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3年半ぶりの生観劇!『かそけき、あえかな卒業』を見て、ド素人が感想言います。

最後に生で演劇を観たのはいつだったか。
2019年の秋、某大学演劇部の公演だったか。

コロナ禍で唯一良かったことは、オンラインで家からでも演劇が楽しめるようになったことではあるけれど、
これからは少しずつ、その雰囲気を肌で感じていこう!ということにした2023年春。(1年も前の感想ですいません)

その大一発目に選んだのは“えんげき空間 大暖縁”の第2回公演。
(1回目はオンラインのみの公演→感想はコチラ



◆基本情報◆

えんげき空間 大暖縁
『かそけき、あえかな卒業』

<脚本・演出>月見里りた
<制作>つよし
<音響・照明>小島啓寿

<公演日程・出演者>
2023年4月2日(5月17日~6月3日 アーカイブ配信)
 ①13時~   鳥海真奈美、月見里りた
 ②17時30分~ 大場みなみ、月見里りた

<公演会場>新宿44ファンタジーホール

<料金>
劇場公演 :2500円~(前売り2000円、応援チケット4000円)

◆My観劇データ◆

<観劇日>
2023年4月2日 12時回
(17時30分回はアーカイブ視聴)

<料金>2人分(応援チケット4000円、前売り2000円)


◆2人の掛け合いが気持ちいい

夫とケンカして幼馴染の家に居座り、1日中言葉遊びをして過ごしている真咲。(役:月見里りた)
そんな彼女を疎ましくも思いつつ突き放せない歩璃は、仕事に辛さを抱えている。(役:鳥海真奈美)

一見「陽」と「陰」の対極に見える2人の掛け合いがテンポよく続く、気付いた時にはストーリーの中に引き込まれていた。
2人の違いがはっきりと分かる脚本・演出も楽しめたが、分かりやすい演技力も素晴らしかった。
これまでオンラインで見続けてきたお二人が、生だとこんな風に表現するのだな と、のめりこんでしまった。

また、歩璃はダブルキャストだったので、生で見れなかった回はアーカイブ視聴した。

鳥海真奈美さんは、ひじょーーーに鬱々とした感じで、あぁ、この子辛いんだわ、自分の殻に閉じこもっちゃいそうだわ という雰囲気。
大場みなみさんは、どちらかというと怒りが原動力になっているタイプに感じた。

同じ役でも役者が変わるとまた違った面白さがあるから、ダブルキャストだとどうしてもどっちも見たくなる。

◆しかけが沢山!

会場に入るとまず渡されるクロスワードと1枚のカード、そしてアンケート。

クロスワードは開始前に解いてもいいし、帰宅後などに後で解いても良い。
ちょっと独特な質問・独特な回答があって迷ったけど(AIで作ったためらしい)、マスを埋めることはなんとかできた。
が…答えがなかなか分からない。??????

キーワードはカードなんだけどね。それをどう使うか気づいたのは翌日(;^_^A
目が覚めた瞬間に、あーっ、クロスワードの謎、解けた!
ってなた。急に分かったwww
そして分かるとなるほど!そっかー、オモロイ!ってなる。

アンケートの方はというと、ピンクの封筒に入れられ、舞台の上に散らばっていたわけなのだが、夫からの手紙という設定だったかな(すいません、忘れてしまった,
なんせ1年前…)。
開封されるのはアフタートークでの話題として。
私のも読まれてしまいました(高級電動ハブラシ購入を夫に反対されて別れたい!と思った話www)。お恥ずかしい(^▽^;)


◆会場がエモイ

アフタートークは撮影OK

白い金属と、アンティーク風の窓(絵?)や扉。
何系っつーの?姫系?
主に歩璃の住居の設定。
階段やドアも使って、狭いながらも立体感のある演出となっていた。

ここを拠点としているアイドルグループが、踊るには狭くて、1人だけ階段の上…というなかなか面白い図を後にたまたまTVで見た(^▽^;)

外観はまた全然違う雰囲気


◆タイトルの意味?

この公演を知って、まず気になったのがタイトル。
第1回公演『模範解答:素晴らしく人生』も、一瞬ん?ってなる興味深いタイトルだったが、
今回もまた、ん?となった。

かそけき…?
あえかな…?

自分の語彙の貧弱さに驚愕しつつ、すぐに検索。ありがとうインターネット。

【かそけき】幽き
今にも消えてしまいそうなほどかすかな様

「わが宿のいささ群竹吹く風の音のかそけきこの夕べかも」
なんて歌もあったことに、検索結果から思い出す。

【あえかな】
美しくてか弱げな様子。
弱弱しくて儚げな様。

この似たような意味の言葉を“卒業”に連ねてきたことで、いつだったか自分も感じた、これまでの居場所があやふやになっていくような喪失感を思い出したりもした。

いやしかし「、」の意味を考えると、その儚げな卒業というものが消えて行きそう…ってことなのか?
そうするともっと明るく強さを秘めたタイトルにも思えてきた。


◆卒業

人は卒業を繰り返していく。
学校や人間関係、持ち物、気持ち…
そのどれもが淋しかったり悲しかったりするけれど、いつかすっきりと前向きに、お別れすることができているといいなと思う。

振り返るとまた胸が少しキュッとなるけれど、その時そこにいた自分を愛しいと思えるような、そんな卒業であって欲しい。

ちなみに主催の月見里りたさんは、大学卒業にも兼ねて、この公演をされたそうです。
おめでとうございます。

月見里りたさん、私、夫、鳥海真奈美さん

というわけで、
「3年半ぶりの生観劇!『かそけき、あえかな卒業』を見て、ド素人が感想言います。」
~人は卒業を繰り返す。~
でした。

えんげき空間 大暖縁では、現在これの次の公演、第3回公演「わが星」のアーカイブ販売中。
2月23日まで(視聴は2月29日まで)

Aキャスト
https://twitter.com/daidanen_act/status/1746545617416180035?s=20

Bキャスト
https://twitter.com/daidanen_act/status/1746544973150134274?s=20


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