2022/12/17 ラインを超えて
6時起床。雪が降るという予報なのでそこそこ寒いはず…が前日ほどではない。外気温6℃。昨夜はまたマイナスになることを警戒してオイルヒーターの設定温度を上げ、ヒート的下着を着て寝たらやり過ぎで、暑くて夜中に起きて設定変更やら着替えやら、する羽目になった。
弁当。子の分1個。土曜なれど午前授業はあり、午後部活。
ナポリタンとおむすび、ソースカツ。ナポリタンの上に載せるソーセージがあってこそ。
雪が降る、ということに特に思いはない。ネット上で、近隣在住の人達が雪は嬉しいのに明日の出勤が…とか書いているのを見て、そうなのか、と思う。
雪の一番古い記憶は3歳。熊本にしては大雪が降って、すっかりテンションが上った、たまたま家に帰ってきていた実母とお手伝いさんたちが無理やり私を外に連れ出そうとするので、抵抗している記憶。結局抵抗したとて3歳の幼子のことであっという間に分厚く何枚も着せられて、お手伝いさんにおぶわれて外に。
本当に嫌で嫌で、外に出ても嫌で、子供心にそら見ろやっぱり出ても同じだ、と思った覚えがある。雪はたしかに積もっていた。塀の上に乗ったものを手にのせられたものの、それも嫌だった。とにかく寒いのが嫌い、自分の意志ではないことは嫌い、どんなに何がどうなろうとひっくり返らない。今も私はそのままで本当に人は変わらないものだと思う。
休みのオットがぐずぐず言う。楽団練習の日なのに具合が悪い、という意味のことを多方面からぐずぐず言う。でも昼飯は食べに出たいとぐずぐず言う。私としては、具合悪いなら休むべきだし、お昼も家で食べればいいと思う。そう言っても嫌だそれは、行きたい、と言う。無理してまですることじゃない気がするのだけど。
結局回転寿司に行きたいというので行き、電器屋に寄って帰宅…のはずがちょっとパトロール、などと言って大回りして帰宅が遅くなった。
そういうわけでその後大忙し。楽団練習に行くのに、準備がいろいろいる。音出しと練習と楽譜の準備と。そして風呂とか化粧とか。帰宅後のことまで考えたらお外に出るのは大変なのだ。寒かったので一休みにコーヒーを入れてテレビに目を向けたら佐渡裕さんの『1万人の第九2022』という番組があっている。
ものすごく良かった。ベートーベンを布袋寅泰さんのギターでやったのは最高に良かったし、かてぃん(角野隼斗)さんの『ラプソディー・イン・ブルー』は挑戦的な演奏で。特にピアノソロの部分で右手はメロディオン、左手は従来通りに弾いていて、新しい扉が開くのを見る思い。この企画はきっと、その中の一端でしか無いだろうけれど、佐渡さんがやりたいことがわかったような気がした。越境は今の時代のキーワードだと思う。これに気づけていない人は悪い意味で鈍感だし、否定してかかる人は自分のジャンルにおいてすでにほぼ死に体だと思っていい、と私は思っている。
いいタイミングで、視聴できて嬉しい。
結局オットはぐずぐず言っていたけれど行く気になったらしく楽団へ。
復帰後の私の調子は、客観的に他人のこととしてみると順調。音域も耐久性も週ごとに出来ることが戻ってきている。主観としては不甲斐ない。増してはいてもポロッと取りこぼして動揺する。誰か人がそんなだったら、まあまあまあ、これから取り戻せるよ、と言う。自分としては取り戻せる気がしなくて動揺。結局練習するしか無い。曲の合奏中に練習のヒントを書き留めておく。
私はもう楽器演奏者としては枠の外の人間だけど、出来得る限り誠実に楽器に向き合いたいところ。思った以上に長く続けた結果、こんな感覚にたどり着けた気がする。と言っても誠実の向きどころは自分と楽器、自分と音楽であって、他者は想定していない。音楽のことではもう絶対に人におもねらない、と思っている。
愕然としつつも練習をして、帰途コンビニで晩飯を仕入れて帰宅。練習後絶対疲労困憊で風呂に入れないと思って、午後頭だけ洗っていたけれど、思ったより元気で風呂に入れた。就寝12時。明日も雪が降るとのこと。
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