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ぼくはデータ分析という翻訳について、こう考えています

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データ分析における、職業観や哲学のようなものを、まとめたマガジンです。『ぼくは翻訳についてこう考えています 柴田元幸の100の意見』に沿いながら考えていきます。僭越ながら、分析職… もっと読む
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2020年8月の記事一覧

翻訳としてのデータ分析#35 新しい問題を新しく解きたい自分にサヨウナラ

原文抜粋 : 忠実さが仇になるたとえば、look over one’s shoulder という言い方があって、前は僕も「肩越しに振り返る」って訳してたんですけれども、よく考えたら日本語では単に「振り返る」だろうとかね。 忠実に訳しているつもりが実は、英語では自然な表現が、日本語では不自然になっていたりすることはある 『ぼくは翻訳についてこう考えています -柴田元幸の意見100-』より データ分析に置き換えて考える研究室の先生がポツリと漏らした言葉に、 いい研究の指標

翻訳としてのデータ分析#36 データ分析という仕事は細かな意思決定の連続

原文抜粋 : ダジャレをどう訳すか笑いの再現も大事だけれども、文脈を壊さないことのほうが大事と判断するわけです。 『ぼくは翻訳についてこう考えています -柴田元幸の意見100-』より データ分析に置き換えて考える データ分析という仕事は、細かな意思決定の連続である。 いや、まあ、あまねく仕事がそうだと思うけれど。 だけども、どうもイメージとしては「データ→数的処理→算数→答えが一意に定まる」のように思われる向きが強いと思う。実際、理系の人が多いし、プログラミングする部分

翻訳としてのデータ分析#37 一人歩きできる資料

原文抜粋 : テキストが全てその小説の中で固有名詞、なんでもいいんですけど、車の名前が出てきたとして、この車が高級車なのか安い車なのかで話が変わってくるなと思ったら、それはどっちなのか調べる必要がありますよね。 そりゃ調べますよ、調べるけど、そういうことをコツコツやるのが翻訳道だ(笑)みたいな言い方はしたくない。いちばん大事なところはテキストに書いてなければ噓だ、というか、テキストから読み込めなければ噓だろうという気はするんですよね。 『ぼくは翻訳についてこう考えています

翻訳としてのデータ分析#38 実地で使った分析手法しか武器にならない

原文抜粋 : しっくりくる言葉しか使えない自分ではあまり使わない言葉だけど、おーいいじゃないと思って使うでしょう。それで次の日に読み直してみると、やっぱりそこだけ浮いてるということがものすごく多いんです。だから結局、自分にしっくりくる言葉には限りがあって、それを活用するしかないなというふうに思うことが多いです。 『ぼくは翻訳についてこう考えています -柴田元幸の意見100-』より データ分析に置き換えて考える就活生向けのセミナーで話す時、必ずいう言葉がある。 触ったデータ