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社員規模100人の壁を超える3つの観点

会社の成長の閾値として、『社員数100人の壁』とか、『売上5億円の壁』、はたまた『売上10億円の壁』みたいな表現をすることがある思います。また、この『壁』の超え方と銘打って、いろいろな書籍も出ています。

私が組織人事コンサルティングに従事しているからなのか、このいわゆる『壁』が超えるための弊害になっているのは、”人材の能力”や”組織の在り方”など、組織人事に起因していると考えている人が多いような気がします。

社員が定着せず、離職が続くことで、100人の壁が超えられない。
と考えると、確かに、組織人事に起因しているようにも感じられます。

しかし、私のこれまでのコンサルティング経験、また社長という立場からいうと、この『壁』を超えるために必要な観点は3つあると感じています。

▼ひとつめは、商品
会社が提供している、いわゆる商品やサービスのことを指します。
例えば、この商品が腐るモノと腐らないモノとでは、取扱いの仕方も変われば、ロスの有無も異なってきます。そのため『壁』を超えやすい商品やサービスもあれば、『壁』を超えにくい(場合によっては超えられない)商品やサービスもあると言えるでしょう。

▼ふたつめは、仕組み
商品やサービスの提供の仕方や保管の仕方などを指します。
Eコマースのように、簡便且つ広範囲で購買行動を促せるものもあれば、近所の酒屋の御用聞きのように、一件一件、自宅を訪問する形態のものもあるでしょう。この仕組みが整備されていることで、商品やサービスが適宜適切な状態で顧客の手に届くわけです。逆にこの仕組みが整備されていないと、商品やサービスは良くても、十分な顧客に到達せず『壁』を超えられないどころか、本来は使う必要の無い労働力を使うことになり、無駄な離職や退職を生むことにも繋がります。

▼みっつめは、組織
商品やサービスを、仕組みを使って運用する人の集団のことを指します。
何人にひとり管理職者を置くのか、組織の階層や役割はどのように設定するのか、管理職の組織管理の能力は高いのか低いのか、働くメンバー間の信頼関係は構築できてるのか、会社に対する安心と信頼は醸成が出来ているか等、組織が健全且つ効率的に機能していれば、離職が少なく組織に人材が定着し、組織規模拡大の一助になると言えるでしょう。

まとめ

会社成長の閾値としてよく用いられる『壁』ですが、このように見ていくと、『商品』・『仕組み』・『組織』が三位一体になって初めて超えられるものではないかと思います。

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