見出し画像

2022/11/10 無かった分かれ道

 6時起床。ノープランなれど、前夜から今日は頑張らない、と決めていた今朝。弁当に取り掛かる。

いつも同じだし巻き。ふりかけは「ひろし」。

 弁当。メインは冷食の唐揚げに。冷食は神。そういうことなので副菜はちゃんとやった。無限ピーマンと紅白なます、だし巻き卵。紅白なますは息子1の好物。あの子は酢の物が好き。最近、スーパーとかの惣菜コーナーで売られているどう見ても紅白なますが「大根サラダ」とか「大根の甘酢サラダ」などの名前で売られていてとても気になっている。なます、死語なのか。

 午前はいつもの感じで昼は白粥。おかず多め。やるべきことを店じまいしてから、ドローイング。久しぶりに本格的なの。線画の時点で全然終わらないので彩色まで入れたら結構かかりそう。小さなイラストも描く。

 夕方になって、原稿料が振り込まれたお知らせに返事すべきであったことを思い出す。メールが来たのは3日前。これはいかんとネットから口座を確認。入ってたとの意を返信してほっとする。本当に色々よく忘れる。歳とかいろいろ浮かぶけれど、私が忘れるのは今に始まったことではないので、これから先が本当にこわい。いやだいやだ。

口座の金額が目減りしていて驚く…ものの使ったのは私だ。Amazonで買えるとなると決断が早いのよね。画材と撮影用の照明がきいている。まあ使ってこそのお金。依頼来よ、と一瞬思うも書きものも短歌もお仕事も今の調子では同時に何本もこなせない。気がついたらまた、自然と療養生活になっている今。

 よくよく考えるとよく生きてるよなあ、と思う。ずっと普通はそうならない、と言われてきた体調。同世代のバリバリと働いている人がとても羨ましいのとともに、まあちゃんと気は引けている。せめて普通になりたいと思いつつここまで来ちゃったからもうこのままなのだろうと思う。

 ここのところ自分の関わる領域の、ずっと気に留めていたことに関わる事件を見聞きする事が多い。とても実績のある吹奏楽部のモラハラ・体罰。実際の話を聞いて暗澹たる思い。
 もはやそういう時代ではないのだけど、これが当たり前と思っている人達がいる。それをやったら音楽から将来的に離れる可能性が高くなるし、心を壊す。それを平然とやっているということは子どもたちを取り替え可能なパーツぐらいにしか思っていないだろうことが透けて見えて、ほんと嫌。このあたり、チームでやるスポーツで起きる問題とよく似ている。
 それにしても、暴力の強制力で産んだ成果なんて実は頭打ちの場合が多く、ある程度までしかいけない。昔はそのやり方での成功が多かったのだろう。でも21世紀にもなれば意識も変わっていてそれはあまり上手いやり方ではないことが分かってないのか。意識改革が必要だけど、たくさんこの手の話を聞く現状を思うと、改革と同時に現場からその手の人を排除することが必要なのかな、と思う。

 長い間息子1のピアノを親として見てきた。コンクール入賞を目指して夏は毎年付き添う私まで死にそうで、ああここを分かれ道にしてしまう人もいるだろう、と思うポイントを何回も見た。本人が挫けそうな時、言葉がなかなか通じない時など、強い訴えがあれば効果が出そうな瞬間。暴力が顔を出すのはここなのだろうと思ったし、入れた時点で私と子は破綻するのだろうな、と思った。そしてやるのは簡単だなーと思った。
 私と息子にとってそこは岐路では無く、脇道もない、ただのしんどい坂道の途中だった。選ばなかった(現れなかった)方の道の先になにがあったかはわからない。息子は今、和音がピッチが音色が、と叫ぶ吹部のやかましどころであり、言いたいことを言いたいだけ言って吹き散らかし弾き散らかし、バンド活動を模索し、憂いなく音楽活動をしている様子。打ったり傷つけたりしていたらここには来れなかったかもしれない。

 晩飯、クリームシチュー、もやしとちりめんじゃこのサラダ、ごはん。クリームシチューを小麦粉とバターからルーを作る、そっちの方が安上がりになるから、という説の安上がりになる分量はどこからなのだろう。うちはバター代と牛乳代を合わせだけでもルーの方が安上がり。しかし圧倒的に自分でルーもやった方が美味しいし大した手間でもないのでそうしている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?