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珈琲好きです!

こんにちは

毎日毎日コーヒー豆のハンドピックをその日飲む分飽きもせずにしています。

ハンドピックしている最中に浮かんできた遠い記憶と、買ってきたコーヒー豆ひとつひとつを掲載していないことを書いてみようと思います。

最近、何度かコーヒー豆について投稿していますが、自分のハンドピックの記録のためと思いつつ、実は「困ったな」とも感じていることがあります。

それは、載せられるのはいい豆の時だけ。ところが欠点豆(ここではハズレの豆といいます)を引く確率がかなり高いこと。そのハズレはそれなりの値段でも確実に遭遇すること。

個人的な判断基準ですが、ハズレの豆とは、はじく豆が3割以上の確率で含む場合と定義すると。

トップに載せた豆はギリギリセーフの豆です。割れ、欠け、変色、虫食い、奇妙な形、極端に小さな豆がかなり散見されましたが、全体的には大きくふっくらとした豆も多く何より焙煎が浅すぎず深過ぎずとても良いあんばいで、味わいも美味しいですが、ハンドピックしないと雑味が過ぎます。

コーヒー豆にはグレードがある!

そもそもハンドピックする必要の無い豆もあります。それは、コーヒー豆のグレードについて知るとなるほどとなります。

グレードは上から

「トップオブトップ」

「スペシャルティコーヒー」

「プレミアムコーヒー」

「コモディティコーヒー(コマーシャルコーヒー)」

「ローグレードコーヒー」

とあることが書かれています。明確な基準について

『「G-4」って等級をさすのですが、エチオピアから輸出される豆はG-1~G-5までの等級があります。

現地ではG-9まであるらしいです。基準は300gに対しての欠点豆の個数らしいです。G-1は300g中、欠点豆が0~3個。対してG-4は300g中、欠点豆が28~45らしいです。』

と言われているとおり、産地によっても異なる基準だからなかなか統一したグレードとして見ることが出来ないのだと理解しました。

とにかく、「トップオブトップ」はハズレの豆が極端に少なく、「ローグレードコーヒー」はその逆でハズレの豆だらけなんだということ。

私が毎日ハンドピックしていて感じるハズレの豆の割合いは、まさにこのグレードが低いが故の作業なのだと。ところが、モカなどは、ハズレの豆と言われるグレードが低いが味わいを決めている部分もあり「徹底的にハンドピックすることは味わいまで変えてしまう」行為なのだとも言われているそうで難しいものです。

「Morrowコーヒー」

ふるさと納税で試させていただいた、「Morrowコーヒー」さんの豆はプレミアムでないものでもグレードが高いのか、それともハンドピックまでされているのか、ハズレの豆が極端に少なくて自らハンドピックすることはしないでいただいています。しかし、すぐに飲み切ってしまいます。

こうして、生産地から農場の方の顔が見えるコーヒー豆の流通を大事にすることは今の時代とても大切ですね。

今回のコロンビア スイート&フラワーズのハズレの豆はゼロ、あえてチャフが一部だけ付いていたのを除いたのをティッシュに載せてみました。

これがスペシャルティなのか?Morrowコーヒーさんおそるべしです。

到着した段ボールを開けた時からいい香りがして、豆を選別しなくても良くて、お湯を投入した時の膨らみも理想的。お味はもはや「出汁」と言って構わない旨味だけ、口に入れて変な刺激は一切無く、まろやかな甘みだけ、後味もほのかなコーヒーの余韻を感じさせる素晴らしい味です。

さらに運搬に拘るコーヒーハンター川島良彰さん

コーヒーハンター川島良彰さんの場合はよい農場から船積みして海を渡ってくる流通による劣化からコーヒー豆を守るために専用のプラスチック箱に入れて空輸されるとのこと。ここまでコーヒー豆にこだわるとそれは高級なコーヒーになるのも当たりまえですね。

ここまで徹底していると恐れ多い感じがします。

深沢にあるカフェテナンゴさん


また、深沢にあるカフェテナンゴさんは店頭で2種類まで無料試飲させてもらえるシステムが独特です。(2021年7月16日まで店舗営業は改装のため休業中のようです)


幼いコーヒーの記憶

ここで、ふと思い出すのは、子供時代、
東京の下町に育った私は日々友達と通りから生活が丸見えな長屋の間を走り回って遊んでいました。まだ下町の商店街に活気があり、まるでサザエさんの時代のまま昭和の時代の終わりまで人々の生活と営みが同居するのがよく見える中にいました。

いつも同じ顔を見て、街中のパン屋さんは「また来たのか!今日はなににするんだ?」、ケーキ屋さんはいつも笑顔で世間話しをしてくれた。八百屋さんはいつも若くてキレイな奥さんを優先するので、なかなか自分に順番が来なかったなぁ。みな他人だけど自分の孫のような目に見守られ、時に目障りだとどなりつけられ、時によしよしとおやつをもらい。今思うととても貴重な人のあたたかみに触れながら育ちました。商店街って良かったです。

話をもどしましょう。その「下町の商店街でコーヒー豆の焙煎をしていた」お店があったのです。いや、もはやお店はおまけみたいなもので、本業は焙煎工場で、その脇で直売をしている感じでした。

いつも蒸し蒸しとしたコーヒーの焙煎臭がたちこめ、豆の焙煎が終わると歩道にまでトタンで出来た四角い箱を出し、「ガサー!」と焙煎したての豆を開けている作業自体今では許されないような光景でした。広くない作業場はまるで加熱された拷問部屋のような熱気と、焙煎の匂いが周囲20mぐらいの下町の家々を覆うほど。

その匂いと熱気はものすごいものがあり、Tシャツというよりも白い下着姿のおじさんたちが汗でドロドロになりながら働いている、最近あまり聞かない3Kの劣悪な労働環境そのものに見えたのを覚えています。

まだコーヒー好きになる前の小学生の時代でしたが、焙煎している光景を何度も目にしていたこと。これが私にとってのコーヒーとの関係の原体験でした。

だから、今時の神乃珈琲や、スターバックスロースタリーのように焙煎機を眺めての一杯を見た時の衝撃たるや、焙煎作業がひとつの見せ物アトラクションになってしまっていることになんとも言えない気持ちになります。

コーヒー豆の状況を扱う映画を2本ご紹介します。

A Film About Coffee/ア・フィルム・アバウト・コーヒー

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07WD6V551/ref=atv_dp_share_cu_r

おいしいコーヒーの真実

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08LP15HLQ/ref=atv_dp_share_cu_r

自分が見たこと想像すれば出来たけど「見ない」でいた世界が紹介されています。どちらも是非見てみてください。観た後に自分が飲むコーヒー豆の流通についても考えて購入するようになりましたが、「価格」的には上がりました。

お味も含めて「充実したひととき」になったように思います。

一杯一杯を大切にいただこうと思います。

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