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南の国の読書感想

こんにちは。
最近めちゃくちゃ忙しくて、疲労困憊気味です。
疲れ過ぎて癒しが欲しいのか、何故かハガレンのマスタング大佐と結婚する夢を見てしまいました‥。
マスタング大佐カッコいいよね。
夫はどちらかというとファルマン准尉です。

最近読んだ本の感想です。
ドウゾ!

最近読んだ本

獄門島/横溝正史

金田一耕助シリーズ3作目。
今回は獄門島という恐ろしい名前の孤島で繰り広げられる連続殺人事件の話。
今回は釣鐘のトリックが目玉(なのか?)。
そして、キャラが全体的に濃い。
狂い咲き三姉妹と‥なんといっても鵜飼。
鵜飼は石坂浩二版では若かりし頃のピーターが演じています。
すごい美男子なのですが、どこか幽霊じみた怪しさと色っぽさがすごいです。忘れられませんね。
石坂浩二版の金田一耕助シリーズとは結末が少し違います。
そして、お勝さんのキャラもだいぶ違うのでアレ⁇っとなりました。

離島という封建社会を題材に、閉ざされた島全体が密室といった事件。
金田一も復員した所からスタート。
あちこちに戦争の爪痕が痛々しく残っていてまだまだ復興には時間がかかりそうな焦土感溢れる昭和が舞台。
離島も大事な跡取りを戦争で取られてしまったことが原因で起こった事件。
金田一耕助シリーズはあちこちに戦争の残した負の遺産が散りばめられていて、もしかさしたらメッセージなのかもしれませんね。
戦争さえなければそもそも起こらなかった事件です。悲しいかな‥。


南の国のカンヤダ/鈴木敏夫

ネットで話題だったので読んでみました。
所謂、ジブリ問題というヤツです。
(気になる方はググってみてください。分かりやすく解説されている記事が沢山あるので)
私はメディアには滅法疎いので最近やっと知った次第なので図書館では待ち無しで借りれました。
コレは買いたくないですね。
だって印税がどうせカンヤダに行くんでしょ?

内容は思った通りでした。
ノンフィクションというよりもエッセイ調。
ボリュームは少なく読みやすい。
ワガママで美人なこと以外取り柄のないカンヤダというタイ人の女性がたまたま留学して日本に来た時にジブリの偉い人、鈴木敏夫にみ染められてインターナショナルパパ活に突入する話。
肉体関係があったかは分かりませんが、鈴木氏はあくまで「娘」のように支援する訳です。
そのインターナショナルパパ活をかな〜り美化して美しい美談として書いているつもりらしいけど、周囲の人が偉く迷惑しているのが伝わってくる。
すごく公私混同してる。サラッと書いてあるけど、多分だいぶヤバいと思う。
関係拗れた人多いんじゃないかな。
一番の被害者はアツシ君、小松君かな。
しかし、この2人は偉い!!危うく、鈴木の魔の手に引っ掛かる所を強い意志で回避。

しかしね、この方やっぱりジブリのお偉いさんで物書きが長いだけあって、文自体は飛び飛びなんだけど(意味不明な所で横道に逸れる)読みやすいです。
タイ人の出稼ぎ嫁の問題とかすごく引き込まれて興味深かった!

実際私の高校時代に一緒に通学してた子がタイのハーフの子で、まさにこの問題そのものなんです。
しかし、このママは良い方で、オトンはダメダメだけどオトン実家が太くて子供達は私立の高校に行けてるし、持ち家も割と新興住宅地に綺麗な新築だったし境遇は良い方だったんだ‥と。

鈴木氏はカンヤダを救いたかったのかもしれないけど、こうやって中途半端に手を出すのって一番良くないと思うんですよね。
貧乏ならいっそ、一生貧乏なままの方が幸せだったと思う。下手に贅沢をさせると教養のない人って良い方向に行かない。
だって、鈴木氏が死んだ後カンヤダどーするん?
恐らく、貧困に戻るでしょ?だって、彼女には忍耐力とスキルがないから。
レストランは数年で閉店なのは目に見えて分かる(もう閉店した?)
遺言を残したとしても、みんな面倒見てくれるのかな?生前は義理で面倒を見てくれてるけど、坂本龍馬の嫁みたいになるんじゃないかな。
遺産を少し残そうもんなら遺族と泥沼ですよ。
カンヤダも(ズル)賢いのでそこはよく分かっているようで「200歳まで生きてくれ」と言ってる。
なんか誰も救われねぇ‥(CV朴路美)

あと、あくまで付録な巻末の高畑氏と宮崎氏との関係についてがこの本で一番価値のある話。

そうそう、表紙の「パクトンチャイはここにあるよ」なイラストはジブリっぽい可愛いタッチで描かれてて個人的に好きです。

ジブリ好きなので、あーー勿体無い!!の一言に尽きる!


カンヤダで長くなったので、今回はこの辺で。
ではまた。



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