにどう感じているのかです。

SNSなどを見ていると、「Z世代向け」と謳われるプロジェクトや商品が必ずしも歓迎されていない様子が見受けられます。むしろ、「またZ世代って言っておけばいいと思ってるんでしょ?」という皮肉っぽい反応も少なくありません。当事者たちからすると、「なんで勝手に僕たちの価値観を決めつけるの?」と感じることも多いのかもしれませんね。


まとめ:本当に響くアプローチを考えるべき

今回の「お菓子×水分摂取量測定プロジェクト」、技術的にはすごい試みだと思います。ただ、Z世代をターゲットにしている割には、そのアプローチがどこか的外れに感じられる部分も多いように思います。

Z世代に響くマーケティングを目指すのであれば、彼らを「Z世代」と一括りにせず、もっと細分化された価値観やニーズに寄り添ったアプローチが必要ではないでしょうか。そして、あえて最先端技術に頼らず、シンプルで共感を得られる方法を模索することも、これからの時代において大切な視点なのかもしれません。

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