マガジンのカバー画像

ぼくはデータ分析という翻訳について、こう考えています

52
データ分析における、職業観や哲学のようなものを、まとめたマガジンです。『ぼくは翻訳についてこう考えています 柴田元幸の100の意見』に沿いながら考えていきます。僭越ながら、分析職… もっと読む
運営しているクリエイター

#SQL

翻訳としてのデータ分析#23 大火傷をしないためのSELECT

原文抜粋 : 「!」の処理について僕は英文にエクスクラメーションマークがあったらほとんど全部再現します。クエスチョンマークも再現するし、段落も絶対変えない。この3点はもうそのままにして何も考えないですね、面倒だし。 『ぼくは翻訳についてこう考えています -柴田元幸の意見100-』より データ分析に置き換えて考える何も考えずに入れる処理がある。 集計するとき、直接必要がなくても、ユーザ数や売上と言った重要指標も合わせて出す処理だ。そして、ダッシュボードなり何なり、社内の公

翻訳としてのデータ分析#28 シンプルな用途に絞ったGROUP BY

原文抜粋 : 語尾に「が」を付けるとき逆接でない「が」はできるだけ避けたい。 『ぼくは翻訳についてこう考えています -柴田元幸の意見100-』より データ分析に置き換えて考える本来の用途ではない使い方を避けたいコト…。SQLでのGROUP BYについて書こう。 僕が面接などで、データ分析に関するSQL経験が豊富かどうかを測るポイントは3つある。Google BigQuery の standardSQL の場合だが。 1. window関数を使えるか GROUP BYの

翻訳としてのデータ分析#29 郷愁のセミコロン

原文抜粋 : コロン「:」とセミコロン「;」の訳し方セミコロンというのは、カンマとピリオドの間くらいだと思えばいいですね。ちょっと一呼吸あける感じ。 それに対してコロンというのは、「すなわち」「具体的には」というはっきりした意味があります。 『ぼくは翻訳についてこう考えています -柴田元幸の意見100-』より データ分析に置き換えて考えるセミコロンで思い出す。 昔はSQLの文末にセミコロンを打っていたことを。 僕がBigQueryを業務で使い始めたのは、確か2014年

翻訳としてのデータ分析#42 クエリを書いてるんじゃない、ミッションに向かっているんだ

原文抜粋 : オバマがいたアメリカ(オバマの)就任演説において、胸に届きやすい言葉が胸に届きやすい形で口にされていた 『ぼくは翻訳についてこう考えています -柴田元幸の意見100-』より データ分析に置き換えて考えるNASAの清掃員の話じゃないけれど。 メディア系の分析をしていた時、とかく労働集約的なSQLクエリ作成において、かつての上司が冗談半分でこんなことを言っていた。 「俺たちはクエリを書いているんじゃない、マスメディアを作ってるんだ!」 以来、集計依頼が来る