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ギャラリー,イベントで出逢った作品

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偶然の出逢いも含めた、ギャラリーやイベントで出逢った作品たちを紹介した記事をまとめたマガジンです。
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2024年4月の記事一覧

光を描いて -Michiko Van de Velde@東京アートアンティーク

 東京アートアンティーク(4/25-27)。敷居の高い日本橋界隈の画廊が、この3日間だけ、フレンドリーに門戸を開くとても貴重な3日間。  都内在住ならばぜひ行ったほうがいいと、アートの師匠と仰ぐ方から強烈にリコメンドされて、その只ならぬ雰囲気に、友人を誘って行ってみたら  本当に、こんな面白いものはない、というくらいの経験をした。  通常、「どこか見覚えがある」は、その流れをくんだ作家の作であることが多いはずなのだけど、  無造作に壁にかけられた掛け軸にどこか見覚えが

繁田直美 展 -[不在のしるしとしての影]-絵を買う,再び

 4月某日、都内。  日暮里駅を出て、  谷中霊園を通り抜け、  古民家カフェを眺めながら、  その画廊へ。 繁田直美展  足を運んだのは全部で3回だ。まず、アートを愛する仲間たちと、2度目と3度目は、ひとりで。  ウェブサイトで作品を観たとき、作風に惹かれ、ぜひ鑑賞したいと思った。油彩、アクリルと画材はさまざまながら、その抽象画にはふしぎな奥行きがある。とても惹かれるのだが、たとえば画面越しであっても、作品を観ていると、何か(自分を)覗き込んでいるような気分に