悩みを解決することは、趣味です。エンタメです。必須ではありません。悩みは頭に勝手に生まれてくるものであって、周りが絶対的に悪いわけでも、あなたが劣っているからでもないのです。勝手に生まれてくるのだから、ありのままに勝手にさせておくのです。するといつか、風に吹かれて消えていきます。

自分の心を知ることと、自分にとって不快なものを避けることは違います。むしろ、自分を知ることを決めた者は不快なものをより自分を知るチャンスとして体験します。すると不思議なことに、不快な体験をだんだんと「できなく」なってしまうのです。

最も人生を停滞させる在り方の一つは、頑固さです。何が起こっても、誰に何を言われても認めない在り方です。なぜそうなるかといえば、自分より強い者に嫌々ながら何かを認めさせられた過去があるからです。支配され、蔑ろにされた過去があるからです。いわば、頑固さは憎しみが変装した姿です。

あなたが嘘を許せないなら、見えるものから感じるものを全て信じないようにしてみてください。代わりに聴こえるもの、香るものに意識を向けてください。すると、あなたは視覚に様々な妄想を貼り付けていることに気がつくでしょう。そして自らについた嘘を見つけます。すると、嘘が違って見えてきます。

真のスピリチュアルな教えは、言葉だけ聞いて腑に落ちません。教えを知るのはきっかけにすぎません。そこからあなたの日常を通じて腑に落ちます。なぜなら、真のスピリチュアルとは普通の日常そのものですから。ありふれた現実にない教えは全て妄想です。あなたの心の現実に、真なるものがあるのです。

自分の気持ちに気がついたのに、解放が起きない原因は、解放のために気付こうとしているからです。例えば、お金のためにする仕事自体に真の関心が持てますか？それと同じく、解放のための気づきは、真なるものになり得ないのです。気づきこそが即解放なのです。真に好きな仕事が即幸せであるように。

自分を表現していけば、そのピュアさに触発されて「私も私を表現したい」と思う人が必ず出てくる。表現の連鎖が、関係のダイナミズムの面白さ。

私を何かに明け渡したい、完全に無責任なものになりたいという気持ちと、私を誰にも明け渡さず、私の責任で自由に人生を歩みたいという気持ち。この２つは両立する。両立させている人は魅力的。

相手との関係で起こる苦しみが、あなたの中で問題になっていたのだとしたら、実はあなたは最初から苦しみから逃れるために関係しただけであって、相手そのものと関係しているわけではないのです。もし相手との関係そのものが悦びなら、苦しみすらも相手と乗り越えていく意味深いものになるでしょう。

願望が実現化するのではなく、今ここにある意識が現実化するのです。幸せになりたいという願望は、私は幸せではないという意識から生まれます。願えば願うほど、幸せではない意識が強化され現実化します。では幸せになるにはどうすれば良いのでしょうか？答えは既に書いてあります。

相手に気持ちを揺さぶれることに一喜一憂することから、相手とのあいだにある気持ちのゆらぎを味わうことを愉しめる自分へ。恋から愛への進化です。愛から見れば、恋はジャンクフードのように見えます。味が濃いだけ。栄養は薄い。カロリーは高いのに、すぐにお腹が空いてしまう。

自分の中で小さく想いを育てていく悦びを感じた事はありますか。歌手になりたい人がいたとして、東京ドームでライブをしたいとしたら、東京ドームでライブに行ってみる、カラオケで歌う、歌詞を書いてみるなどがそれです。想いを育てると、いつか大きく花を咲かせます。