初note

EVOJAPAN2023サイドトーナメントに向けて

最初の記事なので簡単に自己紹介と今までのイベント運営や手伝いの経歴など。
メインゲームは餓狼MOWとデモンブライド。ネオジオ系ゲームや新しく出た格ゲーを適当に触っていく浅パチャ系格ゲーマー。携わったイベントは、餓狼MOWの対戦会・銭湯を借りて遊んだ風呂餓狼・なぜかツイッターで話題になった体育館で遊ぶ距離餓狼など。距離餓狼は動画もあるが、声優の劉セイラさんが描いてくださった漫画があるので、そちらの方が見やすいのでオススメ。


去年のKGP KOF15運営のお手伝いのような簡単なスタッフ経験から、EVOJAPAN2018(餓狼・月華・デモブラ)・2020(月華家庭用)の運営経験も。
また、秋葉原のe-Sportsスクウェアで実施した餓狼MOW20周年記念大会の単独主催経験なんかが直近の運営したイベント。

一スタッフとして呼び出しや雑用などから、機材関係の設営配信、実況・解説役に単独での主催経験もあるので、格ゲーマーの中でも裏方イベントスキルと経験値に関しては割と豊富ではないかと自分では勝手に思い込んでいる(自称闘劇本戦出場レべル
なお、格ゲーの腕に関しては自信は無い(こちらは予選1回戦敗退レベル
最近EVOJAPANの影響も有り、一度こういったイベントの機材ノウハウ…という程のものでもないが、いつも自分が何をイベント前に用意しているかを書き留めておこうと思う。
もう自分が表立って主催でイベントをすることも無いと思うので、誰の参考になるかわからないが、まだ主催経験がないがいつかゲームのイベントをやってみたい!という人の役に立てばこれ幸い。
会場の手配だとかイベントの告知とかその辺を書き出すと相当長くなるので、今回は主に持っていく機材関係について。

準備する物

0.ゲーム機・筐体
大前提。
参加人数の規模に応じてどれくらい何があるのかを把握して用意する。
EVOJに関して言えば、どのタイプの筐体(アストロ・ブラスト・ビューリックス…)で映像出力がどこまでか把握しておきたい…が、大抵運営は欲しい連絡をほぼくれない。
ネオジオ系であればボタンの切り替えスイッチの有無も要確認。
家庭用の場合は、それに付随してモニタもある程度の数が必要になるので、参加者から借りられるか、業者からレンタルするか算段を付けておく。
10年以上前にイベントをやった際に、借りたモニタのラグが酷かったらしく結構引きずって苦言を呈された思い出…格ゲーマーは時間にルーズだが、数フレのラグには厳しい(クソデカ主語
ゲーミングモニタと言わないまでも、自分が遊んで許容できるくらいのモニタかどうかくらいは確認しておくべき。
家庭用であれば、色々注意事項はあるが、一番忘れがちでやっておいた方が良いことは”1P用と2P用のログインアカウントを作成して、本体に誰が見てもログインできるように記載したメモを貼っておく”ことだと思う。
割とゲームによって1Pと2Pが入れ替わってしまったり、ゲーム起動したらDLCが使えなかったりでイベント時間のロスに繋がりがち。
PS4に繋げられるUSBハブだとか、ヘッドフォンが使用できる用意をしておくのも大事だが、その辺は個人イベントだと用意しているところの方が少ないので割愛。
あとは本体と付属品を忘れない、DLC確認と余計な機器の認証解除をしておくくらいで準備は問題ない。


1.パソコン

漢気溢れるデスクトップ持参でも良いが、基本はノートPC。
ただゲーム画面を入れて、スコアツールでプレイヤー名表示くらいならスペックはそれほど要らない。
5,6年前のちょっと昔のノートパソコンでも十分行ける。
だからといってWindows7くらいの時代に現役だったパソコンは流石に厳しい。
ヤフオクとかメルカリで10年以上前に発売された第4世代のCorei7のような骨董品パソコンをゲーミングPCと称して販売している業者は正直詐欺罪で しょっ引いて欲しい。
そのスペックの似非ゲーミングPCでソリティアの世界一位でも目指すのだろうか?

