黄金選書〜9月のAoyama Book Colors〜
Aoyama Book Colors、それは青山ブックセンターコミュニティー支店による色々選書。本屋さんで出会い大切に読んできた本を、毎月メンバーのコメントと共に紹介します。
今回は9月に集まった「黄金選書」をお届けします。自然の色づき、実りの神秘すら感じさせる色合いが、新たな発見をもたらしてくれることを願って。
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1、ジェームス W.ヤング『アイデアのつくり方』(阪急コミュニケーションズ=現在はCCCメディアハウス)
「アイディアが煮詰まったときは、寝かせたらなんかイイ感じになるよ!」
天才肌の人だけに許されているセリフっぽいですが、この本を読み終えると自分にもそういった頭(と心の?)使い方ができそう!と思えてくるはず…。
それでもまだ自分は天才じゃないから無理そうだと感じる人、もっと具体的に事例を見ていますぐ仕事に活かしたい!という人は『コンセプトのつくり方』(朝日新聞出版)を続けて読んでみるのもオススメです。
選書:山田晴香
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2、草場滋『買う5秒前』(宣伝会議)
・ヒット・ブームの裏にある消費者心理を分析しているコラム集。
・2009年~2014年の間に実際に起こった出来事の考察を通じて、消費の空気を生み出す仕掛けを学べる。
・「パンケーキが好きなワタシが好きなワタシ」「パトロンになりたいワタシ」「Bコースを選ばされるワタシ」など。
選書:菅原大介
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3、大阿久佳乃『のどがかわいた』(岬書店)
「何読んでるの?」「本」
「何の本?」「詩」
「面白い?」「うん」
「今度貸してよ」「いいよ」
数日後、貸してもらった本には小さな字が整然と書き込まれていて、この詩を読んでどう思ったとか、またあるページは途中から日記のようになっていた。本来は詩の周りにあって見えないはずのものが可視化されていて、それを含めて「詩って面白いかも」と思った。本当は人に貸すつもりなんてなかったのかもしれない。でも、貸してくれたということはそのメモを読むことを許してくれたということ?
——という体験をしたような気持ちになる。(以上、フィクションです。)
途中に出てくる「詩は思考に油を注すもの」という言葉どおり、読み終わると世界が少し違って見えてくる。そして、表紙の絵がより含みを持っていることに気がつく。伸ばした手で掴もうとしているものは?あるいは何かを放っているのだろうか?そうやって想いを馳せることが詩の始まりなのかもしれない。
装丁:櫻井久
装画:モノ・ホーミー
選書:松下大樹
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4、小倉ヒラク『発酵文化人類学』(木楽舎)
酵母に呼ばれた、発酵デザイナーの発酵行脚のお話です!
日本の食文化の変遷を教えてもらいながら話が進みます!ボリュームたっぷり🥳✨
所々話しかけてくるので、ヒラクさんのお話を横で聞いている感じ。お会いして、おしゃべりしてる時と、同じ感覚。
読むと、味噌作りたくなる。
甘酒が、酒が、飲みたくなる。
(関係ないけど)神社に行きたくなる。
お漬物が食べたくなる。
なんなら漬けたい。漬かりたい(?)
次に、発酵デパートメントで飲むのが楽しみです🍶✨
選書:Manami Takei
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5、櫻田潤『たのしいスケッチノート』(ビー・エヌ・エー新社)
身の回りの情報を絵で表現してみよう。
イラストや絵は描ける人のものではなくて、誰もが気軽なもの。
スケッチノートを知ることで、描くことのハードルはぐっと下がります。
選書:岸本晃輔
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6、『マエボン2』前田デザイン室
「失敗なんておっぱいだ」を合言葉に作った1冊。小さな成功体験と同じくらい小さな失敗体験の積み重ねも大事、失敗することが怖く無くなる雑誌です。岸田奈美さんの旅レポが巻頭インタビュー。
選書:浜田綾
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7、パリッコ『酒場っ子』(スタンド・ブックス)
酒場ライターのパリっ子さんが全国のユニークな酒場や旅行エピソードを紹介した大衆酒場エッセイの傑作です。赤提灯で飲みたくなります。どこもかしこも行きたい店ですが、池袋「聚福楼」の羊肉の丸焼き、吉祥寺「まるけん食堂」の生アゲ煮定食、清水「金の字 本店」のもつカレー煮込は、いつか食べに行きたいです…!
選書:長谷川翔一
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次回、10月は何色のイメージですか? 来月もお楽しみに。
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