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部屋の隅っこで膝を抱える君へ

安心を探して
たどり着いた場所が
部屋の隅っこなんて
ちょっと寂しい気もするよ。
窓の外には
春が来ているというのに。

部屋から出ることは
君にとって
とても勇気のいることなんだね。
耳障りな騒音や
心ない尖った言葉が
君を傷つけている。

一度怖くなると、今までなんでもなく存在していたものが急に自分に攻撃をしてくるように感じてしまう。
今までの「当たり前」が
急に「難しいこと」に
感じてしまうんだ。

でもね

勇気を出して雑音に隠された音に耳を澄ませてごらん。
感じてこらん。

鳥たちの囀りが聞こえてくる。
そよそよと吹きつけてくる風。
春の匂いがする。
春の息吹きが感じられる。

春の足音がきこえる。

雑音の中に君を心の底から心配する声がきっとある。
花冷えの中
必死に君にぬくもりを届けようと
する人がきっといる。


君が何もしていないなんて
思ってはいない。

君は考えて続けている。
 それは未来への思考だ。
君は探し続けている。
 それは将来への希望だ。
君は待ち続けている。
 それは明日への心の準備だ。

君にかけられた言葉に
「関係ないだろ」
と言ってしまったこと。
差し出された手を
払いのけてしまったこと。

後悔しているの?

大丈夫。

本心でないこと。
ちゃんと君が自分で暗闇を抜け出そうと闘っていること。

わかっているんだ。

だから

君がその扉を開けて出てきたら、手を貸せるように準備しているよ。

君への言葉の花束も
最高の笑顔も

ほら

青空が待っているよ。
部屋の扉を少し開けてみよう。
春の風が吹き込んでくる。

君の春だよ!

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