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Clam shell exercise(梨状筋周りのコレクティブエクササイズ)[cor-hj-004]

走るための身体の準備の専門家

ABCR菅原航陽

によるコンディショニングシリーズ


今回は


・梨状筋(股関節深層の外旋筋群)のスイッチON

・股関節の外転と外旋の分離

・股関節の外旋と骨盤の回旋の分離


等のためのコレクティブエクササイズ


「Clam shell exercise」


を紹介します!


このエクササイズも、パーソナルセッションの中では初期にほぼ100%行うと言えるもので、それだけこの股関節外旋作用を持つインナーマッスルというのは、上手く使えない場合が多い部位と言えるでしょう。


ここが上手く使えないとどうなるかと言うと、、、

単純に言えば、「knee-in」=膝が内に入る動きが出やすくなってしまいます。

また、膝が内に入ることで足部アーチの落ち込みも出やすくなってしまい、そうなると更に膝が内に崩れやすくなり…、という悪循環に陥ります。


その悪循環は、例えば腸脛靭帯炎だったり、アキレス腱(周囲)炎だったりと、周囲の組織にダイレクトに痛みとして発現することもあれば、様々な動きの崩れを引き起こし、間接的に他の様々な障害を引き起こす可能性が大きいのです。


knee-inの動きを避けるために身体が勝手に足部内側(母趾球側)に体重をかけることを避け(内側荷重不安)、外側にばかり乗ってしまう状態を生み、殿部~脚部の外側全体の強い張りに繋がってしまうこともあれば、knee-in状態=膝関節を始め各関節が曲がり(潰れ)安い状態になることで、それを補うために無意識に骨盤の高さの左右差を生み出してしまい、腰の痛みに繋がったり…


とにかくほぼ全ての痛みや動きのエラーには、knee-in&アーチの崩れが関わっていると言っても過言ではなく、その原因の大きな一部として、これら股関節深層外旋筋群の機能・筋力不足というのもかなり多くの割合で存在すると言えます。


症例や代償動作のパターンを挙げるとキリがないのでこの辺りにしておきますが、全てのエクササイズの基本となるものの一つと言える大切なエクササイズとなりますので、ポイントが非常に細かいのですが、しっかり把握していつでも正確に行えるようにしておきましょう!


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