パソコンで確認しておくべきは外部出力数、特にUSBのポート数。
配信目的なら有線LANは優先(激ウマギャグ
CD/DVDドライブは各種ドライバインストールで必要な場合もあるが、無くても外付けやネットで大体落ちているので、事前準備でなんとかなる。
ウィンドウズアップデート(何もしてないけど壊れた)など不足な事態もあるので、パソコンはもう一台くらい予備(使う機材のドライバを事前インスト要)があると更に良い。
ここがコケると配信と録画が絶望的なので最低2台は欲しい。
余ったらトーナメントの管理や配信チェック、Discordの連絡にも使えるのでそれ専用に1台割り振っても良し。
1台で配信からトーナメント管理までやろうとすると、操作時に意図しないフリーズに見舞われて配信がストップする、という可能性もあるので配信PCは極力余計なことをしないが吉。

デスクトップパソコン持ち歩く剛の者用にバッグもあるらしい…

2.キャプチャーボード


録画配信としての大前提。
家庭用を使用する場合は基本HDMIレトロゲーであればコンポジット(赤・白・黄色)対応の物を用意する。

~余談~
赤・青・緑の端子はコンポーネント。コンポジットとコンポーネント端子の規格をRCAと称するらしい。
RCAは”Radio Corporation of America”というアメリカのオーディオメーカーの名前から由来している模様。
オーディオで使われているXLR端子もキヤノン端子というが、これもアメリカのキヤノン社がXLR端子を製造していたことが由来らしい、謎。
日本独自規格のD端子と並んでコンポーネントはややマイナーであまり使われていないような感じ。
RCA≒コンポジットという認識だが、一応赤・白・黄色のコンポジットと分かりやすく記載。
~余談終わり~

HDMIは選択肢が多いので、有名なメーカーの定番を買っておけばOK。(AverMediaやElgatoなど)
コンポジットのキャプチャ機材はほぼアイ・オーデータ一択なのでは。筐体出力の場合はHDMIかコンポジットなのか、VGA変換などの変換機はそもそも必要なのか要確認。
中華性の安物であればHDMIは2000円~、コンポジットは1000円~ Amazonなんかで買える。
高級品だったひと昔前と違って、安価な製品も多いので、全人類にキャプチャボードの導入をお勧めしたい(クソデカ主語
実況を始めるにあたって、機材を買う場合など導入に関しては昔から下記URLのページがわかりやすく最適解。

3.マイク


ヘッドセット、ピンマイク、ボーカルマイク(ダイナミック・コンデンサ)、スロートマイク(わかる人向けに説明するとガルパンで喉に付けてるようなやつ)…種類色々。
1人で喋るだけならUSB接続のマイクを繋ぐだけの用意が容易(低難易度
ヘッドセットタイプでもピンマイクでも、オーディオ端子があればご自由に。
音量が足りない場合フィルタかけてソフト的に上げると猛烈に音割れするので、可能であればアンプがあると良い。
個人的にオススメは『オーディオテクニカのAT-MA2』というロングセラー商品。
6.3mm標準プラグと3.5mmミニプラグに対応していて小型でシンプル。
10年以上前からほぼ値崩れしない質実剛健モデル。

問題は2人、実況と解説など分けて喋る場合(高難易度
一人の場合と違って機材とハウリング対策など苦労が大きくなる。

【方法その1】
一番楽な実現方法は実況解説の前にウェブカメラを置いて、そのカメラの声を乗せるだけ。
周りがウルサイ場合はオススメできない方法だが、USBのウェブカメラ一つで済んで、実況解説向けの映像もそこから取れる一石二鳥。
USB接続のマイクをUSBポートに2本それぞれ挿す、というのも簡単。

【方法その2】
次に安価で実現する方法は、イヤホンの分配器を使用する方法。
通常の使い方は、音楽を鳴らしてそこにイヤホンを別々に差して2人で聞く、という使い方になるが、それの逆バージョン。
二股の部分にマイクを挿して、1本側をパソコンに挿して一つの入力としてパソコンに入れる方法。
書くまでも無いが、通常使用の範囲外なので危機が故障する可能性マシマシなのでそこは注意。

個別の音量調整など洒落たことは出来ないが、簡単に実現可能で既に3.5mmで挿すマイクが2本ある場合などは100円で分配器を買えば実現できる。
実際EVOJAPAN2020で使った手。配信アーカイブ見てもまぁまぁそれなりに聞けるレベルなので一つの手段としては有り。
当然自己責任で。
↓実際のアーカイブ。マイク2本+イヤホン分配器。

【方法その3】
オーディオインターフェースを使う
マイク2本使用できるタイプのオーディオインターフェースを使うだけ。
個別の音量調整やエフェクトもかけられる。
難点があるとしたら機器自体の価格と、初見だと使い方がやや難しいこと。
コンデンサマイクでもダイナミックマイクでも大抵使えて、マイク端子も6.3でもXLR(キヤノン)でもOKなモデルが殆ど。
外部からの音楽取り込みにスピーカー出力、ループバックも対応していることが多いので、ここでオーディオ系を完結されると割とスマート。
本格的な配信を目指さないのであれば、不要なんじゃないかと思っている部分がこのオーディオインターフェース。

