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お金と嘘つき男の心理

彼とは愛を育んでいった。毎日楽しくて彼に目一杯の手料理をして待ってたの。バーテンダーが帰宅するのは深夜2時私が帰宅するのは12時半。

当時私はお昼間ホテルのフルタイム勤務のあと18時半から深夜23時半まで代官山のレストランバーのダブルワーク。21歳で40万くらい稼いでたときもあるくらい。今思えばクタクタに疲れてたな。相変わらずシンデレラはハイヒールを履いて出勤。ハイヒールで働いて帰宅してハイヒールが脱げるのはほんの数時間。

帰宅して彼のためにビーフストロガノフとかロールキャベツ、肉じゃが一から作って待ってた。朝6時には起床なのに。自分の身体をズタボロに。まだ自分で気づいてなかったんだよね。お風呂に浸かってたら爆睡して溺れそうになることも何度もあったな。せつない。

母から逃げる私。お母さん愛がほしい彼。

成り立つよね♡

母の愛を知らない邦◯は炊き立てのごはんと出来立てのおかずが並んでる家に帰宅するのが嬉しくて飛んで帰ってきていた。私のことほんとに大切にしてくれてたw嘘。彼はお母さん愛がほしいだけ。まぁお母さんと彼女がセットになったら120点満点ですわ。

ももこお母さんとはsexしないけど

ももこが女になるときはsexしたい

二人のももこがいますから。

私のあり方ってなんなんだろう。

実家に帰れば実母は私を思い通りに動かしたい思いで家政婦のようにご飯を作らせる。毎日母の言うなりで生きてきた幼少期から思春期。


彼は付き合った当時ガリガリで食べても食べても太らなかった。そう、愛を受けると力が備わってないから。栄養も取り込む力すらなかった。私と付き合うようになって愛がいっぱいのご飯を食べるようになり彼のエネルギーは高まっていった。周りにはいつもたくさんの人が集まっていた。プライベートが潤う彼のエネルギーや魅力に引き付けられたようにお客様も友達も溢れていた。

しかしその頃から彼は自分をどんどん大きく見せて見せまくって嘘をつきまくっていたのである。

嘘とお金。

嘘をついて生きていくと自分を常に大きくしなければならないのでブランド物が必要になるのだ。自分の鎧をまとうためには高級な服や靴が必要。彼はどんどんとお金を使っていった。底をつきそうになると知り合いからお金を借りていく。いい人を演じてるからみんな貸してくれるんだよね。とにかく彼の丁寧な仕事と素敵な振舞いのサービスを受けたい寂しい人が集まって金を落ちる現実。彼が困ればお金を貸してくれるシステム。いつの日にか彼は返せないほどの借金まみれ。そして彼の体には常にブランド三昧。偽物の自分の鎧である。


忘れもしない5月に事件が起きた。

彼はお客様に乗せられてイタリアのベネチアにある老舗のハリーズBARで仕事をすることが決まっていた。彼とは5月にお別れすることになっていたのだ。

私はその頃ぽっちゃりな大木さんというシェフと文通していた。フランスの三つ星レストランで修行中。彼はとてもふんわりと私を癒してくれていたのに当時の私は背の高い男が好きだったからぽっちゃりな癒してくれてることすら気づかないという。

彼との文通はいつの日か途切れていった。

シェフ今では本当に凄い人なのだ。一緒にいたら私の人生こんんじゃなかったんだろう。神様は私に何度も大木さんとの道を差し伸べてくれたのに気づかなかった。


5月の某日、邦◯はイタリアに出発することになった。

彼はなぜかマンションに荷物を全て置き去りにしていた。継母が片付けに来るなんて大嘘ついて。要するに夜逃げってやつ。今思えばそれ。




成田にいくとイタリアに一緒にいくはずの〇〇さんが時間になっても表れない。ソワソワし始めた邦◯。何時間かたったころ

そのまま元のマンションに二人で帰宅した。

あの現実の場所にもどってしまったのだ。

なんなんだったんだ。

イタリアのハリーズバーでの仕事は全て嘘だった。

彼の嘘が重なり今度は嘘つきな人間を引き寄せるようになっていた。負のループ全開である。

私はそれでも彼をほっとくことができない。せっかく見つけた居場所。

お母さんももこが邪魔をしてきた。

イタリアに行けなかった彼は

身を隠しながら世田谷区のマンションで

住んでいたのだった、、、






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