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確定申告とは、中学数学の「証明問題」ではないか?

証明大好き中学生

中学校の数学で「証明」という範囲が好きでした。

[次の三角形ABCと三角形DEFが合同であることを証明しなさい。]

みたいな問題です。

勉強は好きではありませんでした。
ただ数学だけは好きで、中でも証明問題は突出して好きでした。

問題から「仮定」して「根拠」を示して「結論」を出す。

問題を読んだ瞬間「仮定」「根拠」が浮んだときの快感、
頭に浮んだそれが消えないうちにシャーペンを走らせる間のドキドキ、
「根拠」を書くうちに確信する「結論」の潔さ、
出来上がった解答の美しさ、

エキサイティングでした。


証明問題ができる学部ってどこ?

そんな「証明エキサイト女子」だった当時、塾の数学担当の先生に
永遠に証明をやりたいのだけど、大学には証明ばかりするような学部はあるのかと聞きました。

「証明ばっかりではないだろうけど、経済学部が一番その分野に近いかもね〜」

と言われ、大学に行くなら経済学部にいこうと中学生の時点で(早)決めました。
経済学とは何かわからんまま、証明ができるならそれで良いやと思っていました。

経済学部へ入ってみた

実際、経済学部に入りました。割と肌にあった分野でした。

入学して初めてエキサイトしたのは、
「消費税か所得税、効率良く徴収できるのはどちらか」
という問題を扱った授業。

これを解明していく工程が「証明問題」そのもの。グラフで「仮定」を立てて、「根拠」を式で示し、「結論」を出す。

もちろん中学の証明問題とは違う難易度なので、すぐにシャーペンを走らせることは出来ませんでしたが、

「仮定」から「結論」までの結びついていく感覚は、まさに自分が中学生のときに体験したあの感覚でした。

ちなみにその教授はグラフや式を書く勢いがすごく、黒板のフチにまで書く始末で、映画に出てくる狂った数学者みたいで笑えましたが、なんだかその姿が好きでした。

でも社会に出て証明問題をすることなんてもうないよな〜と思いつつ、めでたく卒業。

税理士補助になった

大学卒業後は紆余曲折あり、

現在は税理士事務所で税理士補助をしています。

ちょうど今は確定申告の時期。

この時期での私の仕事は、確定申告書を大方まで作成して、税理士の先生が最終的に仕上げられるようにバトンタッチすること。

作業を繰り返すうちに快感を感じることに気がつきました。

そう、あの証明問題の解答を終えた時と似た感覚があるのです。

体感として67%くらい似ている気がする、と思い、何故なのかちょっと考えてみました。

証明問題と確定申告は似ている

思えば、工程が似ているのかもしれません。

(以下、「証明問題で言うところの」→「確定申告書でいうところの」)

・仮定 → 基本情報(年齢、収入元、家族構成)の把握

・根拠 → 収入・経費の集計

・結論 → 納めるべき税

似ておる。

さらに、私はあくまでも税理士補助なので、
私が作成した内容を、先生が見直した時に分かりやすいよう
「なぜこの内容に至ったのか」も併せて示す必要があります。

なので、集計の内訳や、昨年と比べてこうだったからこうした等のプロセス、を書き出したメモも作って渡すようにしています。

まさにその作業も「根拠」。

【「仮定」して「根拠」を示して「結論」を出す。】

確かにこの工程に当てはまる事柄は世の中に沢山あるけど、
紙面上でどんどん進めるところや、数字を使うことなど、特に中学数学の証明問題に似ているよな〜と思いました。

好きなことを仕事にしている…!

好きなことを仕事にしたい!と意気込んで税理士補助になったわけではなく、
「できそうだなー、やってみよー」を繰り返した結果、
気づけば中学生のとき好きだった証明問題と再会できたのでした。

人生うまいこと出来てるな。

税務はまだまだまだまだ勉強しないといけないけど、ぼちぼちやっていこうと思います。

ちな

私は体育が嫌い(団体行動が重視されるから)で、物理が苦手(意味不明。)でした。


税理士事務所に勤めるみなさま、確定申告書を提出したみなさま、
お疲れ様でした。

かんぱ〜い🍻


ABEA





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