女は何歳から独身?
去年の4月に、社会人一年目になった。
まだまだ仕事にはなれないし、苦労することもある。
取引先にも怒られるし、わからないことだらけだ。
けど、とりあえず人生の節目としてひと段落はついた。
高校、大学と順調に卒業して、会社にも就職できた。
ここまではなんとなくできる自信があった。
ちゃんとセオリーがあって、事前に準備していれば、
クリアできる人生イベントだと思っていたからだ。
ここまではやりかたもわかっていた気がした。
実際、やってみればできた。
けど、これから先の人生どうなるか本当にわからない。
想像しても想像しても、未来の自分像が霧に囲まれていて、見えない。
女には、まだ二つのビッグイベントがある。
結婚と出産。
ふと思う。私にはこれが本当にできるのだろうか。
私は結婚はしたい。だが子供が欲しいかはまだわからない。
けど、せめて結婚しないと、人として何かかけているような気がしてならない。もちろん私個人の意見であり、強迫観念だ。
年を重ねると「独身」と言う言葉の輪郭が徐々にくっきりしてくる。
まだ23際だが、これから私は「結婚したい」「結婚しなきゃ」と言う焦燥に取り憑かれることになるだろう。
それは今も、少し前から徐々に、はっきりとしてきている。
年齢に合わせて「独身です」と言うようになるのは、何歳からだろう。
26?28?それとももっと若くから?26だとしてもあと4年しかない。
女としてのタイムリミットがどんどん迫ってきているのがわかる。
相手を見つけるところから始まり、交際に至り、結婚までの交際、
そして結婚。
この一連の流れにかかる時間は、果たしてどれくらいだろう。
無事結婚できたとして、その時私は一体何歳だろう。
霧の中にいるようだ。何もかもがぼやけて不鮮明で、いつもそれを手探りで進んでいるような感覚。
今までは人生の進路がはっきり見えていたのに、社会に放り出された途端、
自分がどうしたらいいか、どうしたいのかわからなくなった。
社会には教科書も授業も自分を導いてくれる先生もいない。
本当に、生きるの方針がないと、生きるのが難しくなった。
幸せってなんだろう、と考えてしまう。
そしてなぜか、結婚できると幸せになれると思ってしまっている自分がいる。
結婚しても幸せになれるわけではないことを叫ぶドラマや漫画が
こんなにも世の中に溢れていると言うのに。
それなのに私たち若き乙女たちは、結婚に幻想を抱くことをやめられない。
それが自分自身の承認であり、社会で生きる上での一つの保証、
と思っているからだ。
いや社会という虚像にそう思い込まされているのかもしれない。
私はどうしたらいいのだろうか。そして何がしたいのか。
私が合コンや、飲み会で、「○○歳、独身です」と言うようになるのは、
一体いつからなのだろう。
私の人生の方針が定まるのは一体いつになるのだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?