あと補足するなら、マイクに関してはイベント会場のような周り全部騒音のような環境では単一指向性の物を選ぶべき。
無指向性という会議で真ん中に置いて使うようなタイプだと、実況の声を拾わせようと音を上げると周りの騒音も拾って聞きにくくなる、という事になりかねない。
家の配信で好まれるお手軽なピンマイクは無指向性が多いので、これをそのまま使おうと思う場合はロケハンしてどんな感じか試してみてからが吉。
たまに双指向性というラジオ収録くらいにしか使えないんじゃないかというマイクもあるが、これはそもそも数が少ないので割愛。


自宅で10年以上前から使って未だ現役のコンデンサマイクECM-PC60。
ピンマイクタイプでお手軽、安くてコスパが良い。
欠点は音を拾いすぎることなので、イベントには不向き。

4.配信用ツール

主にOBS(Streamlabs OBS含む)かXsplit。
古のニコ生配信なんかだとNLEやN Airなんかもあったような(遠い目
この二つ以外は現在の配信で殆ど使われていないのでは?と思えるレベルでイベント会場で見かけない。
Xsplitは有料課金しないと1920x1080や60fp配信が出来ずに(確か余計なウォーターマークが入る)、作成できるシーンにも制限があるのでちょっと微妙。
使い勝手は良くてインターフェースはOBSよりXsplitの方が優れているように思う。
キャプボ本体の付属のソフトでも配信できますよーと謳い文句があったりするが、制約も多くてできることも少ないのでアレは論外。
今はOBS一強なので、これを入れておけば大抵OK。
誰もが使っているので、困ったらネット上に情報があるので定番を使うのがベター。

5.ウェブカメラ

これは有った方がいいかな?と思う物。
イベント会場の雰囲気だとか、ゲームの対戦が流れていない時間に動いている物があった方が見ている方が飽きない。
また、商品の授与やインタビューシーンでも、画面はゲームを映したままで声だけ、というのも味気ない感じがする。
私のような顔映りたくない勢も居るので要配慮が必要だが、後から見返してイベントの雰囲気がわかるので用意できた方が良い感じ。
オススメはロジクールの三脚穴が付いているタイプ(C9xxシリーズ)のウェブカメラ。
画質も程ほどに良くて高すぎず、いざとなったらマイク機能もある程度実用的なレベルで声を拾ってくれる。
そして三脚にセットできるので小型~大型の三脚まで設置場所の自由度が高い。
多関節(タコの脚みたいなやつ)に付けて柱に巻き付けたりも出来るので取り回しがしやすい。
6~8kのミドルタイプと2k前後の安価タイプ、どちらかでもウェブカメラ一つあれば雰囲気撮りには十分。
ウェブカメラは2つ以上同時に使うとドライバの関係や伝送帯域の限界でトラブルが起きやすいので、最初は1つだけにしておく方が無難オブ無難。


三脚穴が便利なロジクールのウェブカメラ。
画質・音もそこそこで使い勝手が良し。

6.変換機・分配器

これも余剰機材、いざという時用に。
コンポジ⇔HDMI、オーディオ3.5mm⇒6.3mm、miniHDMI⇒HDMIなど。
HDMIケーブルは余るくらい持っていった方が良い。
また、電源ケーブルは汎用性がないものが多く、忘れると詰むので必ず本体にくっつけて持っていく。
負荷がかからずに外さずに済むなら付けたまま持って行ってもいいくらい。
分配器は観戦用のモニタへの配線に使用したり、実況解説席用のモニタに使用する、または単独録画可能なキャプチャーボードに入れて保険として録画しておく用途などがある。
分配や変換は相性もあるので要テスト。

HDMIは’複数画面同時出力可能なタイプ”かしっかりチェックする。
2出力と書いてあっても、切り替えしかできない物もある。


コンポジットの場合はセレクターで同時出力可能(ダビングとか書いてあるやつ)を使うか、
2分岐しているタイプのケーブルを使用する。

7.その他色々

・各種延長ケーブル(USB・LAN・HDMI)など。
ウチにはなぜか12メートルも延長できるUSBアクティブリピーターケーブルがあるが、これは体育館でゲームのイベントをやらない限り不要だと思う…なぜこれがウチにあるのか、コレガワカラナイ。

・電源タップ
ある程度長さがある物、3口以上×2個くらいあれば大抵足りる。
壁から長さが必要な場合もあるので、ある程度長い延長があると良い。
ロケハンできるならメジャー持って行って測ると良い。
格ゲーマーたるもの「普段と同じ環境でゲームすべくメジャーは持ち歩く物!!」と某プロも頷いているハズ。

