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喜怒哀楽

最近、近所のTSUTAYAが閉店した。

僕は今年の4月から一人暮らし、ということもあったのでそこまで思い入りもないお店だった。とはいえ、月1ぐらいは利用させてもらっていたのでもう使えなくなると思うと少し寂しい気持ちになった。

看板が出ていた。どうやら閉店セールをするらしい。在庫一掃、俗に「出血大サービス」と言うやつだ。

「哀」と言う感情は打って変わって「喜」になった。
閉店まで○日で、DVD・CD 1枚の値段が違うようだ。そうと分かれば僕は目の色を変えて狙いを定めていった。1番安くなるのは閉店3日前からの1枚110円。

キングオブコメディ、プラダを着た悪魔、きっとうまくいく、スイスアーミーマン、タイタニック、20世紀少年、ごっつええ感じ、ラーメンズの単独Live……とマーキング(写メして場所把握しただけ)した。


時が経ち、閉店4日前になった。最終確認をしに行ったところ「きっとうまくいく」以外、目当てのDVD・CDは残っていた。

そして、当日。
学校があったので、夕方にしか行けなかった。まぁあの客数なら余裕だろう。。
TSUTAYAの自動ドアを通る。「車が通ります」の機械音が頭から離れない。マーキングしていた場所に向かう。待ち焦がれた瞬間だった。



が、「楽」と言う感情は打って変わって「哀」になった。
昨日までの客数とは比べ物にならない程いた。とにかくいた。密度だけで言うと7月の市民プール並だ。うん、間違いない。

人がうよめくなか目当ての品を探す。

2周目に入る。

「哀」と言う感情は変わらなかった。
無意識にため息が出た。

案の定、
マーキングした物が一つもなかったのだ。
ごっつええ感じとかシリーズで置いてあったからぱっと見30枚以上はあったのに…。


他のやつにしようとお笑いコーナーを見てまわる。

すると「Rahmens」の文字が、、、。
いや「License」だ。

一瞬、喜んだし楽しかったが、時間が経つと哀しくなった1日だった。





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