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私がバーンアウトしたはなし。ep.1

2022年、4月13日。私はバーンアウトした。

まだ私がバーンアウトしてから数日しか経過しておらず、
私自身も色んな感情が渦巻いている。
しかし、このリアルタイムな感情は鮮明な今でなければのこせない。
きっと時間が経ってしまえば、この気持ちは薄めくだろう。

ただ、この経験は自分自身のこれからと今後の人生において
何らかのターニングポイントとなると思う。

そのためにもここに記し、また、同じように苦しむ人へ
結果的に私の記したもので、何かしら気付くことや、
少しでも与えられるものがあったり、支えになれればと思う。



それはたぶん、突然ではなかったのかもしれない。
きっといくつもの兆候や、何度も自分の内側からSOSが出ていたと思う。

私は目に見えない「それら」に気づいていながらも、
わざと自分のこころに耳を閉ざし蓋をしていたのかもしれない。
何故なら、私は普段他人を支える立場であり、
リーダーとしてチームを立て直す真っ最中であったから。

日々、こなさなくてはいけないルーティンの看護業務に加えて、
書類の提出や、物品の管理。
チームとは、とか、ビジョンとは、とか思考が休まる暇はなかった。
自分自身を顧みている暇と余裕は本当になかった。

そんな中、周囲からは、役割を果たせずにいる自チームへの厳しい評価と
視線が飛び交い更に私に焦りを覚えさせた。
自チームの後輩からも、仕事のモチベーションが保てないとか、
自分たちを理解してもらえないとか、毎日忙しすぎて辛いとか、
そんなネガティヴな言葉が日々飛び交っていた。
私は、なんとかお互いにとってベストな答えを見つけ出そうと
もがいていた。

「それら」が歯止めが利かなくなったのは突然だった。

気づいた時には涙が溢れ出て、止まらなかった。
堰を切ったように止めどなくあふれる涙に、自分自身でも驚いた。
ただ単に悲しいのではない。それだけははっきりしていた。
それらが連れてきた感情はもっともっと深く、複雑に絡み合い、
私の理性を何とか保っていた柵を一瞬で奪っていった。

「もう頑張れない。どうでもよくなった。」

そんな風に思いながらただ時間が過ぎ去るのをぼーっと眺めていた。
あの時の感情をなんと表現すればよいかは分からない。
ただただあふれる涙と、何も考えられなくなった私を置き去りにして
時間だけが過ぎ去っていった。

明日から私はどうなるんだろう。
そんなことが頭の片隅によぎったけれど、すぐにまたそれも
どうでもよくなってしまったのだ。


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