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栃木県なかがわ水遊園/古市徹雄都市建築研究所他@2005.08 建築探訪 その19

2001年竣工、2005年見学。栃木県大田原市佐良土、那珂川の辺にある、淡水魚を中心に展示・飼育している水族館です。
水面に浮かんでいるような、外観が特徴で、設計者の古市氏の元のイメージはタイの湖水の城だったと思われる。古市氏は丹下健三先生の下で、その世界的活躍を支えた、門下生だったとも言える。

この水族館も、日本的なイメージや雰囲気は無く、どちらかと言えば、東南アジアの開放的な雰囲気を持つ。だから夏に訪問したが、正にそういう季節にふさわしい建物だった。


水上の列柱も東南アジア的に見える


下の小舟もラングーンやメコン川を思い出す


エントランス上のタープも何処か東南アジア的

当日は、バックヤードツアーに申し込みしており、飼育槽や魚の飼育、水槽のメンテナンス等の見学が出来た。

水槽が並ぶサービスエリアを進む


多くの水槽があり、魚の休息、産卵、稚魚の飼育が行われる
設備配管も多く、ある意味病院建築にも似ている
バックヤードからガラスのアトリウム側を見る


休憩ロビーから前庭(池)を見る


自販機コーナーは池に突出している


傾斜した列柱は、古市氏の特徴


水中トンネルから水槽内で泳ぐ魚を見ることが出来る


アトリエ内のしつらえも、東南アジア的


アトリエの上部

この淡水魚水族館は、古市氏の代表作の一つであるが、ある意味氏の個性が出ているとは、言い難い。多分、デザインボキャブラリーが一般的に成っているからであろ。若しくは共同した佐藤総合計画が氏の色を薄めたか…想像でしか無いが。

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