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アートライティング実践ドリル

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月刊aaploit(ポッドキャスト)と連動企画 いいディスクリプションは真理に迫る! アートライティングドリルで投稿された展覧会や作品についてのアートライティングを公開するマ… もっと読む
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記事一覧

植松美月「月に浮かぶ、」について by K.U

ギャラリーに足を踏み入れると、紫と淡い赤色で染め上げられたシートを何枚も重ねて4つに折り…

aaploit
1か月前
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岡田 佳祐「地球の波動ノ曲」について by K.U

「グロテスク(grotesque)」は「奇怪な」「異様な」などと訳される英語の形容詞ですが、この…

aaploit
2か月前
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ギャラリーaaploit―岡田佳祐個展「地球の音と色の距離」作品について by S

2024年1月28日まで開催されている岡田佳祐「地球の音と色の距離」個展を観る。 ギャラリーaapl…

aaploit
3か月前
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松下みどり 「彼此方の」より《けむる》、《けぶる》、《たつ》、《暮》、《種》、《…

12月1日(金)から12月17日(日)までaaploitで開催された、日本画家 松下みどりさんの個展「…

aaploit
4か月前
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ギャラリーaaploit―松下みどり 個展「彼此方の」作品について by p

ギャラリーaaploit で開催されている松下みどりの個展「彼此方の」では、日本画の作品が展示さ…

aaploit
4か月前
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素材が語ること、松下みどりのアート by M

松下みどりは日本画を学ぶ大学院生である。学部から修士課程まで伝統的な日本画の技法、画材を…

aaploit
4か月前
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メディウム・スペシフィシティの呪いを解く by J

「何か」という特定は、それ自体が「呪い」ともなり得る。何かを定義する行為は、世界に切れ目を入れ、全体の中の一部を隔て、理解したと錯覚させる。しかし、これは真実の本質ではなく、見る者の恣意的な区切りに過ぎない。モダニズムと結びついたメディウム・スペシフィシティによるアートのカテゴリ分けは、今日においてもアーティストを美術教育の既成概念に縛りつける「封印」として作用している。では現代の「日本画」が意味するものは何か。ロザリンド・E・クラウスが説くポストメディウムの観点からすれば、

itokawa en "Copy & Paint''について by K.U

 イラストレーター/NFTクリエーター itokawa enの作品 "Copy & Paint" は、18cm×18cmの正方…

aaploit
5か月前
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「引用と複製」 by S.N

NFT での活動を中心としている、糸川円の個展「t◯ken」が文京区のギャラリーaaploitにて開催…

aaploit
5か月前
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ギャラリーaaploit―糸川円 個展「token」について by p

糸川円(itokawaen)はNFTクリエイターで、少女アニメ的イラストを世界観ある背景と共にデジタル…

aaploit
5か月前
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itokawa en 「t〇ken」で見せたデジタル・フィジカル by M

糸川円の展覧会「t◯ken」が現代アートギャラリーのaaploitで開催されている。糸川円は2023年1…

aaploit
5か月前
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秋野イントロ 「attachment」展覧会評 by M

秋野イントロの個展 「attachment」が aaploit で開催されている。Attachment、歯科矯正の器具…

aaploit
6か月前
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シミュレーションとコミュニケーション by S.N

秋野イントロの絵画は、一見すると肖像画のように見えるが、描かれている人間たちの目には紙粘…

aaploit
6か月前
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「秋野イントロ attachment」展覧会評 by A.I

コントラストの効いた色彩と荒い筆のタッチ、太い糸でキャンバスに直接縫い付けられたボタンの目。口は、唇が印刷された紙を千切ったものが貼り付けられている。激しくデフォルメされた人物は皆、画面と対峙するこちら側を見つめている。心を見透かされているようで、落ち着かない気持ちにさせる。 江戸川橋のアートギャラリー”aaploit”で開催中の[attachment]、秋野イントロによる作品展である。 この作風の絵画で満たされた空間にはもうひとつ特徴的な作品がある。中央に設置された、《