・A4用紙
張り紙やメモ用に。
時間が空いたら大会台を野試合台にしたい場合に張り紙を直接筐体に貼ったり、配信機材に触らないよう注意書きを書いたり、当日の変更点を記載して貼ったり等々…
最近はトーナメントがTonamelやChallongeなどスマホで完結するものが多いが、絶対紙でも印刷しておいた方が良い。
実況席に進行具合を記載しておいたり、メモにも使えて便利。
参加者のリストも点呼用含めて2枚くらい印刷しておくと更に便利。

・クリップボード
上記A4用紙に記載する時に使ったり、トーナメントを印刷したものを挟んでおいたり、筐体横に立って戦績を記録するのに使ったり。
机が無かったり、狭い場合が多いので、立って記入できた方が便利。

・小さめのホワイトボード
100円ショップで売っている手で掲げられるタイプのもの。
選手名を記載して呼び出しに使ったり、案内係が離席する場合戻る時間を書いたり、次のトーナメント開始時間を書いたりなど。
伝言や実況役へのカンペにも使えるので一つあると便利。

・筆記用具
マジック、ボールペン、ホワイトボードマーカー。ハサミとカッターなど。
この辺りは説明不要。

・養生テープ
イベントで絶対持っていった方が良い物No.1。
借りた機材に名前を書いて貼り付けしたり、床にラインを引いたり、案内の張り紙を貼ったりと、多岐に渡って使える優れもの。白と黄緑色の2種類持っていくと使い分け出来て便利。

イベントのお供に養生テープ

・水やのど飴、ウィダーインゼリー
長丁場の場合の実況席用。
忙しいと食事に行く暇がないので、即栄養補給できる物もあると良い。
初主催の人が頑張りすぎている場合は休憩を促して差し入れをしてあげる、と周りの手伝いの人が覚えておくと良いかも。自分自身も差し入れに助けられた経験は多々あり、その際お世話になった方々は今でも忘れないくらい印象に残っている。

・実況用メモ
これも長丁場で機材トラブルで長時間場を繋ぐ時なんかのネタを書いておくもの。
ゲームのシステム、フレーム表、大会データ、キャラクターの小話など。
紙で印刷してファイル1冊にまとめておいておく。
特に無くて自分の場合は困った事は無いが、誰か場慣れしていない人に実況を頼む場合は用意しておくと安心。

・乾電池
サイズ色々。
会場で借りたものの電池が切れていたり、自分が持っていった機材の電池が切れるなどあるので予備用に。
大抵単3か単4があれば足りるハズ。

・工具類
アケコンがメンテができる程度のもの。
+ドライバー、-ドライバー、精密ドライバー、ラジオペンチ、ニッパー…etc。
機材の組み立てに一部ドライバーが必要だったりするのであると便利。

・名札や腕章
スタッフに関しては外部からわかりやすいようなもの。
プレイヤーの名札は作った方が親切ではある。
複数回やるならパスケースは回収しておけば次回は名札印刷だけになるので安くあがる。
個人的には記念品として名札は持って帰りたい派。

8.設営前と片づけ

持っていく機材の写真とか、設営ブースに広げる前にパッケージングされた(鞄や箱に入れた状態)写真を撮っておくと、誰かに片づけを頼む際も楽になるので、やっておくと楽できることの一つ。
ブース設営前の写真を撮っておくのは結構大事
返した後に物の破損や状態が変わったなど言われた時に証拠として提出できる。
あとは設営と片づけは同じ機材は同じ人に頼むと良いということ。
意外と同じ箱に同じように納めるというのは難しいので、出した人に仕舞って貰う、というのが一番。
自分自身は自分で使っている機材なんかは性能に影響ない限りは梱包用のビニールも付けたまま使うし、カバーなども極力付けておくし、ケーブルタイも無くさないようにケーブルに巻き付けておく性格。
しかしながら、片づけてくれる人が親切心でそれを剥がしたり、梱包しやすいように別のルールでまとめてくれることもある。全部自分で出してセッティングして片づけも出来れば良いが、手が回らないこともあるので他の人が極力わかりやすいようにしておく、というのも事前準備の一つ。
梱包用の箱をビリビリに破いたり、エアーパッキンを引き裂いて開けるタイプの人に頼むと片づけて持って帰る時大変になるので、要注意。ただし、手伝ってくれることは完全な善意なので、その人が悪いということではない。そうならない為に対策必須。

最後に

ざっくりと書いたが、機材に関してはこれくらい。
noteは初めて使ってみたので結構読みづらい文章になってしまったように思う、中々に難しい。
もし読んで参考になった人が居れば、また何か別の機会にnote作って書く…かも。
今回のEVOJAPANには二日とも会場に車で機材をもっていく予定なので、困ったことがあればお気軽にご相談を。金曜は月華二幕のブース、土曜はSNKのブース近くに居るハズ。
この長ったらしいnoteを最後まで読んでいた人には、喜んで力と機材をお貸しします。


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