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俳書メモ

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俳句関連本の読書メモ
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#藤田湘子

『新版 20週俳句入門』を村上春樹とかけ合わせて読む 第16-20週

第16週 あるレベルに達したX 以前の季語考察記事でも同じ言葉を引用したが、そうだよなあと思う。 X 人と違うことを詠みたければ、人と違う言葉で詠みなさい。 第17週 「俳句は切字響きけり」X 集中して糸を手繰り寄せたい。 第18週 俳句を上手に作る法X 季語「で」表現したい。 第19週 「をり」「なり」「たり」X 俳句のリズムは、あらゆる面のバランスによって生み出されるところがありそうだ。 第20週 これからの勉強法X 俳句というツールのいろんな可能性

『新版 20週俳句入門』を村上春樹とかけ合わせて読む 第11-15週

第11週 上五の切り方X 自由自在に詠まれた魅力的な句を見ると、自分も型から外れたくなる。でも、まずは型を身につけようと思う。 ※ 型・その一 = [上五が季語 + や] + [中七] + [名詞止め] 第12週 二つめの型へ進むX 抽斗として使える季語が数百もあれば、表現したいことはまず表現できるようになるのかな。 X スルメみたいな俳句を詠みたい。 第13週 「新宿の空は四角や」X リアリティの肝を鷲掴みしたい。 第14週 「眼中のもの皆俳句」X 僕も

『新版 20週俳句入門』 暗誦句の暗記アプリデータを用意してみた

『新版 20週俳句入門』の暗誦に挑んでいる。が、そらで言えるようになるのは難しい。僕の記憶力では、とっかかりになるヒントがないと厳しい。 そこで例えば、最初の虚子の句だと、 1句目「遠山に日の当たりたる枯野かな」 → 2句目「桐一葉日当りながら落ちにけり」 2句目「桐一葉日当りながら落ちにけり」 → 3句目「一つ根に離れ浮く葉や春の水」 みたいに連想して覚えていた。そうして20句まで覚えたが、よすがとなるものを無理やり編み出し続けるのも本末転倒な気がしてきた。

『新版 20週俳句入門』を村上春樹とかけ合わせて読む 第6-10週

第6週 季語のはたらきX 季語は説明しない。優れたパーカッショニストは大事な音を叩かない。 第7週 切字の効果X 切れ字でリズムを与えると、万人と呼応しやすくなるのかも。 第8週 作句へスタートX 経験を積んで、取り合わせの「落差」の感覚をつかめるようになれたらレベルアップできそう。 第9週 第一作をどう詠んだかX 「ほんの少しの理由」を、大事に磨いて詠み続けよう。 第10週 基本から応用へX 徹底的に書き直して、韻文として整えることが重要そうである。 過

『新版 20週俳句入門』を村上春樹とかけ合わせて読む 第1-5週

夏井先生の教えに従い、『新版 20週俳句入門』を読み始めた。良い本だと思う。地力がつく気しかしない。藤田 湘子、すごい先生がいたんだなぁと思う。 しかしこの本、なかなかストイックである。課題もそうだが、本文パートも俳句のエッセンスを簡潔にまとめて「忘るるべからず!」と示しているように、自分は受けった。 まずは忠実に藤田先生に従えばよいのだろうが、折角なので、各週のキーポイントだと思った箇所を、村上春樹の言葉に、対応させながら読んでいきたいと思う。 なぜ村上春樹か? 僕が