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2022/10/21 打ちひしがれる

 金曜日。弁当2個の朝。

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 金曜日だからわんぱく弁当…ということでメインはナポリタン。麺を入れると喜ばれる。ソーセージどーん、がわんぱく担当部分。

 朝飯は目玉焼きと昨日のつぼん汁。パイナップルも食べた。あとコーヒー。

 昨夜の内に同じ原稿について2度目の校正が届いていた。1回目とは別の方からなので分けて校正しているのだろう。それがまた、自信が砕かれるというか、あんたの目は節穴かい、と自分に言いたいような内容。今回新聞並みの校正が入っていて非常にありがたい。手元の元原稿と1回目に送られてきたものも出して見比べる。私の目は節穴。お礼のメールとともにすぐ返信を送る。なんかそれで脱力してしまった。

 午前色々やって昼前にゴミ出しに。本当は8時半まで。うちのあたりはルートの都合で午後に回るからってこうやって舐めたことしてるといつかルート変わった時に取り残されて呆然とするんだろうなと思う。

 お昼はまたしてもお粥。おかずのグレードはどんどん下る。

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 いい気分になっていると校正の方からメール。なんとさらに2ヶ所、校正するところがあったというお知らせ。もう完全に打ちひしがれる。打ちひしがれるも、本当にありがたいお知らせ。すぐに確認して返信。

 読みものやら日課のいろいろをやっていると更に返信が来る。私の落ち込みぶりが伝わったようで、いたわりの言葉をいただいてしまった。いやはや本当にありがたいもの。それだけで浮上する。

 晩飯、ビーフシチューとコールスロー。家族たちはご飯にかけるという。息子1はホワイトシチューは別々に食べるのにビーフシチューはかける。私にはよーわからんけれど、こだわりは人の根幹なので他人には何も言いようがない。コールスローはドレッシングの配合、掴んだ。やっぱり甘さが大切だった。

 夜、風呂に入って出てくるとオットが熱心にテレビを見ている。なんだと見るとブーニン。スタニスラフ・ブーニン。ピアニストの。私の知らない今まで数年間のブーニンの話に引き込まれた。肉親の死や病気とか怪我とか壮絶で、それがあってもなおブーニンの音が放つ輝きに呆然とするのみ。そしてブーニンの友人として登場したルイサダを久しぶりに見た。懐かしいきらめきに触れた心地がする。

 子供の頃、ピアノを習っている私にはピアノつながりの友達がいた。ある時その一人であるAくんから「ちょっとこのビデオは見た方がいい。鳥肌立つから」と言って渡されたのがブーニンのショパンコンクール優勝の時の英雄ポロネーズだった。それが私のブーニンとの出会い。信じられない演奏で私も鳥肌立ったし、今もその時のあれは鮮烈に覚えている。よく弾けたAくんはブーニンの弾き真似をしていたぐらい、ブーニンはこんな地方に住むピアノっ子たちにとっても時代のアイコンだった。そのブーニンの今に言葉も無かった。結構などん底から、真摯に向かうべきものに向かって浮上していく過程にある姿に背筋が伸びる思いがした。というか、あらためてブーニンはそんなに年が離れていないことにびっくり。中学生の私から見て髭が生えていたのでずいぶんおっさんなのだと思っていた。実際5歳差。

オンデマンドで見られるのかな。番組はこれ。


 それにしても多すぎる校正で打ちひしがれるも、いやいや私は恵まれてるな、と思う1日だった。なんだかズルズルと早寝をキメ損なった。11時半就寝。

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